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ヤミとカゲ  作者: まいまいഊ
-乾燥した大気は、ときにざわめき-
50/100

49・熱き炎の攻撃。

 攻撃の当たらない蜥蜴は大きく息を吸う。それは火を吐く合図である。

 グイはとっさにプテリを抱え柱の陰に隠れた。プテリの歩く速さは、お世辞にも速いとはいえないのだ。


 蜥蜴の発する炎によって発生した砂煙が巻き上がった。炎は柱を焦がしていく。

「あついっピョ……!」

 グイの腕の中で、プテリの身体が溶けかかっている。スライムは熱に弱い者がほとんどである。炎の熱はグイの体力も奪っていく。

 早く何とかしないと、いけない。

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