調査と引き渡し
もっと頑張らないと!
次の日、俺達四人は次のターゲットとなるカルベルのことを調べることにした。
何せ相手は天才頭脳の宰相だ、簡単にはいかないだろう。
そう思っていたが、意外とボロはすぐ出た。
残しておいた分身体が現場を撮影していたのだ。
あらかじめ何かしらの証拠となりそうな物があれば、映像として残せるようにしておいた。
撮影は持っていたスマホを複製して改造、俺のスマホで見れるようにしてデータとして残るようにした。
「便利すぎるな。
もっと苦労すると思ったが」
「まあ、調査が難航してダラダラするよりかはいいだろ」
「すごい・・・こんな小さな物で見れるんだ」
「驚き」
ミーシャとリアはそのスマホに興味津々だ。
「あ、そうだ!ミーシャとリアにも複製して渡しておこう!
それならいつでも連絡は取れるし、機能は今は電話だけにするけど、後々追加していければいいからね」
「「やったー!」」
二人は大喜びだった。
そういえば以前屋敷の潜入の時にこれを複製して渡しておけば連絡取れたんだよね・・・なんで早く思いつかなかったんだよ。
「これでいつでもお互い連絡が取れるな。
屋敷潜入の時に欲しかったよ」
「「「・・・・」」」
としよ・・・そこはもう少し空気を読んでくれ。
「そ、それより!証拠はバッチリ押さえた。
後はこれを手紙で見れるように作って王様に送れればいいな」
「そういえば今日が引き渡しの日だったよな?
準備はできてるぞ」
そう、今日は国王への引き渡しの日だ。
「正午まであと1時間だ。
俺達もエントランスに【テレポート】で移動して経過を確認しよう。
あらかじめ王には手紙で伝えてあるから、カルベルが何かしらの邪魔をしようとしても抑えてくれるだろう」
身柄と証拠品は時間になったら城のエントランスに【テレポート】で運ばれるようにしてある。
失敗することはないとは思うが、余計な邪魔が入らないように俺達も目を光らせないとな。
さて、いつも通りスキルと魔法で姿を隠して・・・衣装はそのままでいいかな?別に誰かと会う訳じゃないしね。
正午の10分前に移動しておいた。
エントランスには少しの兵と国王アルブランドと宰相カルベルがいた。
「まもなく正午だ。
何があってもいいように気を抜くでないぞ!」
王の言葉に現場の空気がピリッとなった。
別に襲われる訳ではないんだけどなぁ。
時間になった。
エントランスの真ん中に転送陣が出てきて、捕まえておいたトニーとその執事、バルマに借金の誓約者や薬品などの証拠品が現れた。
「おお・・・やはり手紙の通りであったか」
「・・・」
興奮している国王と顔が引き攣ってる宰相を見る限り、やはり宰相は黒だな。
「容疑者はすぐに地下牢に閉じ込めるように。
証拠品はすぐ私のところに持ってくるようにするのだ。
私が判断するまで誰も口を出すではないぞ!」
国王はそう命じると、部屋に戻って行った。
兵は容疑者の連行と証拠品の押収を終えると、すぐに解散となった。
その場に残ったカルベルは唇を噛みながら「誰かはわからんが、このままでは済まさんぞ・・・」と呟いていた。
お前は終わりだ・・・こちらも証拠は押さえてるからな。
さて、無事引き渡しも済んだし、次のステップに移るか。
まずは宰相の実態を暴くこと、そして王子が乗っ取られていたあの状態の調査だ。
やることはまだまだたくさんある。
しっかり準備はしていこう。




