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水上戦隊歴戦禄 ~ Scenery I saw long ago  作者: 東郷藍


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8/13

エピソード2 たくさんの水戦少女!


勝龍「…そういえば、ここってどういうところなんだろう」

翔龍「あっ!じゃあ案内する!」

勝龍「ほんと!?ありがとぉ!」

加賀・改「…楽しそうね」

赤城・改「そうですねぇ~」

加賀・改「…あの、赤城さん」

赤城・改「どうしたの~?」

加賀・改「…その、二人きりの時に…なでなでしてください」

加賀・改「…二人がいるのに、なでなでは…その…恥ずかしい…です…///」

赤城・改「…ふふ、可愛い♡」


勝龍「それじゃあいこぉ!!」

翔龍「おー!!」


第一寮 戦艦型空母地区


勝龍「ここが第一空母寮…」

勝龍「改めて見ると…おっきいなぁ…」

翔龍「ここはまだ小さい方だよ~」

翔龍「駆逐艦なんて多すぎて毎年寮が拡張されてて…」

勝龍「駆逐艦って何人くらいいるの?」

翔龍「えっと、今ここにいる艦娘たちが 二百三十四隻で…」

翔龍「それの大半だから…大体百三十五隻くらい…?」

勝龍「ひゃ、百三十…!?!?」

翔龍「うん!多いでしょ?」

勝龍「多い…多いよぉ…」

???「おい!そこにいるのは誰だ!」

翔龍「りゅ、龍翔お姉ちゃん!?」

龍翔「あ?なんだよ翔龍かよ」

龍翔「…って、おぉ?おぉぉ??」

勝龍「え、えっと…?」

龍翔「もしかして、君新入り?」

勝龍「そ、そうですけど…」

龍翔「やっぱそうか!私のこの目は騙せな…」

翔龍「ああいう人は放って次いこ~」

龍翔「っておい!!無視するな!!」


第二寮 航空母艦地区


勝龍「わぁ…!!ここが空母地区…!」

勝龍「ひろぉい!」


ドンッ


勝龍「わっ!?」

???「あらら…ごめんねぇ」

勝龍「いたた…えっと…貴方は…?」

蒼龍「私は蒼龍!蒼龍型空母の一番艦!」

???「一番艦って、蒼龍一人しかいないくせに~」

蒼龍「こら飛龍!聞こえてる!」

飛龍「ごめんって~」

蒼龍「あっ!逃げるなぁぁぁ!!」

飛龍「やーだねー!」

蒼龍「待てぇぇぇ!!飛龍ぅ!!」


第三寮 駆逐艦地区


勝龍「ここが戦駆逐艦地区…」

勝龍「でっかぁい!!」

翔龍「でしょぉ?鎮守府最大級の大きさなんだよ~!」

翔龍「でも、まだこれ改修中なんだ~」

勝龍「えっ!?もっとおっきくなるの!?」


???「あの!新しく配属された水戦少女ってあなたですか!?」

勝龍「ふえ!?そ、そうですけど…何か…?」

吹雪「私は吹雪型駆逐艦一番艦 特型I所属の吹雪です!」

吹雪「挨拶にって思って…」

勝龍「吹雪…ちゃん…?」

吹雪「はい!吹雪です!」

吹雪「あっ!もうそろそろ行かなきゃ…!」

勝龍「あの…どこに…?」

吹雪「吹雪型の皆とご飯です!では!」


ゴンッ


吹雪「あぅ!?」

勝龍「大丈夫!?」

吹雪「うぅぅ…柱に当たっちゃったぁ…」

勝龍「ちゃんと周り見なきゃ」

吹雪「はい…しゅみません…」

吹雪「はっ!皆とのご飯!急がなきゃ!」


タッタッタッ…


勝龍「…なんか、慌ただしい子だったなぁ…」

翔龍「駆逐艦の皆はあんなものだよ…」


第四寮 巡洋艦・水上機母艦等他艦艇地区


勝龍「わぁ…ここもひろぉい…!!」

翔龍「ここは巡洋艦地区!この鎮守府の中で二番目に大きい場所なんだよぉ!」


???「ぽわぽわぁ…」

???「だねぇ…」

勝龍「…なんか、あの子たちぽわぽわしてる」

???「ふあぁ…?多摩~…あの子だれぇ…?」

多摩「分からないよぉ…球磨~…」


勝龍「…なんか一旦置いておいた方がよさそう…」

???「おや?君は新入りの子かなぁ~?」

勝龍「ふえっ!?」

???「あはは!そんなに驚かせるつもりはなかったんだ~」

???「ごめんね~」

勝龍「あの…誰ですか…?」

最上「私は重巡洋艦最上!皆からはお姉ちゃんって言われてるんだ~」

翔龍「あれ?最上さん、今日は駆逐艦の子たちと一緒じゃないんですか?」

最上「うん、そうなんだ~」

最上「多分今はご飯かな?もうすぐで戻ってくると思うから、私は行くね~」

翔龍「はぁい!頑張ってくださ~い!」

最上「はいよ~」


第五寮 戦艦地区


勝龍「わぁ…ここは凄い…なんか…強そう…?」

翔龍「ここは全面装甲が厚さ20mmもあるんだってぇ」

翔龍「ある程度の衝撃には耐えれる、鎮守府最強の寮なんだぁ!」

勝龍「はえぇ…すごいや…」


ドンッ


勝龍「わっ!?」

???「わっ!?ごめん!」

勝龍「いてて…貴方は…?」

???「私?私はね~…」

???「金剛姉!!早いぃ!!」

金剛「おっと!比叡、榛名、霧島、秋奈ごめーん!」

霧島「はぁ…はぁ…やっと追いついた…」

榛名「ふわぁ…金剛姉さん早い…」

比叡「…疲れた…」

秋奈「…大丈夫?お嬢さん」

勝龍「は、はい…!あっ…貴方は…」

秋奈「…あら、勝龍」

金剛「あら?秋奈とその子は知り合いなの?」

秋奈「私もこの子も同じ白河重工業で生まれたの、お姉さま」

金剛「なるほど~?あっ!!提督を探さないと!!」

金剛「前の借りをきっちりと、返すんだから」

霧島「行きましょう金剛姉!!」

金剛「お~!!!」


ダッダッダッ


勝龍「…ここの提督は何をしでかしたんだろう…」

翔龍「噂だと金剛さんたちのぷりんを食べてしまったらしい…」

勝龍「うっ…それは私でもフォロー出来ないかも…」


カツン…カツン…


???「えぇ、この海域を…」

???「…って」

???「勝龍!?貴方なんで…!!」

勝龍「ほ、鳳龍!?」

鳳龍「ここは危ないのよ!?もうすぐ南方海域奪還作戦が始まるというのに…」

鳳龍「…もしかして、今日来る新入りの子って…」

???「そうだ、鳳龍」

鳳龍「な、長門さん…」

長門「戦艦型空母…いや…」


────


数時間前 執務室


勝龍「私が…必要…?」

長門「そうだ」

長門「今作戦において、我々に必要なのは戦艦型空母の力だ」

長門「その中でも、実戦経験や性能が良い勝龍こそ、大事なのだ」

勝龍「…必ずしも戦わなきゃいけないんですか…?」

長門「…どういう意味だ」

勝龍「だって…無理な作戦ばっかりで…成功したらいいかもです…でも…」

長門「失敗をするのが、怖いか」

勝龍「…っ」

長門「失敗し、沈むのが怖いか」

長門「良いか、勝龍」

長門「戦場で死を恐れては、死ぬだけだ」

長門「何もしなければ死に、何かをすれば死ぬ」

長門「それならば、死ぬまで抗う」

長門「我々水戦少女がしてきたように」

長門「我々日本がしてきたように」


────


鳳龍「でもっ!」

???「でも、じゃないわ」

鳳龍「…陸奥さん…」

陸奥「貴方の気持ちは良くわかるわ」

陸奥「唯一の姉妹を失ったらどうしよう、もしこの作戦で死んだらどうしよう」

陸奥「それで、私たちに何が残るの?」

陸奥「破滅?それともこれ以上の地獄?」

長門「…良いか、鳳龍」

長門「今我々がいるこの場所も、いわば戦場なのだ」

長門「いつ攻撃され、いつ死ぬか分からない」

長門「何かを切り捨てなければ、何かは変えられないんだ」

長門「私たちは何のために出撃し、何のために戦うか」

陸奥「…それは、私たちの中に眠る束縛を破壊するため」

陸奥「そして、いつか自由になって楽しく過ごすため」

鳳龍「…っ」

長門「良いか、鳳龍」

長門「戦場では家族の事を考えている暇なんてない」

陸奥「あるのは、生か、死か」

陸奥「ただ、それだけよ」


次回 戦果情景


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