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プロローグ

「好きだ!つきあってくれ!」

バキッ!

私は、開口一番でそう口走った少年の「お宝」を殴った。

「冗談はやめて。」

正直むかつく。

「冗談なんかじゃな・・・」

ドスッ!

次は腹を殴った。

「私、そういう手合いが嫌いなの。魔法や錬金術、科学、古代史、異世界関連は好きだけどね。今度同じことしたら「半殺し」よ。」

私は、彼を放置して校舎へ向かった。



私はルミナリア・ライテス。

異色の黄金騎士《ゴ-ルドナイト》ライテスの娘だ。

母は、国王陛下ユーフェル・トラルティアの妹姫エリアリアである。

いわゆる「降嫁」ってやつか。

私は、恋愛ってものが嫌いだ。

従姉妹のレイスト・フローラ・ティアムルは、なにかにつけて「恋バナ」をしたがる。何を考えているのか・・・

父の知り合いの稲荷族の東宮ヤマトタケル殿下は、許婚のオトタチバナ姫を連れて遊びに来てはウチに入り浸っている。

ピンク色の脳細胞か!

少し目を離すと、互いに尻尾をブラッシングしていたり、撫で合っていたりする。やめてほしい。

全く・・・

何が哀しくて、「恋愛」に現を抜かすのか・・・

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