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THE MANZAI20014 決勝 グループB第四組

三組目登場した一番人気の無。

0人で酒を飲むという意表をついたネタを熱演。

中盤以降は安定の崩壊っぷりをみせ客の期待に応えた。

グループB最終組となるのは、無名のスズヘッド。

スズヘッド(大川興業)

磯霧遼(31)ツッコミ担当

遠藤小林(30)ボケ担当


磯霧「どうもスズヘッドです、よろしくお願いします。実は最近編み物にはまってましてね、家に帰るとコツコツ編み続けていますけれども、最初はマフラーから始めて見たんですけども、中々上達していきませんでしたね。編み針をつかって編んでいくんですけれどもやってるうちにすぐに混乱して手が止まってしまうんですね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「今ではだいぶうまくなりましてね、色々な模様を編むことができるようになりましたよ」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「表編み」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「裏編み」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「アフガン編み」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「それからけっこう手こずったのが時東ぁみなんてのもありましてね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「そして今はレース編みというものにハマっているんですよ全部嘘ですけどね」

遠藤「・・・」

磯霧「上手くなっていくうちに段々とアンテナを張ってる自分に気づいてしまいます」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「テレビなんかを見ましてもですね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「芸能人の着ている衣装をじっと見ちゃう事なんかしょっちゅうでして」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「この前なんかタレントのKABAちゃんがカバの柄したセーターを着ててバカかと思いましたね全部嘘ですけどね」

遠藤「・・・」

磯霧「カラオケにいってもカラオケの本を最初に開いてると・・・」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「どうしても編み物の曲に目がいってしまいますね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「さだまさしさんの桃花源」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「それから橋幸夫さんの青いセーター」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「ニット帽が歌詞に出てくる吉田山田の曲もいいですね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「あとは編み元のすしさんのアイドルユニットAMMN48のミスリルも名曲ですねえ全部嘘ですけどね」

遠藤「・・・」

磯霧「もう今では編み物一色になってしまいましてね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「いつも毛糸と編み針を持ち歩くようになってしまいましたよ全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「それで今・・・」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「目指している・・・」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「ことがありまし・・・」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「てね全部・・・」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「実は今、編み物検定、いわゆる編み検というのを目指してまして」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「去年4級を合格したので今年は3級に挑戦したいなあと思ってるんですよ全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「独学じゃこれ以上難しいと思って編み物スクールに通い始めまして」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「通い始めて今さら気づいてしまったんですが、自分はまだまだ初心者レベルだなあって思いましたよ全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「上級テクニックが中々うまくいかなくて先生にキツく怒られることもありますし」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「それでもボクも少しづつ上達したんだと思います、この前始めて先生に口答えしてしましまして全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「恐らくボクにもボクなりの個性が芽生えたんだと思うんですよ、通常のやり方と違うやり方で編んでみたんですねその時全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「先生も先生でそれを認めようか、それとも検定に向けて間違いを正そうかとギリギリまで悩んだそうなんですよ全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「ボクも口答えするの初めてなもんだから」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「言ったそばから後悔してしまいましたよ」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「それでもぶつかり合う前よりも」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「ぶつかったあとの方が」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「友情が芽生えてしまいましたね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「大人になって」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「こうして人とぶつかり合う事なんて」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「なくなっていく中で」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「本当に久しぶりに」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「それこそ学校を卒業して」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「社会に出て」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「以来初めてのことだったなあと思いました全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「それでそのあと始めて先生と」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「飲みに行ったんですけど」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「先生も講師になってすぐ結婚したから付き合い程度で」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「ほとんどは家庭と職場の往復ばかりだったそうなんですよ」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「こうしてスクールの生徒と飲みに行くのは君がはじめてだよなんて会話をしたもんですよ全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「先生は老け顔なんで失礼な話ボクの10歳くらい年上かなと思ってたんですが」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「実はタメでして」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「ますます仲良くなってしまいましたよね全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「それでも明日からはまた生徒と教師に戻りますよなんて言われて全部嘘ですけどね」

遠藤「・・・」

磯霧「でも放課後は親友だからななんてタメ口でお開きしたわけですよ全部嘘ですけどね」

遠藤「・・・」

磯霧「検定の日も」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「近づいて」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「緊張感が」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「増えてきたんですが」

遠藤「・・・」

磯霧「そんなボクを全部嘘ですけどね」

遠藤「・・・」

磯霧「暖かく全部嘘ですけどね」

遠藤「・・・」

磯霧「見守って全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「くれる全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「先生の全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「眼差しの全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「おかげで全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「無事に全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「3級を全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「合格することが全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「できました全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「先生全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「本当に全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「ありがとうございました全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「そろそろ時間なんで全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「終わらせていただきます全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「どうもありがとう全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「ございました全部嘘ですけどね」

遠藤「嘘つけ」

磯霧「全部嘘ですけどね」

BGM

矢部「なんやキリがないですね、ループしてしまって。審査員の感想を聞いてみましょう。巨人師匠」

巨人「嘘の話をボケとツッコミの掛け合いによってまるでホントの話しのようにお客さんに信じ込ますんが漫才の話芸というもんですけど、この二人の漫才はそこらじゅう嘘をばら撒いて行くことで全てが事実のように錯覚してしまうような不思議な漫才でしたね。こういうネタは始めて見させてもらいました、楽しかったです」

矢部「ありがとうございます。つづいて関根勤さん」

関根「はいはい、頭が混乱しちゃったねー、ウドちゃんふたりいるみたいな。でも、ふたりの不思議な掛け合いが、実は編み物のように織られていて、だからこそのこのネタだったのかなあ、と思ったんですけど、深読みしちゃいましたね」

矢部「そういう意味なんか確認したいんですけど、この二人に聞いても真実どうなんかはわかんないでしょうね。ありがとうございました。さあ、このあと、Bブロック、結果発表に移りたいと思います」

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