オーク討伐 その3
ミーシャは森に入ってすぐ木の上に登った。
そして[収納ボックス]から長い銃を取り出しておいた。
彼女の持ってる銃はスナイパーライフル。
主に遠距離の狙撃を目的とした単発式の銃だ。
「森での戦闘は私の方が上。
どこにいるかもわかる・・・そこ!」
ライフルを構えたミーシャはすぐ引き金を引いた。
銃口から弾が発射されたと思ったら、数十メートル先のオークの頭を一撃で粉砕していた。
しかし、銃には本来爆発による音が発生する。
ミーシャの使ったスナイパーライフルからは音がほとんど聞こえなかった。
「命中♪ やっぱり音が出ないのは位置も悟られないからいいわね。
このサプレッサーも便利なものね」
サプレッサーは銃の先に取り付けるパーツで、発射音と閃光を軽減するためのものだ。
だが、普通のサプレッサーは軽減する物ではあるが、和也が改造したのでほぼ無音である。
「全く音がしなかったのもすごいものね。
狙撃手でも目指すべきかしら」
ミーシャは森で暮らしてきたので視力はとてもよい。
どんなに生い茂っていたとしても、ミーシャであればすぐに見つけることができる。
「弾も十分あるし、今回はこれだけでいけそうね。
次の獲物はどこかしら?」
ミーシャは枝から枝に飛び移りながらオークを探して、見つけては頭を射抜いていた。
本来ならスナイパーライフルはかなりの重量なので、地面などの平坦なところに置いて使うのが一般的である。
しかしミーシャの持ってるスナイパーライフルは軽量化をしており、持ったまま移動できるようになっていた。
接近された際の体術も習得しているので体力もある。
加えて森の移動に慣れているエルフの能力も相まって、今のミーシャは最も実力を発揮できる状態だった。
「すごく体が軽い・・・久しぶりの森での移動だからかしら?
ふふ、今までこんなことなかったのに」
ミーシャはとても楽しそうであった。
そんな絶好調のミーシャは次々とオークを殲滅していく。
何が起こったかわからないまま、オークは蹂躙されていった。




