オーク討伐 その4
リアはそのまま森には入らず、浮遊魔法で空を飛んでいた。
上からは森の中はほとんど見えなかったが、リアにはある作戦があった。
「このバリアのおかけでオークの持つ魔力だけを判別できる。
後はそれだけに対象を絞って魔法を撃ち込む」
リアは杖に魔力をこめると詠唱を始めた。
「悪しき者に降り注ぐ業火よ、全てを滅さんとするその力を我の前に示せ・・・」
リアの周りに大量の魔法陣が現れ、その中から燃えた岩が出てきた。
「メテオフレイム!」
魔法陣から森に向けて大量の隕石が降り注いだ。
だが木は燃えておらず、木の間をすり抜けて落ちていく。
その先にはオークが存在しており、隕石でペシャンコになっていた。
リアは攻撃対象をオークにのみ設定しており、魔力でコントロールすることで周りに被害が出ないようにしていた。
オークを潰した隕石はしばらくそこに残っていたが、浄滅するとそこは何事もなかったかのように元に戻っていた。
「ふぅ、森は私達エルフにとって大切な存在。
なるべく壊したくない」
リアは森の自然を守りながらオークのみを討伐するという神業をしていた。
本来なら隕石を落とした場所にはクレーターができるが、オークを潰し終えたら地面にはめり込ませずに浄滅まで止めておくことでその神業を成し遂げていたのである。
「まだまだ魔力は残ってる。
できるだけ排除してとしに褒めてもらう」
ただ褒めてもらうためだけに狩られるオークだが、もちろん何もしない訳ではなく、リアを目で認識すると石を投げて応戦してきた。
しかし、リアの周りにはバリアを張っているため、石が届く訳もなく隕石に潰される。
逃げようとしてもバリアの檻で外には出られず、この隕石はターゲットを追尾する仕組みなので間違いなく当たる。
ただ一方的にやられ、逃げることも叶わず、反撃すら許さない。
その「戦場」ではリアの独壇場であった。




