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プロローグ

 扉が開かれた。いま判断できたのはだいたい3つぐらい。。


 まず1つ目は彫刻がびっしりと施された木製の分厚い扉。海外旅行に行った事はないし興味もないけれどヨーロッパとか中世とか魔王が住んでいる城や名探偵アニメのCM明けにバンと勢い良く開かれるアイキャッチとかそういうものが連想されるようなヤツ。2つ目は社会復帰への扉。18歳にして高校をなんとなく中退し何となくヒキコモリ生活を続けてきた結果、流石にこのままでは生きているか死んでいるか分からない。いや、社会的には死んでいる。と言うことは必然的に生理的にも死ぬ。という焦燥感から逃れるためにアルバイトでもいいから働きなさいこの獄潰し。という親の愛しさと切なさと心強さマインドを含んだ発言に事態の深刻さをひしひしと感じて真面目に働くことになった俺の、社会の一員?新たな第一歩?健全な心の育成?とかそういう扉だ。決して股間のYKKじゃない。ベルトを直すフリをしてさりげなく触ったけど大丈夫。一度やらかしたら不安になるよねー。3つ目はなんというか、まあ流行りだからしょうがないのだ。常識の範疇を遥かに超えたヤツであり、最近の小説でよく題材になってるお約束のアレだ。とはいってもそこには持って生まれたご都合主義のチート能力が与えられている『強くてニューゲーム』的な要素は俺には一切無く、違う部分は多々あれど基本的な事はだいたい一緒。悪いやつらは大体怖い、そんなアソコへの扉。

 

 結局何が言いたいかというと、真人間になろうと始めたアルバイト先の本屋に絶対ありえない厳つい扉がゾーン!とあって、開かれたその先にはエルフやら獣人やらモンスターがうじゃうじゃいるんだけどそこも異世界と繋がっている異世界書店で俺はそっちで働く事になってしまったのである。事実は小説より奇なり。ペンは剣より強し。ペンより強い剣はこの異世界にはあるのだろうかと思っていたら「あるある!エルフ村の村長さんが持ってる妖精の羽ペンが魔法力めっちゃ高いらしいよ!マジパないんですけど~!!」とモノローグに勝手に割り込んでくるのは止めていただきたい!先輩!

 

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