ヤミとカゲ

-青い海と白い雲は、ときに渦巻き-

88・４つのガラクタは集う。

　集結した四つのガラクタは、液状生命体のように不規則な動きをし始め、お互いにくっつき合い形を創っていく。それは不思議な風景である。固い鉱物であるはずの物質が、液体のように流動しているのだ。

　それが終わるまでもう誰にも止められない。

　そして遂に、それは一つの蜥蜴の像となった。

　二人は同時に動き出した。

　速さは五分五分である。身長はジャバリアのほうが有利だが、それはあまり意味はない。

　それはもう運の問題であった。