THE MANZAI20014 決勝グループC第四組&グループC結果発表
二組目冬虫夏草の壮絶ホラーオチを受け特殊な空気のなか登場した三組目ハイドロキシアパタイト。
そのクウキを切り裂くかのような更なる狂気の憑依コントで別種の恐怖を作りだした。
グループC、最終組、こここでワイルドカード勝者の謎のコンビ、サイコクラッシャーアタックの登場だ。
サイコクラッシャーアタック(ホリプロダクション)
アバシリ(32)ツッコミ担当
オディ・ドブンラー(28)ボケ担当
アバシリ「はいどうもー僕らサイコクラッシャーアタック言いましてね、がんばっていかなあかんいうてますけど」
オディ「れ、れ、れれれれれ」
アバシリ「どうした」
オディ「れきれきれき」
アバシリ「うんうん」
オディ「れきしをかえる!」
アバシリ「できんのかおまえに」
オディ「れきれきれき・・・れきる!」
アバシリ「こんな子ですけどもええとこもありましてね・・・」
オディ「たけしくん!・・・たけしくん!」
アバシリ「俺のことかいな」
オディ「そうや。たけしくん!」
アバシリ「俺は生まれてこの方一本条静雄や!」
オディ「たけしくん!たけしくん!」
アバシリ「なんやもう、今日だけたけしにしといたるわ!なんやねん」
オディ「問題がある」
アバシリ「問題って何に対しての?」
オディ「れきれきれき・・・」
アバシリ「もしかして歴史を変えるときのかいな」
オディ「問題がある」
アバシリ「なんやねん、いうてみいや」
オディ「ぼく、親知らずが生えてへん」
アバシリ「一本も生えてへんのかいな?」
オディ「そう、一本も生えてへん」
アバシリ「抜いたんか?ええことやないか、あんなん生えてても邪魔なだけやで」
オディ「でも何度でも生えてくんねん」
アバシリ「どういうことやねん」
オディ「歯医者さんに行っても抜いたらすぐに生えてくんねん」
アバシリ「お前乳歯ちゃうねんから親知らずは普通一回抜けばもう生えてこんぞ」
オディ「生える!ぼくの場合は」
アバシリ「ホンマかい!にわかには信じがたい話やけどやな、でもそれがほんとやったらそれはもう厄介やな。お前親知らず生えてきたとしてもすぐには虫歯にならんやろ」
オディ「生えたら痛い」
アバシリ「お前いきなり虫歯にょきにょき生えるんやったら気持ち悪いうえに超常現象やぞ。ホンマにいきなり虫歯なんやろな?」
オディ「痛い!生えてすぐ痛なる」
アバシリ「せやったら生やしとく訳もいかんねえ、お前がれきしを変えたがってんのはしらんとしてもコレはホンマに厄介やぞ」
オディ「生えたらな、すぐに抜くねん、ホンデ抜いたらめっちゃ痛いねん」
アバシリ「それ、虫歯やのうて抜歯の痛みやん!それやったらお前、抜かんといたほうがええんとちゃうんか!」
オディ「ダメや!先生には言うとおりしといたほうがええ」
アバシリ「先生も先生やな!・・・あんな、万が一やねんけども、お前、先生に騙されてへんか?」
オディ「先生、何度も治療してくれるよ」
アバシリ「言うとくけど、歯医者は回数より質やぞ!お前が何度も通うて治らへんいうことは結果治療できてへんのと同じことやからな」
オディ「なんでやねん!別の歯医者やったらもっと大変やがな」
アバシリ「ということは別の歯医者も試したいうことやな」
オディ「してへん」
アバシリ「一回別を当たってみいや、騙されてるかもわからんで、というか、お前、ほぼ騙されてんで」
オディ「先生を悪う言うなや治療以外のときもめっちゃ親切にしてくれてんねんぞ」
アバシリ「そら騙せば騙すほどほかで親切にするもんやで」
オディ「クリニックもぼく行き出してからめちゃめちゃキレイになっていってんねんぞ」
アバシリ「そら完全にお前の親知らずリフォームやがな。一体いくら貢いどんねん」
オディ「額はもう覚えてへんユーロや」
アバシリ「お前覚えられへんユーロいうたらおそらくは相当な額やで、 ユーロ高いからな」
オディ「もう親知らずで一年以上になるわ」
アバシリ「お前別の病院行けって」
オディ「ダメやで!予約制やねんから、先生困るやんけ」
アバシリ「そういうんはもう行けへんくなった建前上だけいうといて違うとこ行くんが通常の流れや」
オディ「予約制いうても、大分優遇してくれて譲ってくれてる上での予約やからな、他の病院のスッカスカの予約制とは意味合いがちゃうねんて」
アバシリ「そんなにいっぱいしとるんかいな」
オディ「そうや!ほんでみな親知らずやねん」
アバシリ「お前ら全員騙されとるだけや!アホばっかりやな。親知らずばかりの客が集まるのはまさしく完全にX-FILEやで。ほんでクリニックもキレイになっとるいうたよな、そいつら全員のうわ、だまされた御殿やがな!」
オディ「ぼくが行ってるとこは親知らずの名医やねんから」
アバシリ「 そんな簡単なことに名医はいらんぞ! 親知らずなんてただ抜くだけやで。仮にでも実在してんのならいイッパツで直せ、名医なら抜いてすぐオシマイや」
オディ「そこに集まってんのがみんな重度の親知らずやねんて」
アバシリ「 世の中にうも埋もれたヤツをもってきよるな~お前は、そんだけ知らん重度は初めてやで」
オディ「ロビーなんてひどいもんや、ぎょうさん泣き喚いてそこにいるだけで逃げたくなんねん」
アバシリ「ひどいもんやな。お前ら全員詐欺に引っ掛かってるだけやって」
オディ「詐欺なわけないやろ!毎回甘い言葉かけてくれんねんぞ」
アバシリ「詐欺の前触れや!まあ、詳しく聞いていけばわかるだけや。その親知らずの名医いうんはどういう治療を施すねん」
オディ「それはやね、抜歯をしてもらってやね、一週間くらいは傷を治すためあいだを開けんねん、そんで一週間後にもう一度いったらやね、生え揃ってんねん、せやからキリないねん」
アバシリ「もうわかったわ。お前抜いてもらってへんよきっと」
オディ「何いうてんのたけしくん。先生、必ず抜きますよーいうてから抜くねんで」
アバシリ「芝居やろ!抜かれたときの痛みは!」
オディ「何いうてんの、名医やから露程にも感じひんわ」
アバシリ「ただ抜いてへんだけや!ほんでお前抜いた歯は確認してんのか?」
オディ「毎回見せてくれるよ」
アバシリ「それ、ダミーやで、アリバイ工作や!」
オディ「めっちゃ血だらけやでリアルやで」
アバシリ「そら嘘ついてんのバレンようにそこは用意周到やろうな。ほんでお前抜いた箇所見してもらったことないやろ」
オディ「そこまではしたことないけども」
アバシリ「ふつうはそこまで見せてくれんねん!」
オディ「それはクリニックによりけりやないか」
アバシリ「大抵の歯医者は見せてくれるぞ!それが義務やからな」
オディ「ボクは先生を疑うようなことはしたないねん」
アバシリ「疑いやのうてただの確認や!」
オディ「でもそれは一般の場合やで!ボクんとこは名医やねん。名医やったら確認することすら白々しい行為に写ってまうやんか」
アバシリ「どんだけ遠慮深いねんな!ほなら最終確認や、今すぐ親知らずを4箇所見してみい!」
オディ「そんなん無理やで、たけしくん、君の負けや!ボク、昨日先生にもう4箇所中3箇所抜いてもらったばっかやねんからな」
アバシリ「ほな口開けや!」
オディ「いーーーーー」
アバシリ「・・・・・・4本、ばっちり、生えとるで・・・」
オディ「・・・・・・ほなあれやな、今回は抜いた翌日にすべて生え揃うレアパターンやったわ」
アバシリ「親知らず、一回抜いたら、もう生えん。別のクリニックに行きなはれ!もうええわ」
BGM
矢部「ええキャラですね。感想に移りましょう、ヒロミさん」
ヒロミ「はじまってすぐ、スゲーキャラ来ちゃったかなと思ってたら漫才に入ったらちゃんとしていて、その裏切りがいい感じでしたね。いいバランスのコンビに見えました」
矢部「ありがとうございます、続いて志村けんさん」
志村「こういうキャラのわかりやすいネタは好きですね。親知らずのネタもきっちりオトせていて好感が持てました」
矢部「はいありがとうございました。続いてCグループの結果発表に参りましょう」
BGM
小池「まずは、国民ワラ点は・・・サイコクラッシャーアタック、さあ、続いて西川きよしさん・・・冬虫夏草、テリー伊藤さん・・・ハイドロキシアパタイト、オール巨人さん・・・冬虫夏草、大竹まことさん・・・冬虫夏草、志村けんさん・・・サイコクラッシャーアタック、渡辺正行さん・・・ハイドロキシアパタイト、関根勤さん・・・冬虫夏草、さああと2票です、春風亭小朝さん・・・あ~りんを佐々木っていうな、ラスト一票です、ヒロミさん・・・冬虫夏草。
あ~りんを佐々木っていうな 1票
冬虫夏草 5票
ハイドロキシアパタイト 2票
サイコクラッシャーアタック 2票
よって冬虫夏草がファイナル進出です」
矢部「さあ、各グループが出揃いましたね、審査員の皆さんCグループの感想をお願いします、渡辺正行さん」
渡辺「僕は冬虫夏草には入れなかったんですけど、でも、会場の雰囲気を奪ったのはダントツで冬虫夏草でした。それでも票が割れたのは、ほかの組みが特徴がはっきりしてて、かつ出来が良かったからですね。演技の優れたハイドロキシアパタイト、こった構成のあ~りんを佐々木っていうな、ベタだけど工夫のあるサイコクラッシャーアタックそして突き抜けた次元をみせた冬虫夏草、その中でたまたま僕は演技の優れたハイドロキシアパタイトに入れましたけども、僕が思うにこのグループが一番素晴らしい出来だと思ったし、そこを一歩突き抜けた冬虫夏草はとにかく素晴らしかったですね」
矢部「ありがとうございました、続いて関根勤さん」
関根「いやあ、ボクねえ、冬虫夏草に入れましたけど、今日初めて知ったコンビなんですよ、もうファンになっちゃいました。ファイナルでどういうネタをやるのか楽しみでしょうがないですね」
矢部「興奮していがとうございました、このあと、ファイナルの揃い踏みです」
BGM
小池「はい、順番はこうなりました。
ファイナルラウンド
1 I・Wハーパー(松竹芸能) グループA勝者
2 無(大阪よしもと) グループB勝者
3 冬虫夏草 (ワタナベエンターテインメント)グループC勝者
」
岡村「さて、みなさん、意気込みを一言ずつお願いします」
I・Wハーパー(松竹芸能)
シーシェパード野上(34)ツッコミ担当
「持ってる力を存分に発揮したいと思います」
鎌倉タケシ(35)ボケ担当
「ボクらオモロイんで優勝します」
無(大阪よしもと)
空磁(37)ボケ担当
「オモロすぎてオモんなくなるから怖いですね」
志羽(37)ツッコミ担当
「逆に怖すぎてオモロなってきますよ」
冬虫夏草 (ワタナベエンターテインメント)
人見公(37)ボケ担当
「完全優勝を目指したいです、目指せるネタです」
丈縞みつる(36)ツッコミ担当
「いつも通り肩の力抜いてやってみたいですね」
矢部「さあいよいよ、ファイナルラウンドの開幕です」