村長はいい人でした
誤字脱字がないように必死にやってますw
結構大変だ・・・
準備を整えた俺達は村長に会うためにミーシャ達を探していた。
すぐ近くで人が集まっていたから分かりやすかった。
「あ!カズさんにトシさん!
あれ?髪の色変えたんですか?」
「ああ、この方が見分けがつくだろ?」
俺達双子は顔がそっくりだ。
ミーシャとリアもどっちが誰なのかわからないこともあった。
それで、俺の髪を赤に、俊也の髪は青に染めていた。
スキル【容姿変更】のおかげで見た目も変えることができる。
髪だけでなく、顔のシワや髭なども無くして若々しく見えるようにもした。
年齢も30になるといろいろと気にするからね・・・。
「こっちは準備できたよ。
村長さんに会いにいこう」
俺がミーシャとリアにそう伝えたが。
「・・・・・」
「あの、ミーシャ?」
ミーシャが俺の顔を真っ直ぐに見つめていた。
それに顔も赤らめていて目を離さなかった。
「おーい、ミーシャさーん?」
「あ!え!いや!その!な、なんでしょう!?」
明らかに動揺しているミーシャだった。
どこか体調でも悪いのだろうか?
「村長さんのところに行くんでしょ?こっちは準備万端だよ」
「そ、そうですね!行きましょう!」
そう言うと俺の手を掴んで引っ張ってくれた。
可愛らしい笑顔と優しく導いてくれるその女の子に、俺は心を奪われていた。
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「ようこそおいでくださいました。
私が村長のカルデと申します」
「俺は和也と言います」「俺は俊也だ。よろしく頼む」
村長に挨拶するために、奥の大きな家に入って行った。
村長は年配のおじいちゃんで白い髪に立派な髭で貫禄もあった。
「我が孫達を救っていただき、心から感謝を・・・」
「気にしないでください。彼女達を救えて出会えたことがこちらにも幸運でしたから」
ミーシャとリアは嬉しそうな顔をしていた。
「ふぉっふぉっふぉっ、二人は幸運であったな。
出会えてなければ・・・恐ろしいことになっていたであろう」
確かに、一度死体を食べて味を知った動物はまた同じ味を求めて襲いかかる可能性もある。
しかし、その前に群れを殲滅できたことはよかった。
残ってる血痕で危険を感じて大人しくなってくれたらそれがいい。
「それでは、お二人には何かお礼をしなくてはならない。
何か希望とはありますかな?
できる範囲であれば何なりと言ってください」
「では・・・この世界の地図はありますか?
それと、簡単な弓と矢、魔法の書物があればありがたいのですが」
「そのような物でよろしいのですか?
もっと何かありませんか?」
「大丈夫です。
ちょっとやりたいこともあるので」
「ではすぐ準備しましょう。
それまでは我が家でゆっくりしていってください。
その方が二人も喜ぶでしょう」
村長は二人をみて微笑みながらそう言った。
「おじいさま!な、何をおっしゃってるんですか!」
「でも、私はその方が嬉しい」
「リ、リア!もう少し遠慮というのを・・・」
「ミーシャよ、お前は嫌なのか?」
「そんなことありません!
カズさんと一緒にいられるなら1番嬉しいし、私も離れたくないし・・・って何を言わせてるんですか!」
俺はミーシャの思わぬ爆弾発言に顔を真っ赤にしてしまった。
ミーシャがそう思ってくれるとは・・・できれば守ってあげたくなる。
「では、ミーシャとリアは二人を案内してあげなさい。
空いてるところならどこでもいいからな」
「「はい」」
二人は返事をすると、俺達を案内しようとした。
ふと、俺が村長の目を見ると、頭の中に言葉が響いた。
(二人をよろしくお願いします)
どうやら1番心配していたのは村長自身のようだ。
その期待に答えてやりたい。
俺は頷いて、その場を離れていった。
どこかで登場人物の解説もしたいですね。
その方が理解も深めやすいと思ってます。