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私と彼女の365日。  作者: 徠夢
5月
2/3

5月2日

この話から本格的に物語がスタートします。

 今日の朝練から1年生が来た。

 なんと、1年生と2年生がペアを組んで1年生に教えることになった。

 だが、私とのペアは藍澤優奈ちゃんだった。彩音ちゃんは杏とペアを組んでいるようだ。

 くそう、羨ましい。

 昨日のことを思い出すと、優奈ちゃんも彩音ちゃんとかなり親しいポジションだった気がするので、妥協しよう。


 取り敢えず私は、優奈ちゃんに声をかけてみることにした。

「藍澤優奈ちゃんだよね?よろしくっ!」

「は、はいー。えーっと、葉月先輩?よろしくお願いしますー!」

 うん、優奈ちゃんも可愛い。彩音ちゃん程じゃないけど。

「あ、下の名前でいーよー!」

「りら先輩...?」

「そーそー!頑張ろーねっ!」

「はいー!」

 うん。可愛い。彩音ちゃん程じゃないけど。(二回目。)

 

 話しているうちに、朝練が始まった。

 今日のメニューはアップとバスケだった、珍しい。

 

 アップが終わり、バスケのチーム分けの時間になった。アップやさっきの会話を通して、優奈ちゃんともだいぶ仲良くなれた気がする。

「実は私と彩音、小学校の頃にーバスケ習ってたんですよー。」

 なんだと!?私と杏もバスケを習っていた。もしかしたら、練習試合などであっていたかも...!

「そーなの!?私と杏も習ってた!まあ、小3でやめちゃったけどね。」

「あー、じゃあ丁度入れ違いですね。私たちが入ったのは小2のときなんでー、先輩たちが小3のときですもんねー。」 

 なんだ、すれ違いか。でも共通点として会話の種にはできそう。


 チーム分けは、いつのまにか、ペアを崩さないでいこう、といった話で纏まったらしく、私のチームは、私、優奈ちゃん、あともう1ペア。杏のチームは、杏、彩音ちゃん、もう1ペアとなっていた。

 また見事に彩音ちゃんと別れた、くそう。あとで杏から情報収集だな。


 そんなこんなで始まったバスケ、結果はボロ負けだった。

 相手チーム、杏が強すぎる。私は小3でバスケを辞めてしまっていたが、杏は小6、卒業まで習っていたのだ。

 なぜバスケ部に入らなかったのか聞いてみたのだが、「りらが入んないなら、入んない!」と言っていた。よく分からない。

 杏も強いが、彩音ちゃんも滅茶苦茶強かった。こっちこそ、なんでバスケ部に入らなかったのか聞きたいくらいだったが、陸部に入ってくれて本当に感謝しているので、取り敢えずは触れないでおくことにした。 


 朝練が終わった。私には杏の他に、幼なじみがもう1人いる。古宮拓人というやつで、同じ陸上部だ。

 普段はこの3人でなんだかんだ一緒にいる。3人とも2-Aなので、3人で教室へ向かった。



 授業を受け、午後練の時間になった。

 今日は1年生は、種目見学のようだ。

 私の学校の陸部には、短距離、長距離、走り高跳び、走り幅跳び、砲丸投げ、ハードル、といった種目がある。私は高跳びをやっている。杏と拓人は幅跳びだ。

 

 見学が終わった。彩音ちゃんは杏達と同じ幅跳び、優奈ちゃんは私と同じ高跳びに取り敢えず入るそうだ。

 なんか彩音ちゃん、杏のとこばっかな気がする。ペア組んでそんなに仲良くなったのかな。




  5月2日

・優奈ちゃんと仲良くなった。

・彩音ちゃんの種目は幅跳び。

・彩音ちゃん杏のとこばっか。

・彩音ちゃんと優奈ちゃん私が抜けたときからバスケやってたって。

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