キメラ討伐戦
ダンジョンの最下層に出てきたキメラは相当な強さを持っていた。
物理耐性に魔法耐性を持っていて、体のコアを全て破壊しないと再生してしまう厄介な相手である。
四人も応戦したが、苦戦していた。
何せどんなに高ステータスであっても、耐性がある以上、攻撃が意味をなさなかった。
「物理も魔法も効かないとはな・・・どうやって倒せばいいんだ?」
「それは分からんな・・・。
何か方法はないのか!?」
「なんだろう・・・何か変な感じ」
「うん、お姉ちゃんも感じてるよね?」
ミーシャとリアはその違和感が何かを考えていた。
「何か感じるのか?
時間が必要なら抑えることはできるぞ」
「お願い。
少し時間が欲しい」
「「わかった!」」
俺と俊也は時間稼ぎのためにキメラに攻撃を繰り返した。
ミーシャとリアはキメラを前に何か有効打がないか模索していた。
「何か弱点・・・いえ、この部屋に感じる違和感・・・」
「・・・どこ?どこにあるの?」
この部屋にいるのは自分達とキメラ、そして台座とそこにあったオーブが消えている・・・
「あれ?オーブはどこにいったの?
このモンスターが現れる前はあったよね?」
「うん、さっきまであったのに無くなってる。
もしかして・・・」
二人の感じていた違和感は部屋の奥にあったオーブが消えていたことだった。
「あのオーブの場所さえ判れば・・・」
「ここで1番強い力・・・お姉ちゃん!そこ!」
リアはオーブの置いてあった台座を指差した。
オーブは存在を隠すために台座の下に隠されていた。
「私に任せて!」
ミーシャはスナイパーライフルを構えると、台座に向かって射撃した。
弾丸が台座に当たると、奥にあのオーブがあった。
「見つけたわ!あれを破壊できれば・・・」
「かず!とし!そいつを台座から離して!」
リアは珍しく大声を出して二人に指示した。
「!! わかった! としいくぞ!」
「おうよ!」
二人はキメラを真横から攻撃して位置をずらした。
「今!当たって!」
ミーシャはオーブに向かって発射し、見事にオーブを砕いた。
すると、キメラが纏っていたオーラが薄れて苦しんでいた。
「どうやら力の源となるオーブがなくなって弱体化したな。
じゃあ・・・今まで苦戦した分、思いっきりやらせてもらうぜ!」
四人はキメラを倒すために総攻撃を仕掛けた。
最初の時に比べて明らかに弱くなっており、物理も魔法も通るようになった。
「一気にコアを破壊するぞ!
それぞれの部位を狙え!」
俺の号令と共に頭、体、羽、尻尾のコアを破壊した。
コアを破壊されたキメラはそのまま粒子となって消えていった。
「「「「やったー!」」」」
四人は大喜びしていた。
すると、轟音と共にダンジョンが崩れ始めた。
「まずい!【テレポート】で脱出するぞ!」
急いでダンジョンを脱出してキャンプに戻ってきた。
そこにはオークの討伐を終えた土人形が待っていた。
四人とも無表情なので普通に怖い。
「さて、今日は一日休んで明日村に帰ろう。
さすがに疲れたぜ」
「もうくたくただ。
早く風呂に入りたいぜ」
「そうね、慌てて戻らなくてもいいし」
「休もう」
俺たち四人はその日は早めに休んだ。




