追放と覚醒
世界には様々な職業が存在し、それぞれの能力を駆使して平和を守っていた。 その中でも、最も期待されるのは「勇者パーティ」だ。 しかし、そんなパーティにとって異色の存在がいた。 それが「性病付与師」のカインだった。
カインは性的接触を通じて相手に特定のステータス効果を与える特殊な魔法を持っていた。 その中でも特に強力なのが、性病を付与するデバフ魔法だった。 しかし、この能力はあまりにも危険視され、勇者パーティのメンバーたちから次第に疎まれていった。
追放の瞬間
「カイン、お前の力は危険すぎる。もうこれ以上、一緒に旅を続けることはできない」
勇者リーダーのアーロンは冷たく言い放った。 カインの能力によって、パーティのメンバー全員がインキンタムシに感染してしまったのだ。 痒みに苦しむメンバーたちの表情には、明らかな嫌悪感が浮かんでいた。
「そんな…… 俺はただ、皆の役に立ちたかっただけなのに……」
カインは悔しさと悲しみで声を震わせたが、アーロンの決意は固かった。
「すまない、カイン。でも、お前の力は制御できない。 これ以上、一緒にいると我々全員が危険に晒されるんだ」
そして、カインは荷物をまとめ、追放された。
孤独と絶望
荒野を彷徨うカインは、己の無力さと孤独に打ちひしがれていた。 彼の頭には、仲間たちの冷たい視線と思い出が渦巻いていた。
「どうして俺がこんな目に……」
ある日、彼は偶然にも一冊の古びた書物を発見する。 それは、古代の魔法書であり、性病付与師の秘技が記されていた。
新たな発見と決意
「これは……」
カインは興味深げにページをめくった。 そこには、性病付与の能力を強化する方法や、新たな魔法の開発方法が詳しく記されていた。
「これを使えば、俺はもっと強くなれるかもしれない……」
カインの心には新たな希望が芽生えた。 彼はその場で修行を始め、日夜を問わず魔法書に記された秘技を習得するために励んだ。