6.夫婦でする事にゃ☆
☆微エロシーンあり
朝起きると二日酔いで頭が痛い。
特に猫の声は頭に響くみたいで、ちょっと辛かった。
そして、今日も私は猫神様の胸元に顔を埋めて目を覚ましたのでした。
「猫神様、おはようございます」
「おはようニャ、よく眠れたかニャ?」
「はい、猫神様は気持ちがいいですね」
「復讐の旅なんてやめて、ずっとここに居てもいいんだニャ。いつでも抱き放題ニャ」
「──それって、エッチな意味ですか?」
抱く、と言われて想像したのはソッチの方。
一応、思春期ですから。
相手は巨大猫ですけどね。
「そんなにしたいのかニャ?なら──」
猫神様の姿はみるみる内に細くなり、気づけば人間の成人男性に。
私みたいに猫耳や尻尾すらついていません。ただし全裸!
「あああああ、あの、あの、服をきてくだちゃい!!」
「これから目合ひをしようと言うのに、服を着て欲しいのか?」
性格も強引になっているし、語尾すらく変わっている。
どうなっているのー!
「いえ、ですからっ、あの、まだ早いです」
「早いもんか、こんなにも美味しそうな匂いがしているのに」
そう言って、私を抱きしめた猫神様は堅い物をお腹に押し付けながら、私の首元を舐め始める。
「やああああ、やめて、やめてえええ・・・」
気持ち良いけど、怖い方が強い。
感じた事の無い訳の分からない感覚が私を襲い、それに贖おうと猫神様をぐいぐいと押し退けようとした。
大人の力の前でそれは無力で、私の首元を舐めていた舌は次第に耳を、そして猫耳にまで到着する。
はむっと猫耳を噛まれると同時に尻尾の根っこを匠に撫でられ、変な感情は絶頂を迎える。
異常な高揚感は私の力を全て奪い去った。
『もう抵抗できない』なんて考える以前に頭は真っ白になり、何も考えられなくなった。
力尽きた。
初夜ならぬ初朝をしてしまうのかな、なんて思いながら抵抗を諦めた。
「ニヤ程の魔力持ちで魔力譲渡技能を持っていると、汗ですら魔力を含んでいるのだな」
「もしかして、魔力を供給して欲しいって事ですか、それなら言って貰えれば・・・」
「こうして舐めた方が効率がいい、それに可愛い表情も見れるからな」
「やめてくだい・・・もう力が入らないです・・・」
そう言うと猫神様はむくむくと大きく膨らみ、元の姿に戻る。
何をされても抵抗できないから、覚悟を決めそうになっていた所だっただけに拍子抜けした。
「無理にはしないニャ。体が成長するまでしない約束ニャ」
その言葉に安心して、猫神様の胸元に蹲った。
私には大人過ぎる行為はちょっと早すぎだ、こんな風にしてるくらいが丁度いい。
そもそも、ミーちゃんが言ってた体の結びつきとは何だったのか改めて問いただしたいと考えた。
そして、何故か自分の下着が濡れている事に気付き、適当な言い訳をしつつその場を去った。
顔も舐められたし、水浴びしてついでに下着を洗わないとなんて思っていた
ミーちゃんにタオルを貰って水浴びに近くの川に向かった。
そこで一人、水浴びをしていると重大な事に気付いてしまった。
荷物全部ローンさんに奪われたんだった!
替えの服だけじゃなく下着すらない!
しばらくこの村で過ごしてもいいかな、なんて思っていたけど替えの服や下着の調達で今すぐにでも町に行く必要がでてきた。
とりあえず、下着は洗ってしまったので、乾くまで下着無しで過ごすしかない。
下着なしでショートパンツを履くのが少し気持ち悪いと思いつつ、下着はタオルに包み込んだ。
スカートだったら、こんな思いをしなくて良かったのに、と少し後悔する。
尻尾がある事だし、これからはスカートを履く事を心に決めた。
そして木の根元の部屋に戻ったのに、部屋は鍵がかかって入れなくなっていた。
「もしかして、家没収?」
そんな事を呟いているとナーゴが近づいてきて声をかけて来た。
「そこにいたかニャ、ニヤの新しい家に案内するニャ。所でどうしてそんな恰好なのニャ?」
「放って置いてください」
暫くついて歩くとケットシーの家にしては大きい、人間の一人住まい用の家に案内された。
「ここが今日からのニヤの家にゃ、自由に使っていいニャ。これからは村の一員ニャ」
「ありがとう、嬉しい」
「旅に出てても、ずっとここはニヤの家ニャ。安心していいニャ」
こうして、私は帰る所を得たのです。
それは、私が求めてやまない宝物になるのでした。
ニヤから排出される液体は全て魔力を多分に含む様です。つまり(以下自粛