ドワーフ登場!
俺と俊也は北区域に来ていた。
そこはドワーフを中心とした工業地域であった。
工房や武器屋、アクセサリーショップなどで賑わっていた。
「ここなら話にでていたドワーフに会えるだろうな。
どんな見た目なのかね〜」
「そりゃたくさんの髭を蓄えた小柄なおっさんだろ?
大体の物語ではそうなってるからな」
そんな話をしていると、店の人が話しかけてきた。
「あんた達、ドワーフを探してるのかい?」
屋台のおばさんが俺達の話を聞いていたようだ。
「はい、かなりギャップのある姿をしているそうで、一度見てみたいと思いまして」
「それなら少し先に行ったところの武器屋に行ってみな。
ここらでは1番の腕前をもつドワーフがいるからね」
「ありがとう奥さん。
あ、ついでにその食べ物買っていきます」
「あら毎度あり。
いい子達だね〜」
店に並んでいたのは美味しそうな焼き鳥であったため、それなりの本数を買っていった。
俺達は教えてもらった武器屋に向かった。
「店の名前はドン・キワーヌか。
変わった名前だな」
「まあ個人の感性だからな。
入ってみるか」
店に入ると、ガラの悪そうな連中が店主にイチャモンを付けていた。
「おらぁ!お前の店で買った武器が振っただけで折れたぞ!
不良品を売りつけやがって!」
「私はお前らみたいなヒヨッコに売る武器などない!帰るがよい!」
なんだなんだ?なんの騒ぎだ?
でもとりあえず・・・
「すいませーん、武器を見せて欲しいんですけど」
「ああ〜ん!?」
ガラの悪い連中のリーダー格がこっちを睨みながら寄ってきた。
「今俺達の対応をしているんだ!
邪魔すんじゃねぇ!!」
そうやって殴りかかってきた。
「うわぁ、おっそ・・・」
俊也のパンチを見た後なので、すごくスローに見える。
軽く避けると、足払いでバランスを崩させ、床に頭を叩きつけた。
「ほい、次はどいつだ?」
他の連中は何が起こったのかわからないまま、リーダー格を連れて逃げていった。
「覚えてろよー!」と捨て台詞を吐く辺り小物以下だな。
「すみません店主。
店を汚してしまっ・・・て・・・」
俺達は店主の姿をみて驚愕していた。
その姿は、小柄よりも小さく、小人と言えるほど小さかった。
大体30cmくらいの小ささだ。
しかも髭もなく、細い体もしている。
どう見ても鍛治をするような体型ではない。
「あの・・・あなたは?もしかして受付の人とかじゃないですよね?」
「私が店主ですよ!・・・いや、見た目だけだとそう思うのも仕方ないですよね」
小人のドワーフはガックリしていた。
「ああ!別に悪いわけではないですよ?
ただ、想像とかけ離れていたのでびっくりしただけです」
「この見た目じゃあよく間違われてますから・・・ん?あなた達は・・・凄腕の方ですね?」
「分かるんですか?」
「この道長くやってますからね。
多少の目利きはできますよ。
それより今日はどういったご用件で?」
「ちょっと武器を見せてもらいたくてね。
何かあれば買いたいと思ってる」
俊也が店の武器を見ながら言っていた。
「どうぞどうぞ、お好きなだけ見て行ってください」
俺達はドワーフの衝撃的な姿にビックリはまだしているが、店の商品を見ることにした。




