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姉の後悔

俺達二人は喧嘩の後、少し休んでから宿屋に戻った。


時刻はもう昼だった。


「二人ともどこにいってたの!?」


「急にいなくなるからびっくりした」


ミーシャとリアは俺達に近づいてきた。


「ああ・・・ちょっとな」


「用事でな、すぐに終わると思ってたら時間かかっちゃって」


「そう・・・」


ミーシャは何となく二人かよそよそしいことに違和感を感じていた。


「それより、今日は街で情報収集だ。

その間にドワーフに会えればなぁ〜」


その日は俺と俊也、ミーシャとリアで分かれた。


ミーシャとリアはまだ行ってない西区域に行くことにした。


そこは主に商業施設が多く並ぶ中央区にも負けてない区域だった。


そこに訪れたミーシャとリアだったが、ミーシャの顔が優れなかった。


「お姉ちゃんどうしたの?」


「かずととし、何か変だったよね・・・帰ってきてから」


「うん、用事ってのも恐らく嘘。

私達に心配かけさせたくないため」


二人の観察力はとても高い。


「もしかして・・・」


「何か心当たりがあるの?」


「うん、リアにも話しておきたいから人の少ないところにいきましょ」


二人は路地の狭いところにきた。


「ここなら大丈夫ね。

実は昨日・・・」


ミーシャはリアに昨日あったことを伝えた。


リアも俊也と同様、何も言わずに聞いていた。


話し終えたのち、リアからはこう言葉が出てきた。


「お姉ちゃんはどう思うの?」


「え?私?」


「うん、かずに残って欲しいという思いは伝えたんでしょ?後はどうすればいいかわかるでしょ?」


「それは・・・わからない。

でも伝えなきゃってあの時は思ったから」


「ならそれでいいんだよ。

決めるのはあの二人だけど、私達も気持ちを伝えてはダメってわけじゃないでしょ?」


「うん・・・」


「それに、あの二人は何もなかったかのようにしてたけど、拳から微かに血の匂いがしたの。

それもお互いの・・・ね」


「え!?それって!?」


「あの二人は戦ったんだと思う。

譲れない気持ちがあったから」


リアは二人が戦った理由をなんとなく察していた。


「もしかして・・・その原因を作ったのって」


「お姉ちゃんは悪くない。

二人が決めたことだから」


「でも!・・・でも私のせいで二人が傷つくなんて、私はなんてことを」


パチィィン・・・


「ふぇ?」


リアはミーシャの顔にビンタした。


「リア・・・なにを・・・」


「しっかりしてよお姉ちゃん!

お姉ちゃんはかずを失いたくないんでしょ!

ワガママくらい言ってもいいんだよ!」


「・・・・・」


ミーシャは顔に手を当てながら瞳には涙が浮かんでいた。


「好きなんでしょ?ずっと一緒にいたいんでしょ?

それなら・・・その気持ちに素直になろうよ」


「うん、ありがとうリア」


ミーシャはリアを抱きしめた。


「私ももっとかずの力になる。

例えどんな選択をしても悔いのないようにする」


「それがいい。

そしてかずがお姉ちゃんから離れないようにすればいい」


「それって・・・」


「もっと親密になればいい。

もうそれこそ恥ずかしくなるくらいに」


「聞いてるだけでも恥ずかしいわよ・・・でも、私の責任でもあるし、わかったわ」


「頑張ってねお姉ちゃん」


「うん!」


二人は街にいくと情報収集を再開した。


一人の少女の迷いはもう消えて、そして気持ちに正直になることを心に決めた。


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