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日記

知らんJKとカラオケ行ってお酒飲んだ

作者: 七宝

※ごめんなさい、多分誤字脱字あります。言い回しが変なところもあります。そんでもってこの日記、クソ長いです。15643文字あります。シュラスコでも食べながら、溶かした羊羹でも飲みながらまったり読んでください。私はこの日記を書いて疲れたので寝ます。おやゆび。

 一昨昨日(さきおととい)の10時頃、私は小説を書くために図書館に向かっていた。家だと他の娯楽の誘惑があり、意志の弱い私はすぐに×××なサイトを見に行ってしまうため、こうして外に出るのだ。


 暑い。暑い。頭がおかしくなるくらい暑い。しかも少しジメッとしているので余計に暑い。もっと薄い服を着て来れば良かったにゃ。


 などとブツブツ言いながら歩道を歩いていると、向こうから4列チャリJK軍団が迫ってきているのに気が付いた。なにやら大声で話したり爆笑したり叫んだりしている。


 私は怖かった。なにがどう怖いかを説明しろと言われても出来ないのだが、とにかく本能的に恐怖を感じた。


 しかも、私が通る幅が確保されていない。なんだよ4列って。ヤバいやん。前見てないの? と思いながら私は車がいないことを確認して車道に出た。

 彼女らが過ぎ去った直後に車がこちらの道に曲がってきたので慌てて縁石を乗り越えて戻った。なんだか情けなかった。神成(かみなり)さんとか波平くんだったら「ボッケナース! 1列で通らんか! 死ねーーーー!」って一喝してたんだろうなぁ。


 でもそんなのやったら絶対次の日学校で「昨日マヂやばかったわ〜」って語りぐさにされるよね。もし話題が出なかったとしてもこっちは何も分からない訳だから「絶対なんか言われてるよ⋯⋯」って思いながら生きていくことになるんだ⋯⋯


 こんな私が喝を入れられる訳がない。

 ⋯⋯私は、弱い。しみじみそう思った。


 図書館に着くと、車が1台もなかった。


 マんで?(「マジ?」と「なんで?」が一緒に出た)と呟きながら近づくと、駐車場に細い綱が張ってあるのに気が付いた(目が悪いから遠くからだと分からない)。


 現在時刻10時半過ぎ。ここは10時からのはずだが⋯⋯


 入口の前にあった掲示板を見てみると、カレンダーがあった。いつもは月曜休みなのに、今月はそれにプラスして今日(木曜)だけなぜか休み。家を出る前に確認するべきだった。


 さて、どうしたものか。

 ここの近くにはスーパーが2つあってどちらにも休憩所はあるのだが、なんというか、行き場のない人の仲間入りみたいな感じがしてあまり気が進まない⋯⋯いやまぁ実際図書館が休みで行き場がなくなった人なんだけども。


 って悩んでてもアレだね! どうせ知らん人しかおらんのだし、その人たちに何を思われようと関係ないよね! そこのスーパー行こ!


 となんとか精神をポジティブに傾け、図書館を出発した。


 その道中で、奇跡的な出会いがあった。

 先日のエッセイに書いた「アヒルだらけの軽自動車」が銀行の駐車場にとまっていたのだ。後部座席で首を吊るバズライトイヤーも健在だ。


 得した気分になりながらスーパーへ向かう。が、この時点で家から40分くらい歩いていたので元気は1ミリもなかった。


 スーパーは天国だった。サウナのあとの水風呂ってこんな感じなんだろうかと思った。

 でもすぐに寒くなった。汗びっちょだから。まあそのうち乾くでしょう。


 背中をハタハタしながら売り場を歩く。先日ここにあった100円の冷凍つけ麺が目当てだ。


 なかった。


 他にいいものがないか冷凍コーナーを探してみたものの、どこにも女神はいなかった。


 諦めてカップ麺のコーナーに行ってみるも、どの商品もいつも行っているスーパーより高く、買う気が起きなかった。


 さらに諦めてそのまま生夢右傾


「きゅうけい」って打とうとしたら出てきたんだけど、無い言葉でした!!!!!! 多分「きゆめうけい」です!!!


 で、休憩所に向かったら、その途中にでかでかと「100円!」と書かれたワゴンを発見。カップラーメンだ。


 その中に一際輝く正方形のカップ麺があった。スタミナ源たれの油そばである。スタミナ源たれとは、青森(だったと思う)県民の96%くらいが知っているやたら生姜の効いた大人気のタレである。私はそんなに好きじゃない。


 けど! これ300円くらいしそうだからめっちゃお得やぁん!!!! と脳が暴走し、これ絶対買うもんモードになってしまった。


 せっかく100円なのでもう1個買うことにした。ワゴンにあったのは知らんラーメンと知らんラーメンと知らんラーメン。味は醤油とスモークマヨとレッドガーリックマヨ。


 マヨとラーメンって合うの? スープにマヨが使われてるのってなんかキモいな⋯⋯なんて思いながらもレッドガーリックマヨを手に取った。なんだか珍しいし、ここの休憩所には無料の水があるので辛くても大丈夫だと判断したのだ。


 2つのカップ麺を持って自動レジに行って機械にバーコードを読み読みさせていると、聞き覚えのあるウェイ音が聞こえてきた。

 私の後ろを通り、隣のレジにつくウェイ軍。チラッと見たところ4人いて、さっきのチャリ軍団と同じセーラー服を着ていた。絶対あいつらやん。


 レジでなにやら騒ぐJK4人組。音量的にはそこまでうるさくないのかもしれないが、若者が怖い私はこの時点でちょっと泣きそうだった。


 この4人も休憩所に行くのかな。もしそうだったらどこかへ避難しないと⋯⋯


 という私の不安とは裏腹に、彼女たちは反対方向へ歩いていった。あっちの出口には駐輪場がある。今買ったやつ持って帰るのか? とりあえず助かった⋯⋯


 と神に感謝しながら休憩所へ赴く。壁際の席には老人が座っており、窓際の席にも老人が座っており、こっち側の2人がけの席にも老人が座っていた。全部女性だった。


 で、真ん中の4人席だけが空いていたのだが、この感じで1人の私がそこに座るのは気が引けるので、とりあえずトイレへ。


 ちょうど掃除をしていたようで、中には中年の女性がいた。その女性はなぜか元気に満ち溢れていた。


 私がトイレのドアを開けた瞬間、中から「おはようございます!!!!!!!」と爆音の挨拶が聞こえ、中に入るともう1度「おはようございまぁす!!!!!!!!!!!!」が飛んできた。私はビックリマーク1個で返した。さすがにスーパーのトイレでそんなに大きな声は出したくないからね。


 排尿して手を洗ってまたトイレのドアを開けると、今度は「ありがとうございましたァ!!!!!!!!!!!!!」とラーメン屋顔負けの挨拶。これに対し私はどう返事をすればいいか分からなかったので、「チャナス!」と訳の分からない言葉を返した。茶色いナス?


 休憩所に戻ると、窓際の老人がいなくなっていた。おお神よ⋯⋯


 私はまた神に感謝し、席についた。

 カップ麺を2つとも開け、油そばのほうはタレの小袋を取り出す。


 油そばは5分でラーメンが3分だったので、油そばからお湯を注いだ。次にラーメン。次にコップに水。


 やっと座れた。ゆっくりしよう。ご飯を食べたら小説を書こう。ホラーが書きたいな。そうだ、タイマーセットしとかないと⋯⋯と思ったその時!!!!!


 さっきのJK軍団入場!!!


 なにやらゲラゲラ笑っている!!


 当然真ん中の4人席へ!!


 4人席のすぐ近くに1人で座っている私の心はどんどん小さくなっていた。JK×4は怖すぎる。理由もなくただただ怖い。ホラーラジオはJKの雑談を流せばいいと思う。


 私は泣きそうだった。

 お湯を入れてしまった以上、食べなければならない。数分後には油そばのお湯を捨てなければならない。JK軍団の前でお湯を捨てるのが怖かった。私はなぜこんなに怯えているんだ。


 タイマーをセットし忘れていたので何分経ったのか分からないが、4人の会話がものすごく怖く感じてしまい、箸とタレをポケットにしまい、水を飲み干して紙コップをポケットにしまい、早めに油そばのお湯を捨ててその場から去った。


 左手が熱かった。カップヌードル型のカップ麺だったので掴んで持っていたからだ。もんのすごく熱かった。


 そして右手には油そば。


 両手にカップ麺を持った状態で外を歩く私の姿はこの上なく情けなかったことだろう。


 徒歩10分くらいのところにある大きめのスーパーに向かう。


 歩きながら私は思った。


 JK軍団、何も悪いことしてなくない?


 ということは、私がただ恐れて逃げ回っているだけ⋯⋯? ただ文句を言っているだけ⋯⋯?


 でもさ、分かってくれる人もいると思うんだよ。集団のJKが怖いんだよ。近くにいるだけで怖いんだよ。


 タトゥーの人がいたら怖いじゃん? 私からするとそれと同じなんだ。なんなら私の中ではタトゥーよりもセーラー服の方が上かもしれない。それぐらい怖い。


 10分歩いて次のスーパーに着いた頃にはさらに汗をかいていた。ずっとカメラを持って移動してるカメラマンって大変なんだなと思った。でもカメラは熱くないか。私のスマホはカップ麺と同じくらい熱くなるけどね。


 スーパーに入ると、また天国だった。涼しい。涼しすぎる。泣けてきた。


 ここの休憩所は2人がけのテーブル席が3つと、壁際の席が2つ。1つでも空いていればいいのだが⋯⋯と思いながら見てみると、テーブル席に1人ずつおばあさんがいて、壁の席におばあさんが1人いた。良かった! 壁1個空いてる!!!

 ていうかこの地域、おばあさん多くない? おじいさんどこ? 女ヶ島?


 机にカップ麺2つを置いて、手首をふりふりする。疲れた。ふりふり気持ちいいね。


 まずはのびにのびているであろうラーメンから。いただきます。

 蓋を開けると、ものすごいニンニク臭と、真っ赤なスープがゲホゲホッ!!!


 啜ってみると、だいぶ辛かった。そんであんまり美味しくなかった。でも腹の足しにはなるので食べる。


 途中で水が欲しくなったので紙コップを探したが、どこにもなかった。ここで手に入る飲み物は自販機のものだけだった。水が130円⋯⋯売り場に行けばもっと安いのに⋯⋯


 我慢じゃ!!!!


 私は一心不乱に啜った。かれーかれーと言いながら汗をかきながら啜った。


 源たれの油そばは思っていた通りめちゃくちゃ生姜だった。けっこう冷めていたので辛いラーメンの箸休めとして活躍してくれた。


 ものの数分でカップ麺たちを平らげた私は、辛いスープを捨てる場所を探した。


 なかった。


 泣きながら飲んだ。熱いし辛いし、でも早く飲み物買いに行きたいしで大変だった。


 なんとか飲み干したワイはゴミをゴミ箱へねじ込み、早足で飲み物コーナーへ向かった。


 水が思ったより安くない⋯⋯


 1番安いので70円+税。私の好きな午後の紅茶おいしい無糖が88円+税。でも別のスーパーで買えば午後の紅茶おいしい無糖は2リットルで118円⋯⋯などと考えれば考えるほどレッドガーリックマヨに刺された傷が痛むので、もう買っちゃえ!!!! と一念発起して手に取った。一念発起史上最もショボイ一念発起である。


 自動レジで買ってさっきの休憩所に戻ると、誰もいなくなっていた。良かった。


 2人がけのテーブル席に座り、紅茶を飲んでひと息。ああ、平和って幸せ⋯⋯


 さて、もともと今日は小説を書く予定だったんだ。さっそく何か書こう。ここはWiFiがあるから繋いで色々調べながら書こう。


 とやっていたところに、奴らが現れた⋯⋯


 休憩所のゴミ箱に何かを入れ、4人でこちらに歩いてきた。絶対隣の2人がけのテーブル席×2に座るやん。


 私はまた逃げた。向こうは私に気づいているか分からないが、もし気づいていたら「なんかずっと居ね?」みたいな話になって私の心がまた⋯⋯


 世の中、ラオウみたいな人が多いように思う。私もそうありたいはずなのに、知らないおじさんとか相手だとそういられるのに、なぜか複数のJKに覇気だけでやられる始末⋯⋯


 なんと情けない⋯⋯


 2階に椅子だけ6個くらい置いてあるスペースがあるのでそこに行こう⋯⋯


 うん⋯⋯6人座ってるね⋯⋯


 私はスーパーを出た。また炎天下だ。


 泣きそうだった。いろんな感情がミックスしてマリアージュして、白ワインが欲しくなった。情けない⋯⋯


 けどさ、向こうも向こうじゃない?? なんで私の行くとこ行くとこついてくるわけ? 偶然なんだろうけど、私かわいそうじゃない??


 え? ざまみろ、ですか⋯⋯?


 少し行ったところにブックオフがある。そこのブックオフにも座るところがあったはずだ。棚の終わりの、スーパーでいうところの「エンド」のところに。


 ブックオフに入ると涼しかった。天国だった。1日に3回も天国に入れるなんて私はよっぽど徳を積んだのね。文面だけ見るとパチスロみたいだね。


 けっこう人が多かった。おじさんもいるし、お兄さんもいるし、中学生もちらほらいた。平日のこんな時間に⋯⋯そうか、もう夏休みか。ということはさっきのJKたちは部活の帰りか? にしては早すぎないか? 昼から部活なのか? ⋯⋯分からん。


 ブックオフは創業以来立ち読みOKを貫いている。すごい会社だなぁ。


 私は何か良い表現などを学べないかと、小説コーナーに入り、名前の聞いたことのある本を手に取った。


 2000円+税。やば。ブックオフでこの値段なのやば。


 数行読んだところで頭痛により終了。やはり私に読書は無理だ。書けるのに読めない。なんでだろ。


 その後は小説はやめて漫画を読むことに。ToLOVEるダークネスの9巻を手に取り、椅子へ向かう。


 お静ちゃんと御門先生の表紙。1番好きな表紙だ。


 すごく久しぶりに読んだのに、思いっきり途中から読んだのに、すぐに夢中になれた。漫画ってすごい。私と相性が良いのかな。


 50ページくらい読んだところで、誰かがいきなり背後から右肩を掴んだ。心臓が弾け飛んだ。


 1秒経っても、2秒経っても、3秒経っても手を離さない。ぶつかっただけとか、躓いて掴まったとか、人違いとかでもないようだ。


 ただでさえ弱っていた心臓を粉々にされた私はついに精神の限界を迎え、固まってしまった。


「また会ったね。なに読んでるの?」


 そう言ってToLOVEるダークネスを覗き込んできた。さっきのJKだ。私は顔をあまり見ていなかったので分からないが、口ぶりからそうに違いない。


 終わった、と思った。


 なんで? とも思った。


 たまたまこんなに行き先被ることある? どんな確率? 発信機でも付いてるの? 付いてるよね? つけたよね!? ねぇ!!!


 心の中で叫びながら、私はついに泣いた。


「エロ本だぁーーーーーっ!!!!!」


 そう言って私の手からToLOVEるダークネス9巻を取り上げ、仲間の元へ持っていった。


 漫画でよく見るいじめの光景だと思った。こんなフィクションまんまのことする人っているんだ、死のう。帰りに毒を買おう。と思った。


 返しに来たJKは泣いている私の顔を見ると、とても驚いた様子ですぐに謝ってきて、なぜかToLOVEるダークネス9巻を買ってくれた。


 この時、頭がふわふわしていた。自分が自分じゃないような、幽体離脱したような感覚だ。私は極度のストレスを感じるとたまにこうなるのだが、確か症状の名前があった気がする。


 情けなかったし、恥ずかしかった。

 人前で泣いたのなんてどれだけぶりだろう。というか、人に泣かされたの自体人生で初めてかもしれない。こんなことで泣いてしまうのかと悲しくなって余計に泣いてしまった。


 4人は明らかに困っていた。笑ってバカにされると思っていたので意外だった。


 ブックオフの駐車場でJK4人に囲まれて泣いている大人。本当に情けない。

 この時友達が熱中症になったという報せを聞いて、自分と比べてなんて真っ当なデバフにかかってるんだと意味の分からない感心をした。その夜友達はラーメンにメンマ5倍トッピングを食べられるまでに回復したらしい。クセの強い注文だ。


 数分後、JKにピカチュウの自販機でコーラを買ってもらったことで私は泣き止んだ。意味が分からなかったからだ。


「ごめんね、エロ本見てテンション上がっちゃって⋯⋯」


 本当に意味が分からなかった。タメ口も気になるし。


 と困っていると、1人のJK(この子だけ茶髪だった。本人は地毛だと言っていた)が「あの⋯⋯」と話を始めた。


 その顔を見た瞬間、「あ!」と声が出た。見覚えのある顔だったのだ。


「やっぱり! やっぱりあの時死にかけてた人だ!」


 そう言われた。別に死にかけてはいなかったのだが。

 なんとこの子、5月に投稿した散歩日記(N4528JB)の冒頭で私が「グハッ!」となっていたところに現れて「救急車呼びますか?」と聞いてくれた子だったのだ。


 奇跡の再会に2人で「オッヒョッホォーーーッ!」とか言って盛り上がっていると、別のJKが私に「よかったら一緒に遊ぼう」と提案してくれた。


 こんな7個も8個も上のおっさんと遊んでも面白くないよ(本当は私が話についていけないだろうから私が楽しくない)と言うと、「えぇー! 同じくらいかと思った!」と驚かれた。キャバクラですか?


 とはいえ、確かに私は子どもに見られることが多い。その理由は多分私がチビだから。周りの大人と比べても貫禄が全然ないからけっこうコンプレックスになってます。だから嬉しくはなかった⋯⋯


 で、なぜかこのタイミングで名乗り合いタイムが発生して全員の名前聞いたんだけど、その時は全然覚えられなかった。顔と名前をセットで覚えるのってこんなに難しかったっけ? と自分の脳が怖くなった。4人一揆じゃなかったら覚えられるかも? 一揆⋯⋯?


 で、その後も一緒に遊ばない理由をいろいろ考えて逃げようとしたものの、1つ1つその理由を潰されていって完全敗北し、私も同行することとなった。オープンハウスの営業マンみたいだなと思った。


 次の目的地はカラオケだそうだ。

 目の前と横に1つずつあったので、より近い横のカラオケ屋に行くことになった。


 ちなみに私はお金を全然持っていなかった。その場にもなかったし、銀行にもない。なんなら超マイナスだ。ということを告げたところ、「ワイらが出すで」と言ってくれた。


 この時、私の心にうっすら「美人局」の3文字が浮かんでいた。裏には賢くて怖い男がいて、私はこのカラオケ屋で何かされて、タトゥーまみれの怖い人が乗り込んで来るんだ。


 本気で思ってるからね? 1ミリもふざけてないから。


 だって、めっちゃ断ってるのに理由潰してまで私を同行させるメリットなんて無いわけじゃん? 4人でも十分盛り上がるだろうし、知らない人と遊びたいなんて普通有り得ないし、もし可能性があるとしたら私が号泣してるのを見て「フッ、おもしれー男」って思って誘ったのかもね。もしそうだったらすごい屈辱じゃん。


 とはいえ、こうして日記書いてるんで美人局で脅されたりした












 わけではないのでご安心を!


 カラオケ屋に行くと、満室のようで待っている人がいた。


 ので! もう1個のカラオケ屋に行ったよ!


 でね⋯⋯


 そこの店員さんがね⋯⋯


 とんでもなく可愛かったのよ⋯⋯


 この時、私は人生初の一目惚れをした。同い年くらいの人だった。


 LINE交換しませんか! と私が言うと、「ごめんなさい、彼氏がいるので」と言われたので、「彼氏いても大丈夫ですよ!」と返したところでJKに背中をチョップされた。


 私、何言ってるんだ⋯⋯


 彼氏いたらダメだろ⋯⋯


 頭おかしいのか?


 恋は盲目とは言うが、まさかここまでとは。私がおかしいだけなのだろうか。まあそうだろうね。


 反省してます。


 一目惚れなんて初めてだったので、一生に一度の勇気を出していきなりグイグイ行ってしまいました。あなたから見たらJK4人とカラオケ屋に来てるのにいきなりナンパしてくるノリの軽いヤバい奴でしかなかったと思います。本当にごめんなさい。


 で、大部屋が空いてたのでそこにみんなで行きました。敬語やめます。


 JKたちは電気かやかや派だった。


 って書いたけど、「かやかや」って伝わるのかな? もしかして名古屋弁?


 JKたちは電気つける派だった。私は真っ暗派なので少し不満だったが、1円も出さない立場で文句を言う勇気はなかった。


 スマホをつける。暗い場所でスマホやるのがカラオケ屋の醍醐味なのになぁ⋯⋯。そんなことを思いながら小説を書くためにスマホをいじっていると、1人のJKが⋯⋯って誰が誰だか分かりにくいね!


 A、B、C、Dってしてもいいんだけど、私あんまり好きじゃないんだよねぇ。洒落怖とか読んでても誰が誰だか分かんなくなるもん。


 青龍、白虎、玄武、朱雀はどう? カッコよくない? 私も本名出さないから麒麟でいいや。と思ったけどそのまま七宝でいいねこの場合。


 あ、でもこれだとABCDと本質的には同じなのか。難しいな⋯⋯


 アルティメット、アルティメイト、ウルティメイト、ウルトラにしようかな。


 ごめんなさい、ふざけました。


 そうだ、頭文字! ⋯⋯はダメか。身バレの危険が⋯⋯主に私の⋯⋯


 よし、特徴ごとにあだ名をつけよう!


 私からToLOVEるダークネスを奪って「エロ本だぁーーーーーー!!」ってやってた子がエロ本、さっき言ってた茶髪の子はメガネちゃん、ツインテールの子(この地域でこの髪型は希少!)はツイン子、1番背の小さいあの子はちいかわにしよう。


 ⋯⋯ちいかわにして大丈夫かなぁ。


 こういう場合ここの規約ってどうなるんですかね。ちいかわの二次創作って判断されちゃうんですかね。まあいいか。誰がどう見ても二次創作じゃないもんね。もしこれを二次創作だと言う人がいたら私が殺します。


 私は名前の一部+「ちゃん」で呼ばれてました。だいたい私のこと呼ぶ人は苗字かこれだね。ロッテのトッポ!


「これだね」だけでトッポに踏み切るんだ、私って。こういう奴だったのか⋯⋯


 話戻るよ。


 エロ本が「デートの時スマホ触る男は嫌われるよ」と言ってきたので、「デートじゃないよね」と言ったら「みんなスマホ触ってないよ。せっかく友達といるのにもったいないよ」というスーパー正論が返ってきた。


 私は恥ずかしかった。なんか今日、ダメダメじゃん。人としてどうなんだ、私よ⋯⋯


 それからしばらく雑談をした。

 4人はどこの生徒なのかとか、部活帰りなのかとか、私がなぜ1人でいたのかとか。


 4人は近くのM(仮)という高校の生徒で、3年生なのだという。全員受験はしないそう。学年全員。ほんとかどうかは分からないけど。


 就活はしなくていいのかと聞いたところ、もう始まってると言っていた。ただ、学校用に用意された枠があって、ほとんどの生徒が入れるのだそうだ。なんだよそれ。羨まし。


 ちなみに私はMという高校は知っていたが、いつもその学校を呼ぶ時は「M女子」と読んでいたので違和感があった。Mは女子高のはずなのだ。


 で、その話もしたら、2年前に共学になったのサァ!!! と。


 ほぇー、じゃあ2年前の女子オンリーの学年はどうなるのー!!!!! って聞いたら


「我らが最後の世代なり。そのまま女子だけだよ」


 とのこと!!!!!!!!


 さっきから雑になってきてるなって思ってると思うんだけど、ごめんなさい! 8800字書いてると指も頭も疲れてくるんです! とくに今回は創作と違って思い出しながら書いてるから頭使うのよ!


 てことなんで一旦休憩して後でまた書きます。今日中に投稿したかったけど無理そうだな⋯⋯


 ただいま。30分くらい休憩しました。

 この30分で私、反省しました。


 この日記の中で私は自分の悪いところを100書いていません。半分といったところでしょうか。

 私がその時何を思っていて、その後どうなったかというのも正直に書くべきだと思い直しましたので、流れをぶった切って入れさせてもらいます!


 彼女たちの高校を聞いた時、私は「M女子!? M女子って言ったら昔【ピーー(とても酷い悪口)】って呼ばれてたあのM女子!?!? 偏差値2じゃん!!!! あんなとこ通っても不良になって終わりやんけ!」と思った。


 偏差値には下限があるので2ということは絶対にないのだが、実際にあそこは2だと思う。言いたいこと分かるだろ。


 ただ、1日彼女たちと過ごして私の考えは変わった。全然不良じゃなかったし、楽しかった。だから私を叩かないで。


 ということで日記の続き書くね!!!!


 部活帰りなの? と訊ねると「ちゃうねん、しばくぞ」とのこと。ただ制服が好きだから休みの日も着るのだという。私がめんどくさくていつもスーツでいるのと同じような答えを期待してたのに。「好き」が出てくるとは。


「好き」かぁ。


 なんか⋯⋯


 みんな人生楽しんでるなぁ、って思った。


 ちなみに今日はスーツじゃないよ。白いTシャツに黒い半ズボンに、外歩いてる時はサングラス。真夏なのでね。

 上も下も1枚だよ。ノーシャツノーパン教の教祖だからね。


 その後、流れで「なぜ私が1人でいたのか」という疑問が投げられた。いや、投げられたというか刺された。ものすごく痛かった。風穴空いたかもってぐらい。


 世の中の人って複数で行動するのが当たり前なの? 別に好きでやってるんだからいいじゃん! 1人の方が自由度高いよ? 好きな物食べれるしずっと立ち読みしてても誰も文句言わんよ!!!


 と言うと、「寂しくね?」と返ってきた。


 寂しいに決まってるだろ。


 でもしょうがないじゃん。


 それからは私の嫌いな恋バナをした。

 エロ本だけ彼氏がいるんだって。中学の頃から付き合ってるんだって。ケッ。死


 私もいろいろ聞かれたのでいろいろ答えた。主に6年前に亡くなった、人生で1番好きだった彼女の話をした。私がつらくなって泣くと、みんなも釣られて泣き始めた。優しい子たちだと思った。あの時の京都までチャリで行ったおじさんもこんな気持ちだったのかな。


 それからみんなが泣き止んでも私だけずっと泣いていた。泣きながら、「そういえば昔もカラオケで号泣した記憶がある」とふと思い出したのだが、なんの時だったか正確に思い出せない。私ってけっこう泣いてるんだな、と思った。


 その後に私が自暴自棄になって節操の欠けらもない生活をしていた時期の話をすると、エロ本に「そんな女取っ替え引っ替えして、お前は山賊か」と言われた。取っ替え引っ替えって言葉、ものすごく久しぶりに聞いたなぁと思った。


 ちなみに今の鍵括弧内のセリフは原文ママである。私は普通に「お前」と呼ばれていた。最初は「JKって『お前』って言葉使うの!?」とショックを受けたが、言われまくって慣れた。私かわいそう。


 JK同士でもお前お前言ってたのでこの子たちだけが変なのかもしれない。お前サークルなのかもしれない。私の中ではJKは「○○ちゃん」とか「○○くん」って呼び合ってるイメージだったから。


 いきなり話変わるけど、ツイン子がめちゃくちゃ好きな匂いで、初恋の人に限りなく近い匂いだった。私の初恋は世にも珍しい「一鼻惚れ」だったのだ。


 で、洗剤とか柔軟剤とか何使ってるの? と聞いてみると、「え? 私もしかしてくさい?」と焦りを見せたので「いや、いい匂いだなと思って。どこで売ってるの?」と改めて聞くと「分からん」と返ってきた。


「自分の家の洗剤知らないわけないだろ」「なんで隠すんだ」「人に言えないような洗剤使ってるのか」「忍者の一族か?」「もしかして企業秘密ってパターン⋯⋯?」とかいろんなことをみんなで言ったのだが、本人は「分からん」の一点張りだった。取り調べって難しいんだなと思った。


 いくら自分で洗濯してないとはいえ、家の洗剤分からない人なんているのか?


 いますか???????


 ちなみに私の家はアタックです。


 ちいかわもいい匂いだったので聞いてみると、「セブンで買ったやつ」と予想外の答えが返って来て爆笑してしまった。洗剤でこの答え返ってくることあるんだ。ていうかセブンで洗剤買ってる人いるんだ。と皆興奮していた。

 セブンイレブンのPB(プライベートブランド)の商品があるんだって。知らんかった。なんでも作ってるやんセブン。


 みなさんの中にセブンイレブンで買ってる人、いますか?


 いますか????????


 私、乗り換えようかな。かなり好きな匂いなんだよね。


 このあたりでついに私はデンモクを手に取った。私は歌うのが大好きなので、せっかくカラオケ屋に来たのにずっと雑談しかしないのはロックじゃねぇぜ! と思ったのだ。


 DAMだった。いいね。


 どうせ今の子たちとは趣味が合わないだろうと思った私はとりあえず検索欄にEdguy(エドガイ)と入れた。前に来た時はあんまり曲数なかったけど⋯⋯ふむ、10曲。少ね。


 Nailed To The Wheelがある。前からあったっけ? 名曲だけど、さすがにここで歌うのはなぁ⋯⋯


 といろいろ調べた結果、Praying MantisのBest Yearsがあったので君に決めた!!!


 エロ本が「イントロなげ〜」と文句を言ったのでそれが醍醐味なのだよと教えてあげると、彼女たちの好きな曲はイントロが短い、もしくはないものが多いことが分かった。歌ってはくれなかったけど。


 普段メタルばかり聴いている私には珍しい意見(事実?)だった。メタルではイントロ1分以上なんてざらなので、気になったこともなかったのだ。まあこの曲はメタルではないんだけどね。


 私の歌はスーパー評判だった。散歩しながら毎日練習しているので当然である。


 これで調子に乗った私は、次々に彼女たちの知らない曲を予約し始めた。Sonata ArcticaのSan Sebastian、シュガシュガ・マリン・クルージング、RhapsodyのThe Pride Of The Tyrant(DAMにしかない)、ささきいさおの999、シンディ・ローパー、ドリーム・シアター、坂本冬美、君が代、島唄、島人ぬ宝、ダイナミック琉球などを声が枯れるまで歌った。途中から私は完全にBGMになっていた。でも気持ちよく歌えたからよし。嫌われるタイプだね。


 そんなこんなでポテトとか食べながら数時間過ごしたあと、我々は店を出た。本当に払ってくれたのでビックリした。といってもマジでお金持ってなかったから出してもらわないと困るのだが。


 次はここから4キロくらいのところにあるサイゼリヤに行くそうなので、「今日はありがとう、楽しかったよ」的なことを言って帰ろうとしたら「あなたもです」と言われたので絶望した。まだ暑いのに、4キロも歩いたら死んじゃうよ⋯⋯


 結局、唯一私より背の高かったツイン子のチャリの荷台に乗っていくことになった。人生初の2人乗りである。


 出発の準備をするJKたち。ちいかわだけヘルメットを被っている。なぜ被るのか聞いてみると「危ないから」と返ってきた。


 ほんとだ。


 ヘルメットなしだと危ない。


 ほんとだ⋯⋯


 そんで私、2人乗りのしかたが分からない。アニメとかだと横向きに椅子みたいに乗ってるイメージあるけど、あんなん無理やんね。と言うと、「確かに無理やな。どうやるのか分からん」「ワイも」「ワイも」「ワイすらも」と全員匙を投げてしまったので、バイクの作法で乗ることになった。


 全員チャリに跨って出発。ツイン子の両肩を掴むと、「ぐわー!」と声を上げ、バランスを崩した。


「運転手の肩掴むなよ!!!!」


 と全員に責められる私。バイクって肩のイメージだったんだけどな⋯⋯それに肩に手乗ってても運転出来ると思うんだが⋯⋯

 肩に手乗ってるって言葉、心霊写真みたいだね。肩にピカチュウ乗せたいね。


 結局、お腹に手を回すことになった。なんか私子どもみたいじゃない? カッコ悪くない?


 当たり前なんだけど、正直に言うとこの時私「えっちぃよね!?!?!?」ってなってた。なってたんだけど、走り始めてからもう、怯える小猿みたいになってた。


 人の運転するチャリに乗るの、クソ怖い。そもそもチャリ自体4、5年乗ってないのに、久しぶりのが2人乗りだなんて。チャリで転んで骨折したことがあるので、本当にものすごく怖かった。体ガチガチだった。私高所恐怖症なんだけど、肩車された時と同じアレになった。背中が固まって全く動けなくなっちゃったの。


 しかも、ちょっと走ったところで雨降ってきて、その雨がまた1秒単位で強くなる急成長豪雨で、数秒後には滝みたいになってたのね。


 そんな中必死にツイン子にしがみついて小猿やってる私は本当に情けなかったと思う。風も笑っちゃうぐらいすごかった。でもなぜか誰も休憩とか雨宿りとか言わなかった。というか会話が出来なかった。雨凄すぎて。


 と思ったらすぐ止んで、その1分後にまたバケツで、また止んで、降って、止んで、っていう超キモい天気でした。


 サイゼリヤに着く頃にはカンカン照りになっていて、みんなで「クソが」と感想を述べた。


 びしょ濡れのまま申し訳ないという顔をしながらサイゼリヤに入る。4人は「ぬぅ〜」という感じだったが、私はワクワクドキドキだった。新メニューのミックスグリルが楽しみだったからだ。

 ちょっと前にYouTubeで見てから、いつか食べてみたいと夢見ていた。でもお金がなかった⋯⋯


 だから4人が女神に見える!!!!


 ミックスグリルに入っているのはここの人気商品ばかりで、辛味チキン(食べたことない)、デミソースハンバーグ(食べたことない)、ポップコーンシュリンプ(食べたことない)、付け合せのポテト(食べたことない)、コーン(コーンくらい食べたことあるわ! バカにすんなし!)が入っている。


 もうお気づきかと思いますが、私はサイゼリヤをほとんど知りません。中学生の頃に1度来た時に「ガルムソース」というソースのハンバーグを食べて「キモッ」ってなってから来ていなかったのです。


 ガルムソースって魚醤なんですね。どうりでキモいわけだ⋯⋯苦手な人は苦手ですからね。


 サイゼリヤが美味しいという情報を知ったのは、私がお金に苦しむようになってからでした。それまでに知っていれば食べることが出来ていたのに。


 たまねぎのズッパというのがものすごく気になっています。あと、エスカルゴがあるというじゃないですか。ビックリの助ですよ。あとドリアも食べてみたい。


 席につくと、誰がどこに座るのかを少しだけ話し合った。


 その結果、なぜか壁際の6人席に


 |通| 私 ツイン子 エロ本

 | | [  つくえ  ]

 |路| メガネちゃん ちいかわ


 になった。


「せっかくなので女の子に囲まれたい」と言うと、「貴様はドリンク係だ」と言われ、奢られる側の私はそれ以上何も言えなかった。


 みんなでメニューを見てワイワイやるの、めちゃくちゃ久しぶりで楽しかった。


 各々好きなメニューを選ぶ。みんなドリンクバーを頼んでいるが、私は気が引けたので水でいいと言った。


 そして!!!!!!!!


 私は!!!!!!!


 スマホ注文を始めるJKたちに動揺を隠せなかった。みんなスマホで注文して、最終的に1個の伝票になるのだという。なので私もQRコードを読み込んで注文した。


 なんでも頼んでいいよというパチンコ帰りの父親のようなJK諸氏の言葉に甘え、夢に見ていたメニューたちをカゴに入れていった。


 店内でスマホ注文をするのは多分初めてだったので、本当にビックリした。なんでタッチパネルじゃないんだ? と思ったけど、客のスマホでやらせればタダだからそういうことかな。素晴らしい。


 注文を終えた瞬間から私はウェイターになった。彼女たちの要望を聞き、ドリンクを持ってくるのだ。


 みんなで乾杯をして、飲み始める。私だけ水なのでなんか寂しかった。でも、私が選んだ道です。


 次々と運ばれてくる料理たち。正直に言うと、自分以外の人が何を頼んだのか1ミリも覚えていない。「みんなで食べよう」用の丸っこい薄味のチーズだけ覚えてる。


 1番期待していたたまねぎのズッパが来たので飲んでみると、ビビるくらい美味くて「美味しい⋯⋯美味しい⋯⋯なにこれ⋯⋯」と漏らしていると、みんなも食べたことがなかったらしく、略奪されて半分くらいになった。


 本当にビックリした。サイゼリヤってこんなレベルなのか⋯⋯と感心しながらズッパをもう1つ追加注文した。


 そしてミックスグリル。めちゃくちゃ美味しい!!!! という感じではないが、期待を裏切らない美味さだったのであれで650円は神だ。


 このあたりで私は我慢が出来なくなった。


「お酒飲んでいい?」


 とツイン子に小声で言うと、「いいけど、あんまり高いのはやめてね」とお母さんみたいなことを言われた。


 お母さんみたいなことを⋯⋯


 私、カスじゃん(´;ω;`)


 私なにやってんの???(´;ω;`)なんで子ども達に奢ってもらってるの????


 情けな⋯⋯(´;ω;`)


 私、もう死んだほうが⋯⋯(´;ω;`)


 でも今は生きなきゃ(´;ω;`)軌道に乗ってから恩返しすればええんや!


 いい⋯⋯?(´;ω;`)


 いろいろ悩んだ結果、ランブルスコセッコにした。1本税込1100円。自分会計だったら絶対に注文出来ない。


 ツイン子に「ひとくち寄越せ」と言われたが、さすがにそれはダメだと思い、丁重にお断りした。

 すると「私もう18だよ?」と返ってきたので(は? M女子ってそんなアホなの?)と思いながら「20歳からだよ」と教えると「ぶっちゃけ変わんなくない? みんな飲んでるでしょ。私も家で飲んでるし」とか言ってきたので「飲酒運転になるぞ」と脅したら大人しくなった。⋯⋯脅しか?


 人生初のサイゼワインはすごく美味しかった。ズッパとめちゃくちゃ合う。ハンバーグにも合う。


 その後エスカルゴ頼んで食べてみたらウマスギーーーー!!! ってなってフランスパン欲しくなって頼んでドリアとかも食べた。


 で、今度はデカンタワイン(赤・500ml)を注文して、ギョブギョブ飲んで、また同じデカンタワインを頼んで、ニュルニュル飲んで、この辺からだいぶ酔い始めてダル絡みが始まった。

 洒落怖のくねくねよろしくクネクネしながら、隣のツイン子と対面のメガネちゃんに延々と変なギャグを披露していた。


 で、多分その後少し寝て、また2人乗りですぐ近くの小さい駅まで送ってもらって、そこで解散した。と思う。


 で、駅のホームでしばらく寝て、なんとなくこのサイト開いて、ちょっと読んで感想書いて、電車来たから乗って、変な駅で降りて、あれここどこだ? ってしばらく歩くと知ってる景色があって、あーここばーちゃんの家の近くだ! ってなって、今から行っていいか電話して、ばーちゃん()行って寝たね。


 朝起きたらLINEの通知がたくさん来ていた。開いてみると、最初に私の写真があった。

 サイゼリヤの駐輪場でメガネちゃんの足にしがみついて、頭を鷲掴みされている私。そしてその下には似た構図の知らない人の写真がもう1枚。

 あやなんというYouTuberの人が泥酔した時の写真だそうだ。そんな写真撮ってやるなよ。かわいそうだろ。


 なんでも、私がその人とそっくりなポーズを取っていたので、頭を掴んで似た写真を撮ったのだそう。ひどい。


 で、「めちゃくちゃウザかった」と言われていた。私は昨日のお礼を述べつつ、「酔っ払いはこれがデフォルトだよ」とこの世の真実を教えた。


 また今度遊んでくれるそうなので、今度は勇気をだして「牛角に行きたい」と言ってみよう。


 おわり。


 それにしても、たった1日で私の女子高生へのイメージは180度変わった。

 今まで私の中で女子高生といえば、ハゲている老人がいれば全員でスマホのカメラを向け、「キャハハ! ハゲだ!」と大声で笑いながら撮影するといったイメージだった。


 でもね、違ったんだ。


 ヤバい奴らもそりゃいるんだろうけど⋯⋯


 良い子もいます!!!!!!!!!


 信じてください!!!!!!!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] どこもかしこも気になりました笑
[良い点] 最初、あれだけビビリ散らかしていたのに、後半しっかり馴染んで「うざかった」とまで言われるところですね。なかなかに逞しい(笑) いや、しかし良い子達ですね〜。 ある種無防備とも言えるので、逆…
[一言] こんにちは。 犯罪に巻き込まれてないか、前半までハラハラしていました。 良かったです、いい子達だったみたいで。 そうなんですよ。 今の若い女の子って、相手を「お前」。自分を「俺」って言う…
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