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エルフの集落

やっとエルフの集落に辿り着きました。

一つ一つ考えながら書くのが楽しいです。

リアの回復待ちとミーシャへの質問の最中、俺はあるスキルを使っていた。


スキル【魔眼】である。


これはその人の悪意の強さを測れるスキルで、その人の持つオーラの色で判別できる。


白に近ければ悪意はなく、逆に黒に近ければ悪意を持っていることになる。


疑ってしまうようで申し訳ないが、一応ミーシャ達がそういった考えがないか調べていた。


結果は全く悪意すらなかった。


黒い要素のない真っ白なオーラだ。


これなら信用できると確信した俺は次の目的地をエルフの集落に決めた。


「さて、リアちゃんの容体はどうかな?

としーそっちはどうだ?」


「もうほぼ回復してるぞ。

後は精神にまだ不安があるから誰かが寄り添ってあげるのがいいかもな」


あいつはカウンセラーにでもなった方がいいんじゃないか?


「リア!・・・リア、大丈夫?」


「うん・・・ありがとう、お姉ちゃん」


リアはもう会話もできるほど回復したようだ。


「本当によかった・・・もうダメかと思ってたから」


ミーシャは涙を流しながらリアを抱きしめた。


助けて本当によかった。


そう思えるほど二人の姿は愛おしかった。


「さてと、リアちゃんも回復したし、エルフの集落に向かおう」


「あ、はい。

私が案内しますので、ついてきてください」


ミーシャはそう言うと先を歩こうとした。


「待ってくれ。

あーえっと、クリーターウルフみたいな奴が急に出てくるかもしれない。

だからミーシャは俺の後ろにいながら案内してくれ。

すぐ守れるように離れないでね」


「え、あ、はい」


ミーシャは戸惑いながらも俺の後ろにくっついた。


「としはリアちゃんの近くにいてくれ。

後ろからの襲撃にも注意だ」


「任せておけ」


リアちゃんに俊也の近くにいてもらおうとしたが、すでに俊也の腕を掴んで離さなかった。


あの距離感はなんだろう?


それはそうと、俺達4人はエルフの集落に向かった。


歩いて1時間ほどで少し小さな集落が見えた。


木の上に家があり、地面には畑がある村のようなところだ。


門に近づくと門番が血相を変えて走ってきた。


「ミーシャ様!リア様!ご無事でしたか!」


様?この二人は偉い身分なのか?


「お前達か!?ミーシャとリアを誘拐したのは!?」


門番は槍を身構え、襲い掛かろうとした。


「待って!この二人は命の恩人なの!」


ミーシャが慌てて制止した。


「はい・・・私の呪いも解いてくれました」


リアも止めにかかっている。


「リア様がお声を・・・これは大変失礼いたしました!」


門番は深々とお辞儀をして謝罪していた。


「もういいよ。

見ず知らずの人に警戒するのは当然のことだし。

門番さんは仕事をしただけ」


「本当に申し訳ありませんでした」


俺達は何とか集落に入れた。


「この村の村長に会って欲しいのです。

お礼はそこでしたいので」


「それはいいんだが、すまないが少し時間をくれないか?

出来ればどこか部屋でも借りれればいいんだが」


「え?あ、それならあの部屋なら誰も使ってませんよ」


「助かる。

さすがに服もボロボロだからね。

着替えてくるよ」


「わかりました。

では私達は村の人達に戻ったことを報告してきますね」


ミーシャとリアはその場を離れた。


「着替えるか。

さすがにこのままだと会えないからな」


「だな。

しかし衣類はどうする?

それっぽい物はないが」


それは俺に考えがあった。


借りた部屋の中に入った俺達はスキル【創造】を使って自分達の衣類や装備を作成した。


とは言っても、これは無条件で使えるわけではない。


等価交換的なルールがあり、服なら服、武器なら武器と同じカテゴリに含まれている物を使わないと作ることはできなかった。


なので、衣類に関してはそれまで着ていた仕事着を使って新しく作成、武器も同じように作り直してみたが、何を思ったのかただの剣と斧を最強にして作り直してしまった。


攻撃力もカンスト、自動修復機能にオリハルコンのように耐久性も化け物レベルになっていた。


「やるなら徹底的にね?」


そうして俺達は準備を整えて村長へ会いに行った。

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