兵士。そして戦場へ
―土曜日―
御影は一人、街に足を伸ばしていた。
「唯って、アクセサリーとかが良いのかな……」
小声で独り言を言いながら考える御影。生まれてから、誰にも何かをあげるという事をしたことない御影にはプレゼントを選ぶというのは難しい事であった。
「ぬいぐるみとかの方が良いのかな? でも見つけられる方が……」
ふと、スマホを取り出し『唯に聞けばいい』と考えが浮かんだが、それではプレゼントの意味がないような気がして、緑色のアイコンで真ん中に白い吹き出しがあるアプリを閉じた。
「サイトとかのを参考にすれば……」
すぐに検索ワードを打ち込み、いろんなサイトを調べだした御影だったが、大体のサイトがカップル用だったため、溜め息をついた。
「カップル用じゃ意味がないよ……で、でもカップル用でも別に……ボ、ボクは唯の事す、好きだし……」
街を歩き、目的地に到達した、御影はまるで、これから戦地に赴く兵士の様であった。
御影が辿り着いたのは、最近の女の子たちに人気の装備品が売っているお店である。お店全体がただならぬオーラに満ちている。店員や、周囲の客から向けられる視線に耐えれるかが、勝利の鍵となる・
「い、行こうか……ボクなら大丈夫……」
店内に入ると御影の耳の奥まで届く『いらっしゃいませ』というマニュアルでしか構成されていない、気持ちの無い声が聞こえてきた。その後にくるのはマニュアルなら『どんな装備品をお探しですか』か、そのままスルーして、時間を置いて話かけてくるの二パターン
「取り合えず奥から見ていこうかな……」
店員に聞こえないように小声で言ってから、店内の奥まで移動する。
~数十分後~
「ありがとうございました」
かなり疲労した顔をマフラーで隠すように口元までマフラーを上げた。
「すごかった……だけど、これなら唯も喜んでくれる……はず……」
―クリスマスまで後三日―
すごーいざっつですよね。軽く死ねますね。サボり気味だったのは、MHWしてたりアズレンしたりゲーセン行ったりしてたからです。許してください。誰も見てないからバレないね。