24話 人間の俺にどうしろと?
「どうすればいいんだ?」
この状況どうすれば良いんだよ。
俺と三森アカネが別の世界空間に飛んでいるみたい。
食堂に生徒が1人もいない。食堂に調理のおばさんもいない。
こんな変なことフウカが起こしたんだろうけど、
意識的にやっていないから怖い。元神様、元大魔王の記憶は無くなっているため、
フウカの中に眠る、隠れる能力が放たれたらしい。
そして、そのフウカが怒った原因が、朝の選挙活動中に俺と白霜アカリが話していたことにある。ただ、その内容もフウカに関しての内容である。
どうなってるんだこれ??
「どうする。とりあえず、校舎の中をとりあえず見るか?」
三森は頷きを見せる。
食堂を出て、校舎の中を錯綜する。
だが誰もいなければ、何の音もしない。
ここまで空虚な学校というものを見たことなかったので、時間の経過と共に恐怖が襲ってくる。
「誰もいない。この状況一体どうすれば。」
このような状況の中、三森アカネは冷静沈着に、不安そうな顔を1つしない。
それはそれでいいのかもしれないが、もうちょっと話しかけてくれてもいいんじゃないか。
「大丈夫か?疲れてきてないか?」
「大丈夫。」
ほらまたもや冷たい反応である。
これが彼女の普通といえば、そこまでかもしれないが、
あっ!
「生徒会長になるのは、どんな気分なんだ?」かかか
なか
その言葉を発した途端に、三森は歩を少し止める。
何かいけないことを言っただろうか。
「そうね。なんとも思ってない………といえば嘘になるかも。」
たやなかかか
ぼそぼそと三森は話す。
どうやら、あまり好んで生徒会長をやりたくはないようだ。
「生徒会長選挙は、フウカに対してどんな効果があるんだ?」
「フウカ様は勝負ごとにを大切にしていられますが、飢えてもいらっしゃいます。
実質的には浅倉千聖さんの1強ですからね。」
たしかに普通に考えれば、浅倉千聖の1強である。
昨年から生徒会長の任を実行し、良やい方向に導いた実績がある。
わざわざ変える必要はない。
なた
ただでさえ、人間はを参照のことで嫌う生き物である。
浅倉千聖のままで良いとなってしまう。
く
「白霜さん、あっち側の意見は知りませんけど、たた、フウカ様に楽しんでもらいたいと思ってますよ。」
「楽しんでもらいたくて、生徒会長に?」
「フウカ様は、ライバルがいればいるほど燃えてくるお方です。追い込まれたような状況であればあるほど、フウカ様に眠りし、元神様の記憶がよみがえるかもしれないかと思ってる。」
たしかにそうかもしれない。フウカは少なくとも生徒会長になる上では、楽しそうにしている。それも、ライバル存在がいるからより燃えているというのもあるだろう。
「フウカ様は、元神様であり、元大魔王である。だからこそ、元神様だけの記憶を取り戻したい。だけど、それって結構難しそうなのよね。」
人間側の俺は一体どうすれば良い?
フウカみたいなやつが神様にも、大魔王にもなられると困る。
人間世界が平和になることはない。
そのために俺は一体どうすれば良いのかねー。
天使や悪魔を食い止める。そんな能力はない。
難しいところである。




