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計画と願い

ミーシャが考えついたのは部屋の装飾やベッドなどの家具を自分達で変えることだった。


「宿屋の主も最初は驚いていたけど、私達が出て行った後の部屋はそのまま使ってもいいことを言ったらすぐに許可してくれたわ」


まあ俺達が出て行った後はもう泊まることもないし、宿屋も儲けもんだろう。


「となれば、好きにしていいってことだよな!

住みやすいようにしちゃうか」


「材料はあるからやっちゃうか」


「ベッドやカーテンとかは任せて。

裁縫なら私が得意だから」


「私はこの部屋の安全性を高める。

魔法でバリアを張る」


四人は部屋のリフォームを行った。


わずか半日程度で部屋は見違えるような豪華な部屋になっていた。


壊れかけていた家具やベッドも新品同様、寝具もふかふかでカーテンも新しくした。


更に部屋には侵入者防止用のバリアも張ってあった。


「これで100Gは安いな。

ちょっとやりすぎたかな」


「いいじゃねえか。

拠点となる部屋は大事だぜ?」


その日は部屋のリフォームだけで終わってしまった。


「明日の計画を話し合おう。

まずは情報収集だ、これだけたくさん人がいれば

大丈夫だろう」


「どんな情報を集めるの?」


「この国についてもっと詳しく調べたい。

後は前の国で調べられなかった他の国の情報だな。

あの時は貴族や奴隷のことで頭がいっぱいだったからね」


「そういえば確かに聞けてなかったな」


「言われてみれば・・・」


「じゃあ後は二つの国だね」


「それに、前話してたドワーフも気になる。

見た目にギャップがあると言ってたからな」


以前聞いてて気になっていたドワーフに会ってみたい。


どんな見た目なんだろう?


明日の計画は決まったので休むことにした。


その日の夜、俺は眠れず宿屋の屋根の上にいた。


少し考える時間が欲しかったのだ。


「・・・・・・」


夜空が綺麗に輝いている。


「かず・・・?」


ミーシャが屋根の上に上がってきた。


「あ、ごめん。

眠れなかった?」


「ううん、かずが出ていくのを見たから」


ミーシャが俺の隣に座ってきた。


「何を考えてるの?」


「今日の話し合いで言わなかったけど、俺は元の世界に帰れる情報を探すか悩んでいたんだ」


「悩んでいた?」


「ああ、俺達はこの世界の者じゃない。

俺達がここにいることでどんな影響がでるかわからない。

それに・・・」


「それに?」


「ミーシャと離れ離れになることを考えたら、俺はそれに耐えられる自信がない」


「・・・・・」


ミーシャは静かに聞いていた。


「かずは、向こうの世界になにか未練はあるの?」


「ない・・・かな。

親はいないし、仕事も面倒だしな。

正直今の生活にはとても満足している」


俺と俊也にはもう両親はいない。


社会に出てからは協力しながら生きてきたからそこは問題ない。


「・・・それならさ」


ミーシャは俺の顔をまっすぐに見つめていた。


「私とずっといて欲しい。

かずは人間だし、私はエルフだから寿命も違うけど、できる限り共に生きていきたい」


「ミーシャ・・・」


「ダメ・・・かな?」


答えはすぐには出せなかった。


少し考えて出した俺の答えは・・・


「わかっ・・・た」


「かず・・・!」


ミーシャは俺に抱きついてきた。


はっきりとした返事は出来なかったが、ここで断ることも出来なかった。


この旅の目的が消えてしまいそうだったが、ひとまず帰る方法は引き続き探す。


でもそこで帰るかはその時に考えればいい。


どうせ帰れるのかもわからないし、無かったとしてもこの世界で生きていくことにしよう。


としも・・・わかってくれるはずだ。


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