ギルド『ゴードバン』
エルグランド王国を出発して5日、一行は補給のために町に滞在していた。
そこはアンゼロッテという町で火山に行くまでの補給ポイントとして旅人が寄る少し大きな町だった。
「今からギルドに行って素材の買取をお願いしよう。
その資金で残りの距離を行ける食料と水の購入だ。
他にも欲しいものがあれば言ってくれ」
早速5人はギルドに向かった。
「いらっしゃいませ!ギルド『ゴードバン』へ!
今日はどういった用件でしょうか?」
「素材の買い取りをお願いしたいんです。
かなりの量があるんですが、どこで出せばいいですか?」
「それでしたら裏の広場に案内しますね。
マイー!案内してあげてー!」
「はーい、ただいま〜ってきゃあ!」
思いっきりこけた。
「マイ大丈夫!?あなたはそそっかしいんだから」
「うう〜ごめんなさい、多分大丈夫だよ。
皆様こちらへお願いします〜」
痛そうなお尻をさすりながら、何とか案内しようと必死だ。
不安ではあるが、根性はありそうなのでよしとしよう。
ちなみに盛大にこけたのでスカートの中が見えてしまった。
咄嗟に目を逸らしたが、間に合わなかった。
いい目の保養ができたってことで・・・。
ひとまず裏の広場に案内された俺達は説明を聞いた。
「こちらに素材を出してください。
浄化や毒などの危険な物でも大丈夫ですよ」
「わかりました」
俺は【異空間収納】から大量の素材を出した。
今回は少しレアな物も混ぜておく。
いきなりレア物ばかり出すと、不正な手段で得たものじゃないかと疑われる可能性もある。
「結構な量ですね〜」
「時間かかりますか?」
「そうですね、今日の夕方頃になるかと思われますので、それまでお時間いただけますか?」
「はい、よろしくお願いします」
査定をお願いして俺達はギルドの外に出た。
「時間がかかりそうだから今日はこの町で泊まるか。
宿屋もあるはずだから探してみるか」
そうして宿屋を探しに行ったが・・・
「満室でな」「ごめんなさい、部屋空いてないの」「すまないが別を当たってくれ」
全滅だった・・・この時期は火山へと向かう人が多いらしく、例のドラゴンを個人で討伐しようとか、一度見たいという人達がこの町に来ていたようだ。
「どうする?部屋が無ければどこにも泊まれないが」
「いっそのこと町の隅っことかでキャンプでもするか?
人のいない所なら誰にも迷惑はかからんだろう」
「それしかないな。
みんなもそれでいいか?」
「ええ」「うん」「わかったわ」
そうして町の中でのキャンプが決まった。
町から外れて人気の全くない小さな広場に来た。
「ここをキャンプ地とする!」
「ぶっ!」
俊也が吹き出した。
他の3人は「おー!」という掛け声だったが、理解したのは俊也だけだった。
早速キャンプの準備を進めると、野宿と比べて早く終わった。
モンスターとかの襲撃はないので普通のテントを使った。
手慣れたものだと思う。
「いい時間だな、俺がギルドに行ってくるからみんなは準備を進めてて」
俺は一人でギルドに向かった。




