手がかりを探せ!
俺達四人は、宰相カルベルの悪事を暴き、次は王子の取り憑かれた事件を調べることにした。
とはいっても、手がかりも少ないし、調べるにしてもこれは難しいことだろう。
「ねえ、さすがに何も手がかりなしじゃ調べる方法がないわよ?」
「確かに、何か考えはあるの?」
ミーシャとリアは手詰まりな状態に不満な様子だった。
「何もないのがきついな・・・せめて何か事件について知ってる人がいればいいんだが」
「城の人に聞くわけにもいかないしな。
なぜ知ってるのかと聞かれたら困る」
調べる手立てがない・・・どうしたものか」
「うーん、あ!これならどうかな?
私とリアがメイドとしてお城に潜入するの。
そうしてお城の人からいろいろ聞くってのはどう?」
ミーシャとリアがメイドになって城に入るという作戦に出た。
「だが大丈夫か?城の中は安全とは限らないかもしれない」
「私達の強さは知ってるでしょ?
不埒な輩がいたら返り討ちにしてやるわ!」
「魔法で解決。
杖はないけど、身体能力強化とバリアで守れるから」
この二人なら大丈夫だとは思う。
「それしかないか。
メイドの募集はしているのか?」
「ええ、最低限のマナーを取得していれば大丈夫らしいわ。
それに、リアの魔法でこの耳を人間の耳にすれば正体もバレないはず」
いつのまにそんな魔法を覚えたんだろう?
「町で買った魔導書の中に似たようなのがあった。
それを応用しただけ」
リアの成長は著しい。
これは将来有望だな。
「マナーに関してはどうする?
何か当てはあるのか?」
「そ・れ・は〜二人のスキル【指導者】でわかるんでしょ?
教えてくださいね先・生?」
「うん、先生ならわかるはず」
そう来たか・・・まあ【指導者】の範囲を礼儀作法やマナーに絞ればいけると思う。
「じゃあすぐにやろう。
あまりダラダラしてると宿代で先に金欠になるからな」
その日から俺達四人は城に仕えるためのマナーや基礎を勉強、指導を始めた。
ミーシャとリアは元々物覚えも要領もいい。
わずか数日でほぼマスターしてしまった。
「これならどこででもメイドとして雇ってもらえるな。
いずれ役に立つかもしれん」
「今回は情報集めのために潜入するんだから!
それに、もし仕えるならかず以外は絶対に嫌だから」
「そう、とし以外の人に仕える考えはなし」
この二人はもう少し好意を表に出さないようにしてほしい。
聞いてるこっちが恥ずかしいんだわ。
「ま、まあ二人なら大丈夫だろう。
城に潜入してる間、俺達はモンスターを狩って資金集めだ。
今後の旅のためにもある程度は稼がないとな」
「よっしゃ!久しぶりに暴れてやるぜ!」
方針は決まった。
後は無事情報を集めて今後の資金を貯めれればいいな。
「対処できない方があったらこのスマホで連絡を取り合おう。
後お互いがどこにいるかもスマホでわかるように設定してあるから、何があってもすぐに駆けつけられるからな」
スマホのGPS機能を取り付けておいた。
ミーシャとリアのスマホには他にも機能をこっそりつけてるんだけど、使わないに越したことはないな。
「では、それぞれの役割を果たそう!」
「「「おー!」」」
俺達はすぐに出発した。




