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出発

「もう出発されるのですか?」


「はい、そろそろ行かないとあまり時間がなくて」


ギルドマスターから相当な報酬を受け取った俺達はガブイン火山への出発をすることにした。


「皆さんのおかげでこの街も救われました。

もしかして勇者様御一行でしたか?」


「俺達は勇者ではなくただの冒険者ですよ。

短い間でしたがお世話になりました」


「火山での用事が済みましたらまた寄ってください。

いつでも歓迎しますから」


「ありがとうございます。

では失礼します」


ギルドを後にした俺達は火山方面の門から出て、すぐに車を出した。


「すまんがとし、運転頼めるか?」


「おうよ、任せとけ」


今回から運転は俊也に任せた。


何せ今の俺は片腕だからな。


「ねえ、これって私も運転できるの?」

「運転してみたい」


ミーシャとリアが聞いてきた。


「今はセレナもいるし、火山での用事が済んだら練習してみるか。

覚えておいて損はないだろう」


「「うん!」」


これで終わった後の楽しみも増えたってもんだ。


「・・・・・」


「セレナ?」


「あ、ごめんなさい。

火山はどれくらいかかりそう?」


「ああ、ここからなら10日もかからないだろう。

結構街に滞在してしまったからな。

少し急ぎで向かおう」


そう、街での滞在期間も思ったより長かった。


これ以上時間をかけるわけにもいかないだろう。


「・・・わかりました」


それからまたセレナは黙ったままだった。


火山への道中はこれといった問題もなく、順調ではあったが、ある出来事だけには参った。


それはミーシャの俺に対するお世話が過剰であったことだ。


「はいかず、あ〜ん」


「ミーシャ・・・自分で食べれるって」


「利き手じゃないと食べにくいでしょ?

ほら、食べさせてあげるから遠慮しないで」


二人っきりとかならいいんだけど、みんなの前でこうされると恥ずかしいんだけど!


俊也もリアもセレナもニヤニヤしながらこっち見てるし!


見せもんじゃないぞー!


それだけならまだ我慢はできた・・・だが寝る時も川で体を洗う時もずっとミーシャはそばにいようとしていた。


しかも本人はノリノリで、以前グレッシュ王国で使っていたメイド服まで着てるし。


ただメイド服のミーシャは正直俺にはどストライクであった。


こうやって尽くされるのも悪くないな〜と思ってはいたのだが・・・。


そんなこんなで1週間程でやっと目的の場所、ガブイン火山のふもとにある小さな村に着いた。


火山に入るにはここで手続きをしなくてはならない。


それを行うために、俺達は村に入っていった。



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