祈り
お使いのPCは正常です。実験的表現をしています。
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「……ぉえ」
「すとるいむ、大丈夫?」
インガが心配そうにかけ寄ってくる。
「……気持ち悪い」
まだ、脳が揺らされているみたいで気分が悪かった。
「……久しぶりだと、結構来るな」
さすがのトールも眉間にしわを寄せて、顔をしかめている。
インガ一人だけが平然としていた。
「これが呼び声の秘蹟だ」
トールがインガの頭に手をのせて言う。
「んー!」
嫌だったらしく、インガは唸ってトールの手を払いのける。トールは手をひらひらと振りながら言った。
「ありとあらゆる言語とチャンネルで異世界にセッション接続を試みて、異邦人の招来を請い願う。こうして、招かれるのがストルイム、奔流に連なる者だ」
「奔流に連なる者?」
「ストルイムは無限に等しい生命の集合体だ」
「……僕が、ですか?」
「そうだ。お前はお前であってお前じゃない。サトウ・コーキの記憶と形をした、地底湖の水から生成された、人間の姿をした人間ではない別の存在だ。お前はただ、表面にでているだけだ。そうだな、イメージとしては群衆の代表として先頭に立っているようなもんだ」
「なぜ、僕なんですか?」
「さてな。たぶん、さしたる理由はないんだろう。たまたま先頭に立っていただけなんだろうさ。そして、ストルイムは集合体である都合、無限に近しい命を持っている。死なないわけじゃない。死ぬ度に、息を吹き返して再生する。わかりやすく言えばシューティングゲームで残機を大量に持っているようなものだ。何度でもリトライして突破する。これがストルイムの力だ」
僕は黙りこんだ。到底信じられるようなことじゃなかった。僕がサトウ・コーキではない?それどころか、人間ですらない?まるでできの悪い冗談みたいだ。だが、インガの秘蹟というものは間違いなく異形の力だった。トリックのある手品のようなものではない。有り体に言えば、魔法だ。
秘蹟。
異形の力。
「……どれだけ」
トールは話していた。意志の力が現実に作用する。だが、その力は生半可な意志ではなしえないと。
「インガはどんな意志の力を使ってるんです?」
「言っただろ」
トールは僕の目を見つめていった。
「ひたすら崇め、呼び続けること。インガは一日の内の半分を祈りに捧げ、それを10年繰り返した。休みなくだ」
「……10年?」
馬鹿げた話だ。僕はトールが冗談だというのを待った。だが、トールは僕の目を見つめたまま黙ったままだった。
インガを見る。きょとんとした顔をしている。
「……まさか、本当に?」
「本当、なのです!」
誇らしげに胸を張ってインガが言う。
「なんだよ、それ……」
虐待じゃないか。ふざけてるのか。狂気の沙汰だ。だが、狂気をもってして秘蹟を為す。筋の通った話だった。思い返せば、インガと街を歩いた時、いちいち物事を新鮮に感じていたことを思い出す。知らなかったんだ、と思い至る。インガには日常がなかったんだ。
「インガは為すべきことを為した」
とトールは静かに言う。
「お前も為すべきことをなせ。インガの10年を無駄にするな」
「……僕は何をすればいいんですか?」
「魔物を狩る。いずれ分かるさ」
帰り道で城壁に差し掛かった時、見張り台を見上げてトールが言った。
「下見してくか」
飛び降り自殺の下見だろう。冗談のような冗談ではない話。
「何も今日飛べって話じゃない。だが、心の準備は必要だろ?」
「……そうですね」
僕は頷いて答えた。正直、気が重い。当たり前だ。いくら命のストックがあるからって死んだことなんてないのだから。
「ついてってやるよ」
「……僕一人で行きます」
できることなら死にたくなんてない。でも、インガのことを思うと、行かなければいけないと思った。
(こいつの十年を無駄にするな、か)
トールの言葉が耳にこびりついていた。
階下でトールに話を通してもらい、城壁に登る。
階段を登る足が緊張と不安で固くなっているのが分かる。まるで死刑台の階段を登っているようだった。城壁の上、見張り台ははしごで登るようだった。手が震えている自分に気づく。手を強く握りあわせて、震えるのをこらえた。はしごに手をかけて、登り始める。心臓が早鐘のようになっている。
何かデジャブを感じた。こうして、屋上に登った記憶がある。
(……屋上に登った記憶?)
頭がずきりと痛む。記憶、嫌な記憶。
(知った事か……記憶なんて……)
身体が熱くなり汗が噴き出し、息が上がる。それでもなんとか、見張り台の上までたどり着いた。見張り台に足をついた瞬間、きーんと耳鳴りがして、目の前が一瞬真っ白になり、床に尻もちをつく。
(なんだこれ……おかしい……?)
高さにしてビルの五階程度、大した道のりではなかったはずだ。にも関わらず、異様に消耗している。全身から脂汗が噴き出してくるのがわかる。寒気がして、ぶるりと身体を震わせる。
(大丈夫、今日はただの下見だろ……本当に飛ぶわけじゃない……落ち着け落ち着け)
床に手を手をつくと、生まれたてのカモシカのようにぶるぶると腕が震えている。
(いいよ、認める。……俺は怖い……すごく怖いよ)
笑い出したくなるくらい怖くて震えてる。
(でも、やるんだよ!)
腕にぐっと力を入れて身体を支える。固くなった足に鞭打ってよろよろと立ち上がる。
(すぐそこだ……!)
一歩一歩、壁に近づく。そして、ようやく、見張り台の縁に手をかけて、下を見下ろした。高い。心配そうなインガとトールが階下に小さく見える。
「ほらっ、できただろ!」
そう口にしようとして、ごぼっと口から吐瀉物がこぼれた。
強烈なデジャブに目の前が真っ白になる。続いて、全身に衝撃が走った。白くぼやけた視界にさっきまで立っていたはずの床が見える。それで自分が倒れたのだと気づく。内臓が飛び出るんじゃないかと言うほど蠕動して、ポンプのように胃液が吐き出される。頭が酷く痛む。
それでも、僕は既視感で幻視した光景を思い出さずにはいられなかった。眼の奥が重い。意識が遠のく。
(マンションの屋上……俺は、死のうとしてたんだ、何度も何度も)
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