THE MANZAI20014 決勝 ファイナルラウンド第二組
さあ、ファイナルラウンド一組目のIWハーパー。
グループA登場時に更なる輪をかけたシーシェパード野上の狂気のフェティッシュ長ツッコミ!
そして、観るものの度肝を抜いた鎌倉のハイパー天丼。
そして、神秘のオチ。
新しい漫才の完成形を見せるような見事な出来映え
で会場を圧倒した。
つづいて二組目の一番人気コンビ無。
一本目を超える崩壊っぷりでコラージュ漫才をぶっ放つことは出来るのか!
無(大阪よしもと)
空磁(37)ボケ担当
志羽(37)ツッコミ担当
BGM
志羽「はいどうも、よろしくお願いしま~す」
空磁「ボク禁煙を始めたんやけども中々うまくいかへんねん」
志羽「なんやと、酒のつぎはタバコかいな、大人やな~」
空磁「そやねん。ほんで普段からやめようやめよう思てんのに知らんうち気いついたらタバコに火い着けて吸うてた、いうことあらへん?」
志羽「健忘症やないか!知らんで、オレ禁煙したことないしやな」
空磁「でも健康のこと考えたらゼッタイ禁煙したほうがええねんで」
志羽「わかったことやけど一回もしたことはないわ、やろうと思えばそんな難しいことちゃうんとちゃうか?」
空磁「なにをいうとんねん、それが中々うまくいかんからこっちっも困っとんねやないかい。そんで禁煙の中でも一番厄介なんが30秒ルールいうんがあってやね、ホンマにそれが厄介やねん」
志羽「なんやねん30秒ルールって、オレもしょっちゅうタバコ地面に落としたやつ構わんと吸うてるから、3秒ルール使ってるけどもやね。それ、一回も聞いたことないぞ」
空磁「キミ、禁煙してへんから地獄の30秒ルール知らへんねんて、ある意味幸せもんやで」
志羽「なんやねんそれ、すごそうやんけ」
空磁「禁煙を始めた時点から全ての物事が30秒でめまぐるしく展開されていく謎の奇病やで」
志羽「お前それ怒涛の終盤やぞ!ようわからんわ、説明してくれ」
空磁「今まで吸うてたもんを辞めるいうことはその代用品が絶対的な必需品となってくんねん、例えば飴を食うたりガムを噛んだりコーヒーを飲んだりや、最近は電子タバコもあるわけや。せやけどそれらがうまくハマってくれるわけでもちゃうねんな」
志羽「それと30秒がどう関係してんねん」
空磁「禁煙しはじめた途端襲ってくんねん。30秒サイクルでイライラしてくるからやね、いま口に含んどるものをすぐ吐き出して、飴やガムやコーヒーやいうて変えていかなあかんくて、それが面倒で仕方がないねん」
志羽「まわりに禁煙してるやつけっこうおるけど、そんなやつひとりもみたことないで」
空磁「そんなことないはずや、こんなん禁煙あるあるのトップバッターやがな」
志羽「知らんいうねん。ほんでお前仮に禁煙してへん状態で飴食べるときはどうやねん、30秒後イライラしながら舐めてんのか?」
空磁「するわけないやんか、なにいうてんの?」
志羽「いや知らん知らん」
空磁「知らんやあらへんがな。禁煙もしてへんのにイライラせんいうねん、ひたすら美味しく頂くだけやで」
志羽「なんでやねん、違いがまったくわからんぞ!30秒以上なめてんのやろ」
空磁「当たり前や!飴なめてたら2、3分は持つぞ。吐き出すんかいな?吐き出すわけあらへんやろ!」
志羽「お前がなにいうねん!それまがいのことお前さっきしてたやないか」
空磁「ちいちゃい飴やったらまだマシや。それがチュッパチャップスやったらどないすんねん。」
志羽「何がやねん。お前が30秒ルールいうてたんやろさっき」
空磁「チュッパチャップス、30分持つねんで、何もったいないことさすねん」
志羽「いうとくが、俺はチュッパチャップス30分持たしたことないぞ!持ちええなあお前、どんだけキャッチコピー忠実に再現しとんねん、再現VTRやあらへんねんぞ!ほんで30秒越えたら舐めてるときイライラするんかいな?」
空磁「なんでそんな奇抜な発想にいたるんや?シンプルに幸せなひとときやないかい」
志羽「お前が一番奇抜やいうねん。ほんならタバコを吸いながらなめてんのかいな、それやったら理屈が通るけども」
空磁「そういう場合もあるけど、ボクの場合は純粋に飴を楽しみたいから飴だけを舐めんねん」
志羽「30秒ルールって一体なんなんや!理不尽やねん。さっき吐き出した飴が浮かばれへんやないか!」
空磁「さっきから食いかかりすぎやぞ!禁煙もしたことないやつに気持ちさとられたないわ!劇的な変化がめまぐるしく展開していきよんねん!禁煙とはそういうもんや。そんときは禁煙の公式戦なんやから審判が正式やないかい、厳正やねんぞ」
志羽「意味不明やねん!なんやねん禁煙の公式戦って。審判ってなんやねん、正式とか厳正とか、ようわからんぞ、お前の心持ちひとつちゃうんか?」
空磁「禁煙をするかせんかの大きな国境が紛争地帯には引かれてあんねんぞ。お前たとえ目に見えへんからってまさかそれをないがしろにする気ちゃうやろな、どうすんねん、敵に殺されてまうぞ!」
志羽「なんやねん敵って!国境でも紛争地帯でもあらへんで!ただの禁煙や!お前そんなんやったら禁煙はせんと飴ばかり舐めとかんかい!」
空磁「・・・意味わからんこというね。ボクは健康に気をつかってんねんで」
志羽「そんだけ死にかけてんのやったらせんほうがよっぽどマシやぞ」
空磁「にんげんって、禁煙をせん限り結局は健康体にはなれへんよ」
志羽「なにを冷静沈着ぶっとんねん。いうてることは正しいねんけど、お前がいえた立場やちゃうからな!」
空磁「意味わからへんわ、ボクは純粋に禁煙に専念しとるだけや。ほんでどうにもならんからパッチを使い出してん」
志羽「なんやねんパッチって」
空磁「なんや知らへんのかいな、禁煙用のパッチやで。湿布を貼んねんけど、成分にニコチンが使われてんねん、使っていかんと禁断症状も苦しいねんぞ」
志羽「けっこうな末期やないかい」
空磁「ようわかったな。ニコチンパッチが囁いてくんねんで」
志羽「それ幻覚やないか!タバコの禁断症状くらいでそんなん聞いたことないいうねん」
空磁「な、禁煙ってむっちゃ恐ろしいやろ」
志羽「お前限定や!」
空磁「そんで更に困ったことが起き始めてんねん」
志羽「これ以上更にか!もう予想を大幅に超え始めとるのにやぞ」
空磁「禁断症状に対応できへんくなって、頭の中が勝手にタバコを吸いだしてん」
志羽「またお前のそれや!そのパターンならコッチもバッチリ予習しとるで、実際の血中ニコチン濃度の数値があがんねやろ」
空磁「そやねん、案外ボクの立場に立てるやつやね」
志羽「そうや。そんで実際にニコチンが作用しよんねんな」
空磁「そやねん、ただな、タバコやから辞めなからだに悪いやろ、せやのに頭ん中いうてもタバコやからなかなかやめられへんねん。」
志羽「ややこしい話がダブルでややこしなってるぞ」
空磁「それだけではないねん」
志羽「まだまだあんのかいな」
空磁「そうや。悩みが二つ並んでると厄介なことが始まっていくねん、つまり見分けもつかんと次第に絡まり合っていってしまうねん」
志羽「ちょっと言葉じゃわからんようになってきたぞ」
空磁「絡まった二本の糸と一緒やで。タバコを切らしてイライラしてるときイライラせんとこう思ってニコチンパッチをもう一枚貼らなあかんくなる時があんねんけど、困ったことにそれが実際のイライラなんか、頭の中でのイライラなんかがよう見分けつかへんねん」
志羽「聞いてるほうイマイチわからへんぞ」
空磁「つまりやな。頭の中がイライラし始めたら実際のカラダにニコチンパッチを貼ってしもうても効き目がないねん、つまり頭の中に貼るパッチやな。」
志羽「なんやそれ」
空磁「そればかりやのうて、血中のニコチン濃度は著しく上がってまうからニコチン摂取量に対して安らぎが得られず、むしろストレスだけが増大してしまう、イライラのダブルパンチや」
志羽「キチンと正解を出していかなアカンいうたら、つまり二択クイズかいな」
空磁「生死を分ける選択肢や!そんで気づかんと2枚3枚と量を増やしたらますます禁断症状が悪化してしもうて元のカラダには帰ってこられへんくなんねん」
志羽「アホか、増やしていく前にふつうあと一方の方やと気づくんちゃうんかい」
空磁「そう単純ではないで、もうあの手この手やで、30秒起きに交互に起こされてもうたらもうどうにもならへん」
志羽「どうなってんねん!なんの意味があってアタマとカラダが共謀して悪事を働いとんねん!そんなら交互に適切な処置をせんとあかんいうことかいな」
空磁「せやねん、すぐに雪だるま式や」
志羽「そんなん無理やで」
空磁「それだけで済むんやったらマシな方やで」
志羽「なんやねんまだあるんかいな」
空磁「ぜんぜんそれだけちゃうからな」
志羽「何があんねんな」
空磁「決まってるよ禁断症状や、ニコチンパッチが話しかけてくんねんで」
志羽「どうにもならんぞ。恐らくお前に出口は見つかれへんかもわからんなあ、ご愁傷さまや」
空磁「あ~、アカンアカン、そうこうしとったら禁断症状が襲いよってきたぞ、もうどないしよう!・・・きこえる、こえがきこえるぞ~・・・うわーー囁いてる囁いてる、禁断症状やで・・・ニコチンパッチか?何か違和感感じてるぞ、キミ、誰?」
志羽「・・・ニコチン小学校だよ」
空磁「誰やねんソイツーー」
志羽「ニコチン、ニコチン、ニコチン、ニコチン・・・」
空磁「鳴いてんのかコイツ!なんちゅう工夫のない鳴き声」
志羽「パッチが足りないんだ~か~ら~ねーーー!!!」
空磁「豹変したぞーー、一緒やからな~破魔札999枚つかったるで~」
志羽「ニコッパ、ニコッパ、ニコッパ、ニコッパ・・・」
空磁「ぷは~やっぱ食後の一服やで~」
志羽「ヒマワリを一から育ててみたまえキミ!案外難しいんだからね」
空磁「お前だれやねん!」
志羽「履かせるおむつムーニーマンだ」
空磁「結局けん玉を世界にひろめたんはお前や~いうてんねん」
志羽「二番目の引き出しを開けてみたまえ!」
空磁「工藤兄弟の新メンバーオーディションちゃうねんから」
志羽「いいから開けたまえ!」
空磁「ふ、震えが止まらんぞ~」
志羽「三番目でいいからはやく開けたまえ!」
空磁「ぷは~やっぱ食後の一服やで~」
志羽「はよせえや~、さいあく開けんでもええから~」
空磁「非核三原則、トシちゃん、教師びんびん物語、にがり」
志羽「ブリ~フケ~スでええからはよ~開けてくれんかな~」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「ほならこうしようや、俺がさき開けるから、その後お前が開けて・・・」
空磁「せんせ~、二番目の引き出しから大量の・・・オーブンで焼いたものがこちら~です」
志羽「せんせ~、ビート板で喉がつまりました」
空磁「ぷは~やっぱ食後の一服やで~」
志羽「3日も寝てへん」
空磁「うわ、エンタ見逃してもうた・・・」
志羽「ニコチン、ニコチン、ニコチン、ニコチン・・・」
空磁「鳴いてんのかコイツ!なんちゅう工夫のない鳴き声」
志羽「ワシの名は疲労回復力」
空磁「理由をいえ理由を!」
志羽「ワシはお前に3つの選択肢を与えに来た」
空磁「無意味な抵抗はよしたまえ、キミ!」
志羽「3日も寝てへん」
空磁「それもこれも最初っから信用せ~へんかったからやぞ!」
志羽「ときおり笑顔を見せる姿も見受けられるようになりはったで~」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「いかにも、わたしがザウルスのステゴだが」
空磁「なんでやねん、お前が思てるほどザウルスもステゴもちまたには浸透してへんいうねん」
志羽「ならば限界が来るまでは待ったるわ、こうなったらイチかバチかや!」
空磁「せやからいうて、いかにも全部お前がやったように見せかけるのはヤメエ」
志羽「前回、ウズベキスタン戦では、歴史的敗北を喫してしまいました。あれから3年、あの日の雪辱を胸に、ここまで戦い抜いてきました・・・解説はふかふか吾郎さんです」
空磁「今晩は。いうてる場合か!わしゃハイチオールCや!誰やねんふかふか吾郎て、中華街に売ってそうやな、ようけセイロで蒸されてるわ~、ほんでふつうの吾郎はどないやねん!」
志羽「持ち運びに便利な粒タイプの吾郎」
空磁「ぷは~やっぱ食後の一服やで~」
志羽「3日も寝てへん」
空磁「この煮込み初登場のドブ味や」
志羽「だからTPOに応じたアラビックにせえヤマト言うてるやろ」
空磁「狛犬が1匹増えてんねん」
志羽「ふかふか吾郎」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「うちソルマックいうねん」
空磁「強力わかもとごときにいわれたないわ」
志羽「食らえ~ソルマ~ック」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「3日も寝てへん」
空磁「理由をいえ理由を!」
志羽「履かせるおむつムーニーマンだ」
空磁「ワタシいいともの観覧で、お友達紹介のえ~、のとき、ヤダ~、をいうたことあるよ」
志羽「3日も寝てへん」
空磁「すんませ~ん、アメニティの歯ブラシひとつ足りひんかったんですけど~」
志羽「あ~ん?ロビーの便所に使うとるデッキブラシを使えや!」
空磁「左からタ~メリック」
志羽「・・・そんだけかい!」
空磁「カメが長くして、待っているものはな~んだ?」
志羽「・・・忍耐?」
空磁「ぶ~。答えは、世界中のカメを敵に回してもワタシがイチバンのカメであるという引くことのないプライド」
志羽「3日も寝てへん」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「3日も寝てへん」
空磁「ぷは~やっぱ食後の一服やで~」
志羽「はいチ~ズ」
空磁「ぷは~やっぱ食後の一服やで~」
志羽「はい禁断症~状」
空磁「食べてみた」
志羽「まりもっこり」
空磁「もっこりまり」
志羽「はい高級腕時~計」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「はい全体的に晴れマ~ク」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「はいスピードラ~ニング石~川遼」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「はい最後尾はこち~ら」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「おてもやん逃げ造」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「おてもやん逃げ造」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「うちソルマックいうねん」
空磁「おてもやん逃げ造」
志羽「おてもやん逃げ造」
空磁「ハイパー腕おろしっⅡ」
志羽「ぐはっワキ腹痛た死」
BGM
岡村「ワキ腹痛た死、言いたなりますね」
矢部「おてもやん逃げ造。さて、いよいよ最終組です」