エルグランド
四人はその後、無事エルグランドに到着した。
通常では馬で2週間かかる距離なのだが、バイクのおかげで5日間で辿り着くことができた。
「相当早く着いたな」
「ああ、ここがドワーフの国、エルグランドかぁ」
到着して思ったことは・・・かなりの大都会だ。
グレッシュ王国と比べて発展している。
建物も多く、行き交う人もたくさんいる。
「よし、まずは宿を探そう。
ここには何日か滞在するだろうし」
「じゃああそこの案内所で聞こうよ」
ちょうど入り口に案内所と書いてある建物に向かった。
「宿?この国だと相当高いぞ?
それに、人の数も多いから空いてない可能性があるな」
マジか・・・ここまできて野宿かよ。
「だが、中央区から外れたところなら宿はあるかもな。
東区域なら宿屋もあるだろう」
なるほど、中央区はいわゆる富裕層が住むところなのだろう。
そこから離れれば多少は安くなるってことね。
「すまないが、この国の地図はあるか?
それを見ながら探してみるよ」
「ああ、100Gだ」
意外と安い・・・すぐに買った。
「ありがとう。
じゃあまた」
俺達は早速地図を見ながら宿を探した。
この国は東西南北の四つの区域と中央区に分かれている。
国を治めているのは中央区に城を構えている王族だ。
しかし、噂ではこの国の王族はグレッシュ王国と比べてあまり国民の信用は得られていないようだ。
基本的に好き勝手やれといった放任主義らしく、国政はそこまで高くない。
国に住む住民も王族には何も期待はしておらず、そもそも自分達の力だけで暮らしてるような感じだ。
現実の都会のように他人には干渉しないらしい。
「活気もあるし、いい国なのに上があれだと大丈夫なのかね・・・」
「どうかしら・・・それで成り立ってるならいいんじゃない?」
国の状況にも驚きつつ、宿を探すことにした。
東区域に着いた時には中央区と比べて質素な感じだった。
だがこっちの方が俺達にはよかった。
中央区の贅沢さはあまり好きではないしな。
「この先に宿屋がある。
そこに泊まろう」
区域の真ん中辺りに宿屋があったのでそこに寄った。
「いらっしゃい・・・泊まりかい?」
あまり愛想のない男性がカウンターで座っていた。
「しばらく泊まりたい。
部屋はあるか?」
「ああ、一部屋だけ空いている。
ちょうど四人部屋だ」
「じゃあそこで頼むよ。
いくらだ?」
「一泊100Gだ。
夕食は付くが、朝飯はないからな」
「じゃあ1週間分の代金を払うよ」
「毎度あり。部屋は右の奥だ。」
鍵を受け取った俺達は部屋に入った。
「あまり綺麗とは言えないな。
ベッドも品質はよくない」
「最低限って感じだな。
だから安いのか」
「これも悪いわけではないけど・・・」
「もうちょっとどうにかしてほしい」
俺達はどうしようか考えていると、ミーシャが何か閃いたようだ。
「あ、ちょっと待ってて」
ミーシャは部屋を出ていくと、少ししたら帰ってきた。
「許可はもらってきたわ。
ここは任せて♪」
何をするつもりなのだろうか?俺達は見守ることにした。




