これでいいのか
これでいいのか
これでいいのか
こんな風に どこかむなしく
日々が すぎてゆく
これでいいのか
これでいいのか
あの偉大な哲学者は
「これで いいのだ」 と 言った
それでもやはり
まだ 迷う ぼく
これでいいのか
このままで いいのか
意味はない
答えもない
いやというほど知っているのに そのはずなのに
まだそれを 求めてしまうのは なぜなのか
全て世界はただ混沌で
意味などない答えなどない
だから よいのだ
だからこそ 自由なのじゃないか!
それなのに 自分を縛りつけるための ぴかぴか光る鎖を
進んで身に纏おうとするのは なぜなのか
ノートをひらくと ホッとするぼく
ここに 手付かずの原野がひらけている
ぼくだけが開拓できる 荒野が
ここに ぼくだけの 新しい世界を
創りだすことができるのだ
何をどうすればいいのかは
たいていいつも ぼくの手が知っていて
勝手にキーボードを 叩きはじめる
とにかく
こうしていれば 安心
まるで わるいおくすりだね
これさえあれば 安心
ぼくは ただしいことを していると
だれかが 言ってくれているみたい
だがしかし
これでよいのか
このままで よいのか
良い 悪い
それを語るからには
それを決める大きな力の存在を肯定しているはず
そいつを信じなくなれば ひとはもっと自由になれる
なんてね
馬鹿馬鹿しい 夢みたいな性善説!
恐れと許しと服従とが ぼくたちにはどうしても 必要なのだろうか
どうしても? どうしても?
ああ だがしかし
これで
このままで
よいのだろうか?
ぼくは