第一章
最近無職生活が続いて、ストレス溜まり過ぎてるのか、vtuber見始めたけど、ますます精神がおかしくなっていった。
そんな中、自分を何とか保とうとして、また執筆始めようと思ったのだが、『カンフーの殺り手』の二章を着手しようとする時に新しい閃きが来た!これは今書かないと損、だと思ってすぐに新連載を開始した。
ごめん、本当に、今回は短期間で終わらせます!第二章今夜か明日アップします!
「皆~今日はありがとうねーーー明日18時の配信もあるから、続きはその時に。また見に来てね~~」
僕、樋山幸喜には、好きな人がいる。
「8888888888」
「ありがとー、今日も可愛かったよこばなちゃん888888」
それがこちら、秋野小花ちゃん。
彼女は個人勢のVTuberで、不定期でゲームや雑談を配信したりしなかったりしている。Vtuberに詳しい人なら分かるかもしれないが、今の世の中、この職業自体は珍しくない。何せ小学生でも「ユーチューバー」になりたいとか言い出す時代で、さらに自分の素顔を隠せて、歌ったりゲームしたりだけでお金になると考えたら、そりゃ若者には大変人気出るのは無理もない。
つまり皆楽ちんしてバリバリ儲かりたいわけよ。
でもそんな中、ほとんどの資源は企業勢Vtuberの方に持って行かれる。つまり後ろにマネジメントする会社がある方が、宣伝やコラボなどが展開しやすいということ。個人勢のVtuberも大勢いるけど、そんな状況下でちゃんとお金恵んでもらえる人も少なく、利益が出るまでは結構苦労する模様。配信が不定期な人は尚更だ。
でもまぁ、例えそこまで有名なユーチューバーじゃなくても、ちゃんと内容あるものを産出していれば、月に2,3万のお小遣い稼ぎにはなると聞く。どれくらいが「ちゃんとした内容」になるのはわからないが、幸い小花ちゃんはデビューしてから1年以上続けている。配信の前日にも必ずTwitterでお知らせするので、見逃した場合Youtubeにアーカイブも残る。そのおかげで、決して多いとは言えないが、一部固定的なファンはいる。
そして僕もその一人。
いや、僕の場合、ガチ恋勢かな?
あくまでこっち側から見るとただの動く絵なんだけど、何故だか誰よりも身近な存在だと感じる。
現実に知っている人でもないし、第一僕の周りに女の子いるわけない。だけどずっとずっと彼女の配信を見て来た。いつもその声その感情を耳にして来た。彼女がくれたリアクションも言葉も、僕にとってはリアルなんだ。測れない距離とネット回線とパソコンのスクリーンを隔てても、彼女が僕に、僕が彼女に寄り添っていると、配信時はそう思えてくる。
だから、僕は彼女に恋をした。
そしてこれからもずっとずっと愛して行こうと思う。
「……」
配信が終わって20分も経つが、僕はずっとその余韻に浸っている。
今日の彼女の声や仕草、頭の中で何度も何度も繰り返した。
「うむーー可愛かった」
筋肉をほぐすため両手で自分の顔を擦りながら、僕は言う。
あっ、そうだった。
食器出しとかないと。ババアがうざいから。
それらを廊下に出したら、即ドアを閉めた。
ババアはもう寝たかな?廊下は静かだ。
疲れてるけど、寝る前にちょっとだけ、ゲームしよう。本当にちょっとだけ、1時間くらい?そしたらすぐ寝るわ。明日も予定ないけど。
僕、樋山幸喜は、ニート。
そして今日は絶対に夜更かししないつもりでいる。
今までずっと自分のツイッターを宣伝してないですが、よろしければこちら。https://twitter.com/OlympusTarbot
好きな外国漫画の台詞をちょくちょく翻訳して発信してます。