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恋姫興国記  作者: むむむ
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二つの戦場

「わかったわ。郝ちゃんの初仕事か」


「郝昭ただいま参上しました。(う~何を言われるんだろう)」

「初仕事だよ。君にとってはとても辛いことだろうと思うから怖かったり戸惑ったりしたらやめてもいい。ただし、受けると決めたら覚悟をしてくれ。任せる任務は敵の別働隊の殲滅及び城を奪取するまで耐えることだ。時間は俺が偵察から戻ってくるまでかな。      紅花」




(大丈夫だろうか私が兵を指揮しても…いや楯さんの突撃を訓練で凌いだ事があるんだ、私だって戦えるんだから…雑兵として韓馥を討伐したときだって何人も切りつけることができたんだから大丈夫。私は誠さんの天下取りを手伝うんだからこんな所で失態を晒すわけにはいかないんだ。楯さんが誠さんを守るんなら私が剣となり敵を倒すんだから。)




考えが纏まり覚悟を決めた。




本陣に誠が帰ってきた。

「時間だよ紅花考えはどうなった?」

「やらせて下さい私がこの先で通用するかこの一戦で見極めてください。」

「良く決めたな俺はおまえなら確実にできると思っている。敵が誰であっても後ろに抜かせないでくれ城攻めに集中するから後ろががら空きになる責任重大だぞ俺たちの命紅花に預けるぞ」

「お任せ下さい「兵3000を預ける殲滅したらすぐに戻ってこい。」3000!?本陣が手薄になってしまいますよ!?」

「城攻めだから本陣はこの程度でいい。紅花が倒してくれるなら問題ない。」紅花の頭を撫でながら優しげな瞳で笑いかけた。

(私を信頼してくれているこの人に命掛けよう)

「さて名残惜しいがそろそろ準備を頼みたい大丈夫かい?」

「行って参りますこの命に代えても敵軍を突破させません。」一礼をし兵を集め後方へ出陣をした。

死んでもらったら困るんだけどな。未来の名将よ


「皆、誠さんのために命掛けるよ!!陣形は魚麟でいく一番前には大将の私が行きます。」「あぶないから郝昭さんは下がってください私たちが敵を倒しますから」「皆さんだけにやらせるわけにはいきません。私について来て下さい。」兵たちは渋々その命令に従った。

郝昭の前には2000程の歩兵がいた。旗には「武」と書かれている。

「さぁ私たちの初陣です敵に我らの強さを見せつけましょう。全軍突撃―!!」

前方の軍隊に突撃した。敵兵が集まってくる中、郝昭は槍を素早く動かし敵兵達の急所を寸分の狂いもなく突いてゆく。

郝昭が通った後には多くの兵の死体がある。それもきれいに一突きされた傷しかなく。そしてとうとう敵の本陣にたどり着いた郝昭の目の前には大剣を持った大柄な男がいた。

「ここまで来るとは大した者だ。この武安国、自ら相手をしよう。」

「郝昭いざ参らん。」

武安国から振るわれる大剣を槍で受け流していく。10合程打ち合い武安国の体が少し傾いた。「そこだっ」渾身の一撃を相手の首めがけて放つ。武安国はその突きをかわせず生涯を終えた

「敵将武安国この郝昭が打ち取った!!(やったよ誠さん!!)」


その頃前線では


「将と見受けられる。この張儁乂と打ち合ってもらおう。」

「良かろう。ただし私が勝ったら全軍撤退してもらおう。「わかった。その代わりそなたが負けたら我が軍に投降してもらおう。」この太史慈の名において一騎打ちを受けよう。」透き通るような水色のポニーテールをした娘は槍を構えた。

「行くぞ!!はぁー!!」槍を連続で突き出す張郃、その攻撃を全て打ち返す太史慈。

「速いっ!?(受け止めるので精一杯だ)」カンッ ギン カンカンカンカンカン

「はぁー!!」張郃は槍を横薙ぎに払った。

「くっ重い、うわっ。」

太史慈は馬上から転げ落ちた。即座に立ちあがる太史慈。

しかし、太史慈が率いていた騎馬隊を包囲しつくした張郃隊がおり、太史慈自身にも10人程の兵が包囲網を形成していた。

「ふぅ負けたか、約束だ。降伏するよ。騎馬隊も武器を捨て、馬を下りろ。この戦我らの負けだ。」槍を地面に置き両手を挙げる。


北海の主、孔融は武安国討ち死にの報と太史慈降伏の報を聞き抗う気を無くし

「乱世を生き抜くことが出来なかったか。我は島津に北海の地を譲る。徹底抗戦なぞするではない。強きものが勝ち残るのが乱世の習い。」

「私が使者として島津軍に降伏すると伝えてきましょう。」身長は低いが、堂々としている青年が言った。「頼むぞ。孫乾これ以上に死者を出しとうないからの。」

島津軍本陣


「誠さん孔融からの「使者が来てるの~」水晶本気で怒るわよ?」

降伏の使者かな?「会ってみよう。楯、必要ないと思うが奇襲に備えとけよ。最後の最後まで気を抜くなよ。」

本陣に少年がやって来た。

「我が主孔融からの使いとして来ました。孫乾と言います。早速ですが我が主、孔融は北海を島津殿に譲ると申しております。ただし条件があります。」

孫乾の鋭い眼が誠を睨みつける。

「条件とは何だ?」

「我が主孔融を無傷で逃がすことです。首を取ろうとするなら、我ら一丸となりて島津殿を迎え撃つでしょう。ただしこれを許してくれるなら私は島津殿の下で働きましょう。」

「さすが使者として来るだけあるな、かなり肝が据わった人だ。良いだろう孔融には手を出さない。」(かなりの人物だな最初から無条件で降伏すると扱いが酷くなるかもしれないから先手を打ち、酷い待遇を阻止したか。良い外交官が手に入ったな。あれ良く考えてみたら文官がかなりいる感じがするな水晶に菊華、鏡に銀そして孫乾か、将は楯に紅花そして太史慈まだまだ少ないな多くの人材を発掘していかないとな。)

「御厚意感謝します。孔融に伝えてまいります。この時より孫乾はあなたの手足の末端に加えさせてもらいます。ご自由にお使いください。」

一礼をして城の中に入って行った。

「菊華、顔良殿に鄴の支配権を譲ると言って来てくれ。」

「わかったわ。」

「城に入るぞ~入ったらすぐに軍議を始めるぞ。」


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