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机上の葬送

作者: 多々良

イライザが死んだ。彼の黒くくすんだ死体の断片は、そこかしこに散らばっていた。


私はその断片を拾い集めていく。


私は僅かな焦りこそあったが、それ以上に大きな喜びも胸に宿していた。こうして彼の最期に幕を引けたのはとても幸せなことだ。世界の多くは互いのことなどなかったように忘れていく。そうしてきっと取っ替え引っ替え次の相手に手を出すのだ。無論私も人間で、ごく一部の特殊な人間などではない。だから私もすぐに次の相手に移るだけ。それも彼の役割の一部だ、と思う。


あとは細かい断片だけだ。


彼の死は何も唐突なことではなかった。随分前から予兆はあった。出会った当初のカドは少しずつ削れた。そのせいだろう、細かい所を気にしなくなった。その大雑把さに苛立ちを覚えたこともしばしばだ。

彼はいつも私の過失を、咎めることなく正してくれた。時にはその身を濁し、削れ、張り裂ける時でさえ彼はその役割を買って出て、文句も言わずにこなしてくれた。


彼の死体を集め、適当な一所にまとめた。


彼はもういない。私はもう間違えられない、間違えない。今日は彼の命日で、彼との別れの日で、私の覚悟の日なのだ。手元の墓石に文字を描く、彼の名前を。「eraser」

なんか20分くらいでかけました。消しゴム使い切ることってマジでないですよね。しょうもない自己満ですがお納めください。

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― 新着の感想 ―
[良い点] いや無くなって悲しいなら使うなや! ってツッコミたくなりますが、お気に入りだからこそ使う…という感じですよね。多分。 [一言] 本当ですよね~消しゴム使い切れたこと、多分無いです…おそらく…
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