貴族への支援
和也と俊也は悪評高いとされていたコマボ・インカの屋敷に来ていた。
相変わらずその汚名はそのままだが、こいつが悪い奴ではないことは既にわかっている。
早速スキルで姿を消して潜入を試みた。
ちょうど屋敷のメイドが空気の入れ替えのために裏口のドアを解放していたので容易に侵入できた。
屋敷の大きな部屋に辿り着くと、子供達が楽しそうに遊んでおり、少し離れた部屋にはまだ眠っている子供もいた。
ミーシャの言ってた通り、子供達の保護は続けているようだ。
監視と護衛用に残してた分身体もちゃんと仕事はしていた。
暗殺者が来たとしても、全て秘密裏に処理をしていたので、コマボの屋敷は平和だった。
執務室に行くと、コマボとその奥さんが楽しそうに話をしていた。
「最近は特に襲撃もないから安心して子供達を保護できている。
このまま何もなければいいのだが」
「あなた、もう心配はないと思いますよ。
他の二人も捕られられたと聞きましたし、そんな物騒な人達を送ろうとする人もいないでしょう」
全部俺達がしてきたことなんだけどね。
「そうだな、いつどうなるかわからない。
だから、もしその時が来たら私が命をかけて皆を守ろう。
それが子供達を保護すると決めた私の覚悟だ」
「私も協力します。
あなただけに普段は掛けさせたくないから」
この夫婦はやはり何かしらの援助がしたいな・・・
「この二人を救いたい。
何か考えはあるか?」
「そうだな・・・あ、あれなんてどうだ?」
「あれ?・・・なるほど、その手で行こう」
俺達は早速準備に取り掛かった。
手紙に品物にと用意ができたので、部屋の前に置いて俺達は屋敷を後にした。
「さて、子供達の様子でも見に行こうかね。
ん?・・・なんだねこれは?」
部屋の前に布に包まれた物が置いてあった。
「なんだこれは?手紙?」
コマボは手紙を開いて読み始めた。
「私は神の使いです。
あなたが身寄りのない子供達を保護していることは知っています。
ささやかですが、私から援助をさせていただきます。
ぜひ売って子供達への資金として使ってください」
中に入ってる物を見てコマボは驚愕した。
「こ、これはあの伝説の大蛇の鱗!?
このようなものをいただけるとは!」
「あなた?何があったの?」
「見てくれ!神からこの贈り物が来たぞ!
これで子供達の養育費にできる!」
「まあ!私達の行いは神様も見ておられるのですね!
ああ・・・神に感謝を・・・」
二人は窓から天に向かって祈りを捧げた。
素晴らしい贈り物をしていただいたお礼と、今後の子供達の保護と大人になった時のための一般教育をしていくことを心から誓うのであった。
良いことをしたらちゃんと返ってくることを表現したかったです。




