表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
君のいる世界  作者: 田鰻
57/78

迅雷 - 7

「幸せな男です」


あなたはどうでしょう。

美しい瞳が、一箇所に据えられる。

メイトリアークが、そちらへ向かい一歩進んだ。クレストの殺し方とは異なる、飴を舐るような殺意。

何も無かった筈の空間が揺らぎ、旅装束の男が現れる。尻餅をついていた。

隠れていた術者の一人である。激しい動揺が不用意な動作を招き、透明化が解けてしまっていた。男は恐慌状態に陥りながらも術をかけ直そうとしているが、うまくいかない。第一かけたとて無意味だ。そんな事すら、迫る死に我を忘れた頭からは抜け落ちている。

声に出して嘲りこそしなかったが、メイトリアークの瞳が、さも軽蔑したように細くなった。

術者は確かに精神制御に優れる。だが普段の彼らは研究職か信徒に近く、実戦経験のある者でも場数は決して多くなければ、生きる為に戦っている訳でもない。

故に気構えが足らず、不意の事態に弱い。いざ崩れると早かった。術者の強さは安定した戦況が保たれている前提あってこそで、一旦不利な状況に陥った時の耐性は極めて低いのである。だからこそ彼らのような後衛は、前衛と組んで行動するのだ。護衛と、詠唱の時間稼ぎを兼ねて。

作戦の正統性はあったとはいえ、この種の強大な一個の敵を相手に術師を離したのは、明らかな失策でもあった。いまや侵攻隊唯一の生き残りである男は、とうに戦意を喪失している。これでは使い物にならない。状況は絶望的であった。勝つ事も逃げる事も許されず、あとは一人ずつ嬲り殺されていくのみ――。


「来ると思ってたぜ」


ウィルの言葉に、メイトリアークが眉を顰める。

それは自分に向けて言ったのか。

そして来ると予測されていた事が意味するものは。


はっとするメイトリアーク。

その時には既に、ウィルの踵が、迫り出した根と根の隙間を踏み付けている。

衝撃と痛みが走った。飛び出した複数の鋼線が、メイトリアークの足首に固く巻き付いたのだ。何処に端を固定してあるのか、真っ直ぐに張った鋼線は、足を引いた程度では解けない。無理に引けば転ぶか、皮膚ごと肉が削げる。外すには屈まねばならないが、それは大幅な隙を招く。


「気配感知とセンサーばっかに頼ってるからそうなるんだ。

たまには自分の目で物を見るこったな」


そう言ってウィルは、館に滞在していた時のように笑った。

魔物の有する気配感知能力は、獲物がどこに、どれだけいるのかを教えてくれる。張り巡らせた結界網は、敵の侵入を阻むと同時に、何処で接触があったのかを伝えてくれる。故にこの二つがあれば、監視の目としては充分なように思える。


否、そうではない。


気配感知も結界も、相手がそこにいるという事は教えてくれる。

だが、相手がそこで何をしているかまでは教えてくれないのだ。

ウィルの率いる部隊は初め、森の外周部にあたるこの地点で立ち止まった後、二手に別れた。メイトリアーク達はそれを、てっきり近場の結界を破壊しているか回避しているか、あるいは多すぎる結界に、改めて策を練り直したのだろうと考えた。事実、停止した時間はその程度の長さでしかなく、妥当な予測と言えた。

しかし推測は、どこまで突き詰めようと推測でしかない。

仮に、山をひとつ所有していたとする。

その山の獣を狩り尽くしてやろうと、腕を広げた程度の間隔で狩猟罠を張り巡らせたとする。それなのに、何日待っても一頭の獣も獲れなかった。ここで持ち主は、ああ、この山には獣が棲んでいないのだと判断する。

実際には、そんな狭い間隔の罠にさえ掛からぬ小さな動物ばかりの暮らす山だったのかもしれない。さもなくば、罠を発見する事に長けた獣ばかりが暮らす山だったのかもしれない。ひょっとしたら、持ち主の考えた通りに、その山には一匹の獣もいなかったのかもしれない。

本当はどれであったのかは、あくまで自分で見なければ判りはしないのだ。


たまには自分の目で物を見ろというウィルの指摘は、完全に的を得てはいなかった。メイトリアークは館に住まう者としては、最も外界との接触が多い。

だが確かに、索敵において注意を払っていたのは、気配の有無と結界の反応のみであった。気配のある位置で、人間達がしている事にまでは考えが及ばなかった。

もしも考えていたとて、まともに検討したかは怪しい。所詮は人間のやる事という上位者の目線を、取り払って見ない限りは。

結界。それは盾であると同時に、外敵を狩る為の罠。自分達で罠を仕掛けておきながら、まさか敵の領域内で罠を仕掛け返してくるとは思ってもいなかった。単純な能力差では埋め切れぬ、圧倒的な実戦経験による差。


しかしそれを以てしても、超えられぬ差が両者の間に立ちはだかっている。

成る程、罠にかかった。しかしそれが何だ。たかが刹那の足止めに成功しただけであり、傷ひとつ与えられていない。かかった罠は、壊してしまえばいい。メイトリアークの尾が弧を描き、先端が片方のワイヤーを断ち切る。

その瞬間、土に埋もれていた鋼が跳ね上がった。バネの勢いもあり、到底避けられる速さではない。メイトリアークの両足は、生き物のように地面すれすれを飛んで食らい付いてきた、鉄の顎に挟み込まれていた。

なっ、と小さな驚きの声があがる。

形状自体は、ベアートラップと呼ばれる設置型の罠に似ている。

だがこれには、大型動物ですら痛みで動けなくするような鋸型の歯は付いておらず、断面は平たく幅が広い。そこに複数の小型魔法陣が、びっしりと横並びに浮かび上がった。魔法陣が金色に輝き、陽炎の如く揺らめくにつれ、メイトリアークの全身は窒息するかのような窮屈さに包まれる。

とある魔導協会により開発され、近年になりごく少数のみが放出され始めた、追尾型の捕獲トラップである。無論、街で購入できるような物ではない。その協会の優位性を保つ為に、独自のアイテムは非常に高価で稀少だった。ウィルはそれを隊に組み込んだ術者から預かり、連続で発動させられるよう予め仕込んでおいたのである。


「罠は二段構えで使うもんだ!」


懐から投げナイフを取り出すと、ウィルは投擲姿勢を取った。


(旧式トラップの後出しで、新式トラップを使う。

古臭いもんなら易々と破られる。まったく真新しいもんなら警戒されまくる。

けれど簡単な奴に難しい奴を混ぜて出されるとな、虚を突かれるんだ、どんなベテランでも必ず。単独ならどっちも対処できるところが、一瞬頭が真っ白になっちまう)


ましてや、こうした戦闘に疎いものであれば。


ウィルの目論見は成功した。

対してメイトリアークの眼差しは、ますます冷ややかとなる。

捕縛魔術による息苦しさなど感じさせないかのような、まさしく悪魔の眼と呼ぶべきものであった。

二段構えの罠とは。

これが人間や獣相手の罠なら、大いに讃えられるべき周到さだ。

だが相手は最上位の淫魔。念入りな事には感心するが、つくづく、相手は選ぶべきであった。

この罠は見た事がない。珍しい物かもしれない。だが新しさや珍しさと、効くかどうかは別の話である。挟まれている両足に痛みはある。身体を動かし辛くもある。しかし、どちらも弱い。発動中の魔術を破ってしまえば、こんな物は少々頑丈なだけの玩具に過ぎないのだ。


「ま、それも一般論だけどな」


続く口調は対照的に、ひどく素っ気なかった。

美しい薄紫色をした髪に、梢が作るのとは違う影が落ちた。

メイトリアークが目を見開く。その時にはもう、何もかもが遅かった。

両足を噛まれた従者の背後。左側に二つ。右側に二つ。棺を思わせる形状のモニュメントが立ち上がっている。高さにして、小柄なメイトリアークの約二倍。無音で佇む様は、棺でありながら墓標のよう。

あるいは、獲物を取り囲む檻のように。

淫魔の王族の耐久性すらも意味を為さない、凄まじい電撃がメイトリアークを打ちのめした。痺れは肉を軽々と突き抜けて骨にまで達し、嘘ではない芯からの苦悶に、耳を覆いたくなる少女の悲鳴があがる。

『マリアケージ』と呼ばれる魔力の籠であった。考案段階では、虫取り網と俗っぽく呼ばれていたらしい。派手さと裏腹に物質に対する破壊力は大きくないが、特筆すべきは肉体を傷付けずに徹底して無力化する、その鎮圧性にある。獣用の訳がなく、対人用でもここまでは要らない。対魔物に特化した、魔物を昏倒させ生かしたまま捕らえる目的で研究が続けられ、ようやく実を結んだ成果。無傷で捕獲した魔物をどうするつもりなのか――考えようによっては、これこそ魔の所業であろう。

魔術による捕縛結界とは違い、詠唱も必要なく、最初に回避さえされなければ効く。人間の叡智と悪意の結晶たるこの魔術道具は、つい前年に完成を見たばかりだ。無論、この電撃で砕け散ったワイヤーや、ベアートラップもどきなどとは、比較にならず新しい。このような道具を持ち込めたのは、金と、コネと、そして実戦投入実験という思惑の三者が揃った奇跡の産物だった。


「オレは三段構えが好きだ」


してやったりとばかりの歓声と、素早く取り出した武器と攻撃態勢は、全てメイトリアークの注意を引く為の寄せ餌であった。ウィルの分かりやすい行動もまた、罠の流れの一部。これは最後の人の動作を以て完成する罠だったのだ。

メイトリアークの両脚から力が抜け、膝から地面に崩れ落ちた。

信じられぬという表情のまま、今度こそ動けなくなる。

一時の無力化に成功するや、ウィルが機を見るのは早かった。ヒュイ、と短く口笛を吹く。高く鋭い音は、眼前の光景に気を取られていた仲間達の注意を引き、現実へと連れ戻すには充分であった。

人の技術は日々進歩する。遅々とした歩みであっても、向かう先が悪であっても、着実に。その最先端を往く代物を実戦投入するのには、よくよく多大な代償を支払う必要があるのだが。

強えな、お金様の力ってのはよ。

そんな呟きを最後に、ウィルからおどけた調子は消えた。


「逃げろ!! 退却、退却だ!!」

「おのれえっ!!」


燃え上がる激昂に、メイトリアークは叫んだ。

地に膝をつくという屈辱的な姿勢のまま、腰を抜かしている術者の目を睨み、瞳が輝く。肉体の接触を介さない、視線交錯による強引な精神への干渉であった。

乱暴過ぎるそれは、元来が向こう側の生命体であるパトリアークと異なり、本来そうした真似をしないメイトリアークにとっての負担も大きい。

そして、力任せに抱き寄せられた側の精神はただでは済まない。

夢魔は人間を直接は殺さない。人は食料であると同時に、慰み者であり愛玩対象でもあるからだ。故に夢魔がこうした手段を取る事はまず無く、あったとしても物理干渉時より効果は薄い。だがこれは夢魔の常識を逸脱した、敵を潰す為の力であった。そして視線の主はメイトリアークである。


透明化を破られた男と、それに続いてやや離れた茂みから声があがる。

メイトリアークが振るった力の、余波にやられたのである。直撃されたのは目を合わせてしまった1人だが、大き過ぎる力が一定範囲を巻き込んだのだ。

術者ふたりの瞳孔が、異様なまでに開いた。快楽の渦に呑まれて死んでいった、先程の男そっくりに。

彼らの向かい側にいたウィルが、迷わず跳んだ。

巻き添えを食った側の肩を掴み、全力で頬を叩く。直撃でなかったせいか反応があり、曇っていた目に意志の光らしきものが戻った。半ば自動的な動きながら、ウィルに背を押されるまま駆け出す。もう片方は、涎を溢れさせながら突っ張った四肢を痙攣させている。そこに人としての反応は見て取れない。

罵声と共にウィルの投げた短刀が、頸動脈の位置に突き立つ。踊るように術者の手足が跳ね、止まる。毒だ。

逃亡にあたり死を確認できないとあっては、生きたまま敵に情報の塊を渡す訳にはいかない。

更に、残る片手で放った炸裂弾がメイトリアークの前に転がった。咄嗟に腕で顔を庇う。閃光と轟音が森を揺るがす中、襲撃者達が遠ざかっていくのをメイトリアークは感じた。


(追うか――?)


動かしかけた全身に走る痺れに、メイトリアークは顔を顰める。殊に指先の感覚の鈍化が酷い。強大な力を持つとはいえ、彼女は主のような不死性は持たない。相応のダメージを受ければ身体機能は低下する。

とはいえ、追跡と攻撃に支障をきたすまでではなかった。むしろ傷付いたのはプライドの方である。もうほとんど無意味な肩書きだが、淫魔の王族の端くれたる自分が、食料の人間に手痛い打撃を受けたのだ。それも、油断が招いた傷なのを否定できないとあっては、大口叩いた手前、主に顔向けできなくもある。

痛恨の一手であった。

ただ戦えば、苦もなく皆殺しにできる程度の相手であった。接触時には半数以下に減っていたが、仮に初めの12人のままだったとて、メイトリアークを倒せる戦力ではない。それが、フルメンバーどころか6人の状態からまんまとしてやられた。

戦力の絶対的な差は、ウィルも承知していた筈である。つまりは味方側と敵側、両者共にメイトリアークの方が遥かに強いと認めながら、その勝利は消えた。予想外の手を取られたなど言い訳にならない。能力の絶対的な差など現実を前には何の意味もない。負けは、負けだ。


しかしながらまだ敵は逃げ切れておらず、メイトリアークの感覚からしてみれば、ほんのすぐそこと言える地点を走っている。

やはり、追わなければならない。決断に要した時間は短かった。

だが追撃をかけようとするメイトリアークの所に、まさにそのクレストが現れた。

周囲でくすぶっていた炎は知らぬうちに消えている。クレストが消したのだろう。

待っていたのか、眺めていたのか。状況が状況とあって、メイトリアークはごく簡単な一礼のみをして告げる。


「追います」

「いいや、追わなくていい」

「はあっ?」


クレストの静かな制止に、思わずメイトリアークの声が裏返った。

そうしている間にも、ウィル達の気配はみるみるうちに遠ざかっていく。

敵ながら見事とは死んでも言いたくないが、絶望的状況での反撃から撤退への手並みは認めるしかなかった。しかも、複数の生還者まで出して。

主から待ったがかかっている以上、彼女の独断で勝手に追う訳にもいかず、抑えた調子で何故ですと問う。従者として冷静さを保つよう務めたが、幾らか咎めるような気配は滲んでしまったかもしれない。

止められた理由など、わざわざ聞かなくとも判り切っているのだが。

答えるクレストも、きっと呆れられて怒られるんだろうなという、予想と諦めと己への情けなさを前面に出している。


「……もう、決着したよ。彼らも、あの総崩れから再度攻めようとはしないだろう。彼らは、プロだから。きっと戦力の事くらい考えている」

「決着した筈の最初の追手は、1人を残して皆殺しにしたではありませんか」

「そう……だけどさ」

「ここで追えば、どうしてもウィルを殺さなければならなくなるから、ですか?

真祖を裏切った人間ですよ。真祖御自身の意思で放逐したのとは違います。

宜しいですか、あれは裏切り、ただ逃げた。どうしてお判りにならないのです」

「判っているよ……それでも」

「判っていて尚見逃すというのであれば、それはもう甘いというのを通り越しています」


メイトリアークが整った眉を寄せた。


「大甘だよ、クレスト!」


腰に手を当て、ずいと身を乗り出す。

クレストが僅かに目を見開いた。


「……とても久しぶりに聞いた気がするな、君の、そういう喋り方は。……いつだったろうか?」

「最初に会った時だよ! あのね、こんな事ぐらい忘れないで欲しいんだけど!」


叱られて、大きな男が小さくなった。

メイトリアークもまた、気が抜けたように息を吐く。


「はあ……もう結構です。真祖がそう仰るのでしたら仕方ありませんね。

メイトリアークは追跡を断念します。無謀過ぎる実力差を敵は改めて知ったと、せめて前向きに考えておく事に致しましょう」

「ごめん……怪我はしていないかい?」

「業務には差し障りない範囲です。2日も休めば完治するかと。

吸精が出来ていれば、その2日さえ要らなかったのですけれど」

「……本当に、済まない。俺のせいで……」

「それは一切問題ないと申し上げました。主の為に配下が身命を賭すのは当然の事。元より真祖が先鋒として敵部隊と接触をはかり、対話不可能、戦意明白と判明したなら僕が迎撃すると、そう進言したのは僕自身です。

僕は僕自身の提案によって痛い目に遭ったのです。これは僕の失策で、真祖に責などありましょうか」


とはいうものの、ウィル達をむざむざ逃した事に関しては、相変わらず不満そうであった。

それが感じ取れるのか、帰還を促すクレストも普段以上に遠慮がちに見える。


「メイトリアーク、とにかく一度戻ろう」

「戻る前に、僕は結界を修復していきます。

真祖はどうぞお先にお戻りください。フィリアも心配しているでしょうから」

「そうか……じゃあ俺は先に帰らせてもらうよ。君も無理をしてはいけないよ」


と言ったものの、何故かその場に立ったままでいるクレスト。

進みかけては、停まる。行っては戻り、一歩踏み出した付近をうろうろする様は、足踏みしているようだ。あるいは、隠した宝物の場所が判らなくなって途方に暮れている犬か。

既に作業に移っているメイトリアークが気付いて、どうしたのですかと聞いた。

クレストは決まり悪そうに呟く。


「……なんだか、帰りにくいな……」

「知りませんよ」


珍しく不機嫌を露わに、メイトリアークがぷいと顔を背けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ