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ヤミとカゲ  作者: まいまいഊ
-降り注ぐ雨は、ときに厳しく-
24/100

23・そこは地上までの距離が遠い場所。

 背後の柱が魔物の頭突きにより、崩れ落ちた。外にある遺跡ほど風化が激しいものである。この遺跡も例外ではないようだ。


 グイは足や腕を傷だらけにしながら、息を切らしながら奥へ進んでいく。グイが入った部屋は、半分が崩れ、屋根も壁もない柱だけ残った部屋に出た。

 空からは、いまだに雨粒が地上に降り注いでいる。嵐はおさまりつつあったが、雨風はまだまだ強かった。水はけの悪い灰色の地面には、すでに小さな川ができていた。

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