表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/66

カルミアとアザレア その後

文章が稚拙なのでちょいちょい改稿します。

 その後、正式にアザレアはカルの婚約者となった。


 カルはすぐにでも結婚したがったが、アザレアは高等科で学びたかったので、高等科を卒業したらすぐに結婚すると約束して待ってもらった。


 だが結局、飛び級しすぐに卒業できる学位をとることができたので、一年しか通うことはなかった。同様に飛び級したカルと同年に卒業。カルとの約束通り卒業するとすぐに結婚した。


 結婚式は盛大に執り行われ、奈落を塞いだ英雄として二人は国民から広く受け入れられ愛される存在となった。


 二人は国王から(まつりごと)を託され、日々忙しく過ぎていった。


 そんなある日の話。



 その日、カルより先に目が冷めたアザレアは、若干、気怠い腰を抑えながらベッドから出ると、寝室を後にした。窓際に立つと日が差し込んで気持ちの良い朝だった。


 今日こそは読書をして過ごそう。そう思いながら振り向くとカルが立っていた。


「目が覚めたのか? 私を置いて一人ベッドから抜け出すなんて、酷いな」


 そう言って微笑んだ。


「ごめんなさい、起こしたくなかったの」


 アザレアがそう言うと、カルはアザレアを抱き上げる。


「そうか、なんとも君らしい理由だね。そうだ、今日は休みなのだし、ベッドに戻って昨日の夜の続きをしよう」


 と、そのまま寝室へ向かい始めた。アザレアは抵抗しながら言う。


「カル、待ってください。今日は本を読もうと思っていたのです!」


 すると、カルはアザレアを床におろし立たせて、アザレアに口づけた。そして、何度も軽くキスをすると、楽しそうに微笑んだ。


「なるほど、読書か。今も昔も私の最大のライバルは本だな」


 そう言ってカルは歯を見せて笑った。そして続けて言った。


「そうだね、ならば図書室に誰も入れないようにして、君は読書をすればいい。その間、私は君をいただくから」


 アザレアは慌てる。


「それでは読書ができませんわ」


 それを受けて、カルは愉快そうに言った。


「君が私のイタズラに堪えつづければ、本だってなんだって読めるさ。よし、じゃあ君は今日は一日読書で決まりだね」


 そう言って、またアザレアを抱き上げると図書室へと向かった。


 図書室に入ると、カルはテーブルの上に目を止めた。


「ちょうどいい、そこに君の読みかけの本があった」


 カルはそう言うと、アザレアを抱きかかえたままソファに座り、自分の膝の上にアザレアを座らせる。そうして本を手に取りアザレアの膝の上にのせて、背後からアザレアの肩越しに本を覗き込んだ。


「栞が挟んであるからここからだね」


 アザレアは身動(みじろ)ぎして、カルの顔を見る。


「カル、これじゃ読めませんわ」


 カルは、本を指差して言った。


「ほら大丈夫。なんなら私が読んであげよう」


 カルはアザレアの耳元で朗読し始めた。アザレアは抵抗を諦め、そのままカルが朗読する声に聞き入いる。


 カルが声を出す度に心地よい振動がカルの逞しい胸からアザレアの背中に伝わり、耳元には息がかかった。更に人の膝の上という環境にいて、低く落ち着いた声と相まって酷く心地よかった。


 すると、突然朗読が止まる。しばらくの沈黙ののち、突然カルはアザレアの耳もとで囁くように言った。


「アザレア、好きだ」


 アザレアはどきりとする。カルはそのまま背後からアザレアを強く抱き締める。


「アズ、私は君を求め過ぎか? 君の全てを手に入れたのにまだ足りない。それどころか、以前よりも君を強く求めてしまう」


 アザレアは振り返り、カルの顔をなでる。


(わたくし)はその方が嬉しいですわ」


 カルは微笑むとアザレアにそっとキスをした。そして、照れ笑いをする。


「やはり、図書室はまずいね。アズ、読書は諦めてもらうよ」


 アザレアが頷くと、カルはアザレアを抱き上げ二人の寝室へ戻った。ベッドの上にアザレアを横たえると、優しく触れ、その後激しく求めた。


 結局その日、アザレアは読書をすることはできなかった。




 そんなこんなで忙しい日々の中でも、二人は人目をはばからず睦まじく過ごしていたので、近隣諸国でも仲睦まじい夫婦として有名になるのだった。


 そして、アザレアはその力を惜しみ無く駆使し、国を潤わせた。おかげでサイデューム王国はその後何千年も栄えることになり、後々までその献身的な行いや夫婦で国を救った行い、二人の夫婦愛が人々の中で形をかえてもなお、ずっと語り続けられたのだった。

誤字脱字報告ありがとうございます。


最終話はほとんど書き直しました。現段階では満足のできばえになったと思います。


保険で書きますが、アルファポリスさんでもこちらの作品連載中でして、そこで放射能についてご指摘いただきました。


放射能と放射線についてです。この作品では主に中性子や原子核、放射能崩壊をもとに書いているつもりです。


そこで放射線と書いてしまうと、えっ?線?っとなる確率もあり、こちらの知識レベルの低さも相まって、放射線と放射能、書き分けておりません。


知識のある人にとってはもやもやするかもしれませんが、そこは小説のことと割りきって読んでいただけると助かります。


面白ければ評価いただけると幸いです。




さて、この物語はここで一旦終了です。気が向いたらアザレアたちの高等科でのお話も書こうかなと思っています。


そして、題名だと『いつの間にか救国』となっているのですが、いつの間にではなく覚悟して救国しています。題名が内容と違ってしまっていることをこの場をお借りして謝罪致します。


では、皆様良いお年をお迎えくださいませ。

来年も宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ