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素人質問で恐縮ですが

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

人が質問するって事はそもそも、

自分では分からない。けれどもこの人に聞いたら明確な答えが出る。

と思ってるからだと思うんですよ。


だから無意識ながら、『相手に対する敬意と崇拝』が入ってると思うんです。


もう、だから怖くて!! 読者様の質問!!

作者で有れば、読者が付くこと自体、とても嬉しいことである。自分が心血注いで作ったものが評価されるのだから、其れは当たり前。そして其れを読み込んで、感想を書いて戴けるということ自体、光栄な事なのだ。しかしだからこそ、様々な感情が孕むものである事を御理解戴きたい。


私の知人は物を書くことを好み、其れをネットに上げる事を主としている。そしてその理由は自分では認知出来ない客観性を、様々な観点から眺め見る事にあるそうだが。

だからこそ、今の彼女の行いに矛盾を感じざるを得ない。

「最近は感想欄を閉ざしたようだけど、何かあったの?」

『誹謗中傷をされたから』という回答は端から消している。彼女は自身に届けられた感想が、ただその人の心に沸いたものなのか、そこから発展して作品の向上に繋げるものなのか判断する為にあることをしている。

其れは『面白くない』『ゴミ投稿するな』と書かれた読者に対し、徹底的に質問攻めを行うのだ。

――何処が面白くないと思われました? ゴミと思われた部分は? 貴方がお好きな小説のジャンルは? どんな構成がお好み? 好きな主人公のタイプは? これまでで美しいと感じた描写は? 是非引用元をご提示願います。

今あげたのはごく一部。本当はもっと長文で返している。しかも其れに対して『怒り』という感情より『狂気』という感情を内に秘めて問い掛ける。

本人に言わせると

――嫌いだと思って、わざわざ此処に「面白くない」と書くこと自体、それなりに思う事があるはず。それだけ何か心に沸いたという事。だから其れを全部くまなく知りたい。

ただ『面白くない』と繰り返すだけならば、思考がそこで止まっている。

質問に全て答えた上で、『○○のような純文学が読みたいのに、そうじゃなかった』と言われれば、私が許容出来る範囲で正せば良い。『なろう系』が好きならば、中華料理屋でフレンチ所望しているもんだから、『他の作者様をお頼りください』と返せば良い。

と、徹底的な場合分けを行った上で、自分の小説の発展に有益か否かを判断する。

それなのに、何故?

彼女はその質問に眉根を曲げて複雑そうな顔をした。

「……うちの読者様さぁ……私の質問攻めに的確に答えられるぐらいには頭が良いの。質問に的確に答えるのって凄く難しい事だからね。其れが出来る時点で私より頭が良い。

で、問題は此処から。『素人質問で恐縮ですが……』って質問投げて来るの。

いや、貴方、素人じゃないですよね? 私より物知ってますよね? そんな方から繰り出される質問に回答するのって凄く難しいの。学界で名の知れた教授が、一介の学生に質問投げてるようなものなの。そもそも質問が難解。だから回答も必然的に難解になる。

んでもって一介の学生気分で質問を返したら、案の定『そういう事を申し上げた訳ではないのですよ』って返って来て、己の無知さが恥ずかしくて、今は感想欄閉ざしてる」

自分の読者の対応が人と大きく異なると思っていたが、まさかここまでとは。

質問を受けるって事はそれだけ光栄なことなんですよ。

『自分では分からない。けれども相手に聞けば明確な答えが出る』つまり『自分には出来ないことをあの人は出来る』という意味なので無意識な敬意と崇拝があるんですよ。

だから質問に答える側は何時だって頭が良くないといけないんです。


この子が読者に対して質問責めをしてやろう。

というのは『困らせたいから』という訳ではなく、これが理由。

『この人ならば、きっと私の作品をよくしてくれる』『私よりきっと頭が良い』という期待があるんですよ。

それで回答が不適当なら当然興味は失せますし、適当なら益々興味を持つと思います。


が、相手に其れをされた時、この子は当然戸惑います。

だって『自分より頭が良いと思っている相手から、質問が飛んできたから』

この小説でも述べられてますが、『高々、一介の学生如きに、名の知れた教授が質問をなさった』ということなんですよ。


そんな頭の良い相手を納得させるのって、簡単じゃないんです。ぶっちゃけ凄く難しい。

そうして今まで自分が感じてきた、不適当な回答で敬意と崇拝を裏切らない為に、感想欄を閉ざしたんです。


感想を書くのも、返信をするのも、凄く難しい。という話でした。

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