謎の声
はじめまして。中学3年生で小説家になりたい坂田潮と申します。
主人公と同じ名前なのは初めて書いた小説だからいいかなって思って同じにしました。
この物語は幽霊と契約を結んで主人公がどんどん完璧を追求するお話です。
シリアスな場面が多々ありますが、よろしくお願いします。
「この世界は惨めだ。―」
ニ〇ニ六年皐月。東京都江戸川区に住む中学三年生の少年。容姿は元から、完璧と言うほどに整っていた。前髪は目にかかるくらいで襟足あまり目立たない。身長180cmないくらい。体は少し痩せ気味だ。これまでずっと完璧を追求し続けていた。役に立たない人とは関わらない。完璧な人生を送るために必要なもの以外すべてを捨ててきた。学校では裏で色々言われている。批判的な言葉も、逆に好意のある言葉も。だがそんな言葉に一切耳を傾けない。自分の思い描く理想の人生を送るために。
学校が終わり下校をする。そんな今日は軽く雨が振っている。傘を差し、雨が傘に思い切り体当たりをする。そんな音を楽しみながら歩いている。家に着き傘に付いている雨を振り払う。少しぬれてしまったズボンの裾をタオルで優しく拭き取る。そんな変わり映えのない日常の中に一つの異変が混じる。
「坂田 潮。―(さかた うしお)」
自分以外いないはずの部屋の何処かから誰かが名前を呼んできた。弟かと思ったが声が違う。
「―誰だ。どこにいる。」
潮の問いに答えるように。
「潮、君は僕と似ている。僕と契約を結ばないか。」
潮の問いには一言も答えなかった。だが潮は理解をした。きっと部屋の何処かに盗聴器やスピーカー、カメラが隠されている。一般人などの仕業ではない。きっと身近な人間でもない。壁に耳を当てる。弟のしているゲームの音しか聞こえない。様子からして仕掛けられているのは自分だけだ。契約、自分にしか聞こえない状況で契約の話。きっと自分は選ばれた。似ていると言っていたし、世間に目立つようなことをしていない自分が選ばれたということは、きっと自分は隅々まで調べ尽くされている。嘘をついたとしてもすぐにばれる。逃げ道はない。もし契約を断ったらどうなるのだろう。
潮の脳内は瞬時に回転を始めていた。
「あまり深く考えるな、潮。」
潮は驚いた。脳内まで読まれている。機械が仕込まれていたと思っていたがそれも違うようだ。超能力。いや、これは人間なのか。でも人間じゃないと一体なんだ。
潮の脳内ではまた推測が始まる。
「簡単に言えば死後の世界から人間界に戻ってきた幽霊。」
謎の声はそう答えた。
「幽霊。俺はそんなものを信じない。科学的にどう証明するんだ。―と言いたいところだが、今の状況も科学的に証明なんてできない。信用しよう。幽霊とやらを。」
潮は謎の声の言う「幽霊」を信じた。
「幽霊。契約というのはなんだ。俺は選ばれた人間ということで合っているな。」
「その通りだよ潮。あと僕のことは。―来と呼んでくれ。契約の内容は死者と会話ができるようになる。」
潮は一瞬戸惑った。死者と会話。できるわけがない。だとしても今現在来と話せているわけである。これが本当なら完璧に近づける。
潮は死者と会話ができることをに疑問を抱きながらも興奮を覚えた。
「来。契約なんだろう。その死者と会話をするための代償はなんだ。ないことはないだろう。」
「潮は勘がいい。もちろん代償もある。その代償とは。―死者と会話をするたびに生きている人の声が徐々に聞こえなくなっていく。上限を達してしまうと完全に聞こえなくなるのは当たり前だけど。―
死ぬ。
これが死者の声を聞くための条件。」
潮は完全に理解をした。この契約は本物だと。
「死者の声を聞ける上限は何回だ。」
潮はまた問いを投げた。
「言えない決まりになってる。言ったら僕がこの世から消える。こっちもそういう条件付きなんだ。あと、契約を結べば僕の姿が見えるようになる。もちろん別の幽霊も。」
「面白い。その契約を結ぼう。例え聞けるのが一回だけだとしてもこんなチャンスは二度と来ない。契約の結び方はどうすればいい。」
天井から一枚の紙がひらりと落ちてくる。その紙には、
「幽霊能力契約
一、能力のことや幽霊のことを人間界の通常の人間に話してはいけない。
二、契約を解除したいときは寿命の半分をいただく。
三、一度でも能力を使うと解除をしても代償が消えることはない。
四、契約を解除した場合は契約を結んでいた間の記憶はなくなる。
五、契約が結ばれたまま代償や事故死、自殺などで死んだ場合生きている人間の寿命を削り取る悪霊となる。」
そう書かれてあった。
「潮。契約を結ぶなら指紋を血で付けてくれ。それが契約を結ぶ方法。」
潮は指を切り血のついた親指の指紋を契約書に押し付ける。すると紙は天井に登っていき、天井を通り抜けて天界へと登っていった。
「お前が来か。」
身長は185cmほどで体は痩せている。肌の血色はとてもいいとは言えない。歳は潮よりも十個ほど年上に見える。そんな人物が部屋に現れる。潮の問いにこう答える。
「はじめまして。坂田潮。これからよろしく。」
「あぁ、俺が完璧な人間になり完璧な人生を送るまでを間近で見届けろ来。」
ご覧いただきありがとうございました。
読んでもらってわかると思うんですけど、結構下手です。小説家になりたいのに本をあまり読んだことないです。そのため、言葉の使い方がおかしなところもあるかもしれませんが、温かい目で見守ってもらえると助かります。あと潮と来って名前にちょっと意味があるので調べてみても面白いかと思います。
感想もいただけると幸いです。




