ダンジョン 最下層
四人はダンジョンの1番下を目指して進んでいた。
デュラハンのいた階の次の階はトラップだらけの階層だった。
しかし【サーチ】のおかげで罠は全てわかっていたので、破壊しながら進んで行った。
その次の階はモンスターハウス。
次から次へとモンスターが沸き続ける階層で普通の冒険者ならまず消耗しきって突破は無理だろう。
だが俺達なら問題はない。
敵を倒しながら進んでいき、ついでに素材も入手していった。
「さて、次の階層は・・・ん?なるほど・・・【サーチ】を使わなくてもわかる。
いよいよ最下層みたいだ」
そこまで深いダンジョンではなかったようだ。
次の階層が1番下のようだ。
「どうする?みんなまだ余力はあるか?」
「もちろんだ」「大丈夫よ」「そのままいく」
これなら大丈夫だろう。
俺達は最下層への階段を降りて行った。
一方地上では・・・
俊也とリアが作った土人形がオークの討伐をしていた。
見た目は和也達そのものだが、表情も変えずに無言で戦うので相当怖い。
ただオークは感情を持たない土人形に蹂躙されるのであった。
場所は変わってダンジョン最下層。
階段を降りて行った先にはとても大きな扉があった。
開けるのに苦労するかなと思ったが、押したらそのまま開いた。
扉の奥にはドス黒い力が漏れ出ているオーブが飾ってあった。
恐らくあれがこのダンジョンを作り出してるんだろう。
「あれを壊すか・・・どうなるかはわからんが、少なくともオークの問題は解決するだろう」
早速壊そうとすると、オーブから出た謎の力が具現化して見たことのないモンスターが現れた。
「なんだ・・・?」
そこに現れたモンスターは異質な形をしていた。
顔と体はライオン、尻尾は蛇、背中には天使の羽といったモンスターだった。
「なによこれ!?」「変な形・・・」
ミーシャとリアはその姿に驚いていた。
「とし、これは間違いなく『あれ』だな」
「ああ、それしか考えられない」
俺と俊也は物語で見たことのあるあの生物を思い浮かべていた。
その名はキメラである。
錬金術でパーツを組み合わせて作り出す異形の存在。
それが目の前にいたのだ。
キメラはこちらを視認すると、明らかな敵意を向けてきた。
「これは一筋縄ではいかないな。
とりあえず攻撃が通るか試してみるか」
俺は剣に力をこめて斬撃を飛ばしてみた。
キメラは鼻息でその斬撃をかき消した。
「そう簡単にはいかないか。
みんな!気を引き締めていくぞ!」
四人は武器を構えて戦闘の準備に入った。




