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さたなすハント  作者: ぶちょう
序章
1/6

新たな悲劇がはじまる世界で

真実を知った私は、将来私を恨むだろうか。

真実を知った彼女は、何を思って私に手を掛けるだろうか。

真実を知った彼は、それでも変わらずに笑っているだろうか。

私を産んだ片割れは、何を思って消えていくのだろうか。


未来のことは、この私でも分からない。

それでも確かなのは、この世界が平和になること。

私も彼女も、この世界を平和にするために生まれるのだ。

私は七つに割った魂に話しかけた。


「私のために消えてくれ」



そこは、確かにある『世界』。

人々は魔物の襲来に日々怯えて暮らしていた。

魔物を従えるのは、七人の『魔王の卵』。

彼らは魔王の復活を今か今かと待ちわびていた。

これは、

世界の破滅を目論む『魔王』と、

それを阻止する一人の『勇者』の物語。

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