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隊長は恋バナ好き

エルグランド王国を出発したその日の夜。


俺達は湖のあるところで野宿をすることにした。


「テントもすごい、乗り物もすごい、食事もすごい、なんなんですかこの快適さは!?」


セレナは驚きの連続で冷静ではなかった。


「セレナさん落ち着いて。

まだ初日でこれだと持たないわよ?」


ミーシャがお茶を入れながらセレナと話していた。


「うん、かずととしのやることはいつでもぶっ飛んでいる。

気にしちゃダメ」


リアよ、それは褒めてるのか?


「そ、そうですよね・・・これがまだ続くのであれば、頑張って慣れます!」


慣れるのに頑張るとはどういうことかわからないが、やる気があるなら大丈夫だろう。


「それにしても思ったのですが・・・皆さんはどういったご関係で?」


「俺とミーシャは恋人だよ。

近いうちに結婚する予定だ」


「ええ、私達は結婚・・・ってええ!?」


ミーシャは驚いて椅子から落ちてしまった。


「ミーシャ大丈夫か!?」


「だ、大丈夫、急だったからビックリしちゃった。

それにしても・・・そんなことを考えていたのね」


ミーシャは椅子を直しながらふと考えていた。


(そうよね・・・私もこの人と結婚したら、こっちの世界に残ってくれる可能性が高まるわね。

子供なんてできたら、一緒に子育てなんかも・・・)


「あの〜ミーシャさん?」


セレナが上の空なミーシャに話しかけていた。


「あ!ごめんなさい。

ちょっと考えちゃってて。

うん、私はかずと結婚するのよ」


「うわぁロマンチック〜新婚さんはいいですね〜。

そちらのお二人さんは?」


「俺はリアとは恋人ではあるが、まだ結婚とかは先だと思ってるな」


「・・・ふーん」


リアは納得いってない顔だった。


(私はいつでもいいのに。

でも先ってことは必ず式は挙げれられるはず。

まだまだ旅は長い、外堀を埋めながら進展していけばいい)


少しニヤついた顔をしているリアは置いといて・・・


「わぁ〜いずれ結ばれる恋!

ゴールが必ず待ってるその道は憧れます〜。

ちなみに出会ってからどれくらいなんですか?」


「まだ一年も経ってないはず」


「まさかのスピード婚!?

何があったんですか!?超羨ましいです!」


確かにそうだ、俺達が出会ってからはそこまで日数は経っていない。


もっとお互いを理解してからというのも考えたが、冒険者は常に危険と隣り合わせだ。


いつ命を落とすか分からない状態で気長に待つことはできないと思い、なるべく素直な気持ちを伝えるようにしていたから早かったんだろう。


「この冒険が俺達をより繋げてくれた大切な物だったんだ。

年月とか関係なく、共に旅をしていけば自ずと見えてくるんじゃないかな?」


「旅・・・冒険・・・」


セレナは考え込んでしまった。


結局それ以上の会話はなく、休むことにした。


また明日から長い距離の移動だ。


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