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あかとくろ

作者: 海月くらげ






種族の垣根を飛び越えて  夢見る二匹がおりました。







金魚が一匹おりました。


赤い尻尾をひらひらさせて  優雅にゆったり泳ぎます。


ガラスの小石の輝きと  ポンプの泡を身に纏い  今日も楽しく踊ります。






猫が一匹おりました。


黒い毛並みをつやつやさせて  機敏にするりと走ります。


空に輝くお日様と  風の匂いを身に纏い  今日も楽しく遊びます。










そんな二匹が出会います。









たまたま入った部屋の棚  上に飾った金魚鉢  猫はそうっと覗きます。








中には緋色の踊り子で  外には黒の遊び人  互いに互いを見つめては  思わずため息もらします。








金魚は自由に憧れて  猫は舞に焦がれます。









互いに互いを羨んで  ついに名案思いつく。






互いに互いを求めるならば  いっそ交換いたしましょう。






金魚は外に飛び出して  猫は中に飛び込んだ。






走れぬ赤と  泳げぬ黒。











夢見る二匹がおりました。



互いに互い  夢を見て



二匹で越えた  境界線



________越えてはならぬ  ものでした。






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― 新着の感想 ―
[一言] 失礼しますm(__)m 楽しく読ませていただきました。 文章がとても読みやすく、たとえも良かったです。
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