影との接触
俊也とリアは昨日尾行してきた連中と接触するために人通りの少ない広場に来ていた。
目立つところにいればあの集団から来てくれるだろうと考えたからだ。
少し待つと、やはりいくつもの視線を感じた。
「来たな。
早速魔法で捕まえよう」
「うん」
俊也とリアは拘束系の魔法をあちこちに放った。
〈バインド〉を隠れている者達全員にかけて捕えることができた。
早速広場に引きづり出して話を聞くことにした。
「なぜ俺達を尾行している?
目的はなんだ?」
「・・・・・」
黙秘か・・・和也が使った方法でいくか?
「我々は国王様直属の影の者だ。
監視のためにお前達を尾行していた」
あら?あっさり話しちゃったよ。
「なぜ監視をした?」
「先日、町外れで大規模な戦闘の跡があった。
それも大砲でも撃ち込まれたかのようなクレーターや周りの木が薙ぎ倒されていたからな。
その時に近くにいた我らの仲間がお前達を見たということだ。
これは調べなくてはならないと結論が出たため、我々が調査に出たということだ」
なるほどね、あの戦いを見た者がいたのか。
「人の住んでない、誰にも迷惑をかけない場所を選んだつもりなんだがなぁ・・・失敗したか」
「もう分かってるみたいだし、頼んでみたら?」
「そうだな、これ以上付き纏われるのは勘弁だ」
「何を言っている?」
俊也は影の連中に言った。
「これ以上俺達に関わるな。
次に姿を見せたら命はないと思え」
「なに!?」
「俺達はただの冒険者だ。
普段から監視をつけられたら窮屈な思いをするからな。
例えそれが国がやったとしても俺達はこの国の住民じゃない。
この国のルールには最低限従うが、邪魔をするようであればこの国の未来はないからな?」
スキル【威圧】を使いながら話したことにより、影の集団は怯えながら話を聞いていた。
「わ、わかった。
上の人達にもそう伝える!
だから助けてくれ!」
正直こいつらの言ってることは信用できない。
だが命を奪いたい訳ではないし、ここは解放することにする。
「じゃあ魔法を解除してあげるよ。
10秒以内に消えないと敵意ありとみなす」
俺達が魔法を解くと、凄まじい早さで消えていった。
これで付き纏われる心配は減ったかな?
「油断はできんが、大きな一歩だろう。
疲れたからどこかでご飯でも食べようか?」
「うん、としの食べたいところに行く」
一仕事終えた感じで俺達は食事をしに行った。




