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再生の時間

次の日、ギルドマスターから死体を受け取ると、腕の再生のため準備に入った。


部屋には誰も入らないようにギルドに頼み、邪魔が入らないことを確認した。


死体を用意していた台に乗せ、魔法陣を俺と俊也で展開する。


魔力を大量に流し込み、発動できるまで少しの時間がかかった。


「よし・・・できた。

後は俺の腕を・・・」


失った右腕を死体の上にかざし、魔法陣を発動させる。


すると、眩い光と共に俺の右腕に集まってきた。


そのまま腕に吸収されると、死体は無くなっていた。


「・・・成功したの?」


ミーシャが不安そうに聞いてきた。


「ああ、成功したよ。

後はゆっくり時間をかけて生えてくるはずだ」


「生えるって・・・そんなトカゲの尻尾みたいなものなんですか?」


「いきなり再生しようとしたらもっと大量の死体が必要になる。

しかし、あまりにも大量の死体を用意するのは俺もきつい。

なら時間をかけてでも一人の死体で足りるようにしたい」


いくら死体でもこんな使い方は命の冒涜だと思われる。


だからどこの誰かもわからないこの死体を譲ってもらったのだ。


無念だっただろう・・・俺の右腕として、生きていってほしい。


そんなことを考えていると、ミーシャは俺のそばにきてある宣言をした。


「かずの腕が治るまでのお世話は私が全て行うわ。

なんでも言ってね」


急に何を言い出すの・・・そりゃ嬉しいけど。


「お姉ちゃん頑張って。

そしてそのまま先を目指しちゃえ」


「リ、リアちゃん!?先ってなんのこと!?

どこで覚えたのその言葉!?」


セレナが相当狼狽えてる。


よかった、まともな反応をしてくれる人がいるって素晴らしいね。


「ミーシャ、気持ちは嬉しいけど、自分でできることはするからね?」


「それも私に任せてちょうだい。

大丈夫、悪いようにしないから」


怖いよ!この子怖いって!


でもここで断っても絶対諦めないだろう・・・。


「わ、わかったよ。

じゃあミーシャに頼むから」


「ええ!任せておいて!」


結局押し切られるような形にはなったが、こうなってしまっては仕方ない。


早く腕が再生するのを祈るしかない。


今はともかく、待つ時間ももったいなく感じる。


「なぁ、そろそろ火山に向けて出発しようと思うんだが、どうかな?」


「え?でも治るまでここに滞在するんじゃなかったの?」


「それも考えたが、どっちみちどれくらいかかるか分からないしな。

セレナもあまり国を長く離れるのもよくない。

それならばもう出発してから治していけばいいと思ってな」


「確かに・・・俺らはともかく、今回はセレナもいるわけだ。

その方がいいだろう」


「出発はギルドから報酬を受け取ったらすぐだ。

それまでは旅の準備だな」


恐らく数日以内に用意してくれるだろう。


その日は休むことにして、次の日から忙しくなるぞー。


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