藍里の策的中
「稟被害報告は?」
「前衛のほとんどの兵が負傷しました。およそ3000~4000夏候惇隊が動けない状態です。」
「厄介ね本当に。」
「華琳様、しかし死者は少なく1000にも満たないです。これは殺すことを目的とした兵器ではないと思います。」
「どういうこと?」
「負傷者を増やすことを目的とした物ではないかと思われます。」
「わざと、弱めに作ってるというの?」
「たぶんそうです。」
曹操軍は後退をして陣を組みなおしている。そこに追い打ちをかける誠。
ゴーンゴーン 銅鑼の音が響く。
「全軍包囲せよ。逆賊を逃がすな!!」
細波の大きな声がし、曹操軍を島津軍の槍兵が包囲する。
「後方から、てつはうを投げつけろ。槍兵は慌てる奴らを陣形を乱さずに突け!!」
後退をし追撃が来ないと思った曹操軍に伏兵で攻撃し混乱させる藍里の策が的中したのである。曹操軍は一点突破しようとするが、“てつはう”の爆発音で指示が聞こえず曹操思う通りに動かず、周りから槍で攻撃され兵が減っていく一方である。
「くそー、この兵たちを退けろ!!はぁー」夏候惇らしき人が立派な剣を振りまわし兵をなぎ倒す。しかし足元には小さな鉄球があった。
パーン!!破裂音に驚き馬が倒れた。立ち上がった夏候惇?の周りには槍兵が包囲をしていて抜けだせそうもない。
「華琳様、覇道を助けることはできなくなってしまったかもしれぬ。」
周りには同じように包囲をされている将がちらほらと見える。
「曹操よ降伏をしろ。勝負は決まった。これ以上戦うなら容赦はしないぞ全員包囲網を縮めろ。」
誠が大きな声で降伏勧告をする。そして
「全員武器を捨てなさい。降伏するわ。」
曹操が武器を捨て両手を挙げた。それに倣い他の者たちも武器を捨て降伏をした。
怪我をした兵士に治療をする島津軍。藍里が敵味方問わずに手当てをしていく姿がある。
「誠さん勝てましたね。良かったです。」
にこにこしながら藍里が話す。
「藍里の策のおかげだな、ありがとな。」
藍里の頭を撫でながら微笑む誠そして顔を真っ赤にする藍里。
「ふみゅ~//ポッ//」
「細波も楯も山茶花も良くやった。まさかほぼ無傷で曹操軍を破るとはな。さて城の方も降伏したし陳留城に入るか。」
「さてと、これから捕虜の待遇をどうするか話し合おう。」
誠は玉座の間で皆に話しかけた。
「曹操軍を解体して各城に配置した方がいいと思います。」
「そうだな藍里。山茶花、細波、捕虜を連れて来てくれ。」
「「はい!!」」
ぞろぞろと連れて来られた元曹操軍の将達
「曹操よ俺の天下統一を手伝ってくれるか?」
「私は降伏をしたのよ貴方の下で働くわ。ただし、本当に天下を取るつもりならだけど。」
「あぁ、絶対この大陸を一つにする。」
「約束よ。それに華琳でいいわ。あなたの配下なんだから真名で呼んでちょうだい。」
「わかったよ華琳。」
「「華琳様!!」」猫耳と片目のおでこが声をそろえて驚く。
「うるさいわよ桂花、春蘭、これ以上誠に反抗するなら私自身が首を飛ばしてあげるわ。それに敵わないと感じたから降伏したのよ。潔く島津軍に従いなさい。それとも私の顔に泥を塗るのかしら?これ以上私に恥をかかせないでちょうだい。」
「わかりました。華琳様」
ねこみみが反省している。(どこかで見た気がするな?)
「あなたたち全員真名を預けなさい。拒否する者は殺すわよ。」
「私は荀彧、真名は桂花よ。」
「くっ夏候惇だ真名は春蘭」
荀彧か百花の妹か何かかな?
「桂花は百花との繋がりは?」
桂花は驚き誠を見た。
「百花お姉さまを知ってるの?」
「あぁうちの軍師として働いているよ。」
「良かった。百花お姉さまが居るならここで働いてもいいわ。」
「ありがとう桂花。でも俺たちの軍は軍師大国だからな競争は激しいぞ。王佐の才と呼ばれている桂花でもな。」
「がんばるわよっ」
「そして春蘭よ武力に期待しているぞ。一騎当千の武を。」
「フッそこまで言われたら仕方がない我が武、島津軍に使わせてやろう。」
「姉者や華琳様が忠誠を誓うなら私も誓わないわけにはいかないからな夏候淵だ真名は秋蘭」
「夏候淵いや、秋蘭よ今度は島津の両夏候と呼ばれるような仕事を期待しているぞ。」
その後多くの将が帰順をした。許緒や典韋、郭嘉、楽進、程昱、宇禁、李典も真名を預けてくれた。本当にこの軍は人材の宝庫だな。どえらい者が出てくるわ。
「最後に私華琳の妹の曹洪真名は華泉よ。」
「宜しくな華泉。」
「えぇこちらこそお願いします。誠様。」
「伝令!!連合軍解散、董卓軍勝利しました。そして嘘の噂を流した十常侍全員捕らえ、処断するつもりです。」
「わかった。董卓へ祝辞を送るとするかな。」




