デート その2
同じ日に起きたもう一つのお話
俊也とリアは朝早くから起きて町の近くの森にきていた。
もう一つの魔法、時空魔法の練習に来ていたのだ。
「空間の構造、密度、展開、そして操作の仕方を理解するんだ。
元々空間は存在はしているが、普段は干渉できない領域だからな」
「うん、魔力を感じ取るように、意識を集中すると別の空いてるところがわかってきた」
「それが時空魔法を使う上で重要になってくる。
そこに魔力で空間を操作してこの世界に影響を与える。
だからもし暴発でもしたら影響力が大きすぎて大惨事となるんだ」
「これは確かに危険。
扱いは慎重に・・・だね?」
「そうだ、とりあえず今日はこんな感じかな。
昨日は夜遅くまで動いていたからな。
町に遊びにいくか?」
「行きたい!としと一緒に行きたい!」
なんて素直な子なんだろう、可愛いなぁ〜
「よし!今日は町で遊ぶことにしよう。
どこに行きたい?」
「美味しいもの食べたい。
後本屋で新しい魔導書が欲しい」
「あはは、リアは勉強熱心だな。
じゃあ行くか」
「うん!」
俺達二人は町で買い物やレストランで食事を楽しんだ。
こうやって女の子と遊ぶなんてなかったからな。
すごく新鮮で楽しい。
そうこうしている内に日も沈みはじめ、俺達は町外れのスラム街に来ていた。
ふとスラム街が今どうなっているか気になったので見に来たのだ。
「住民は大丈夫そうだな。
みんな元気に生活している、これもリアの魔法のおかげだな」
「としの力もあるよ。
魔法陣を教えてくれたのはとしだし、倒れるところで来てくれた。
だからこれは私達二人の力だよ」
「そうだな・・・俺達二人で頑張った結果だよな」
そうだよ、どちらか片方だけでは上手くいかなかったかもしれない。
そう思うとリアがいてくれて本当によかったと感じている。
「・・・ねえ、としはどこかにいっちゃうの?」
「え?」
リアからの急な質問に驚いた。
「以前授業の時に話してた。
この世界の人間じゃないと・・・それってつまり、いずれは元の世界に帰っちゃうってことでしょ?」
「それは・・・」
確かに今は帰る方法を探すために旅を始めている。
すぐに見つかる訳はないと思うが、もしかしたら急に帰される可能性もあるのだ。
「それはわからない。
帰る方法もわからないし、急に元の世界に帰らされる可能性もあるからね。
でもなんで急に質問したの?」
「私は・・・」
リアは下を向きながら話していたが、俺の顔をじっと見つめて
「あなたと離れたくない。
もし元の世界に帰るなら私も連れて行って。
無理なことはわかってる、でも、これだけは譲れないの。
残ってとは言わないけど、それくらいのわがままは許してほしい」
この子は本気だ・・・今にも泣き出しそうな、でも決心したまっすぐな瞳だ。
「この先どうなるかわからない。
もしかしたら一生帰れないままかもしれない。
でもこの旅を続けていけば、いずれは答えが見つかるかもしれない」
俺は自分の今の考えを話した。
「その時が来るまでは君のそばを離れないことを誓うよ。
リアを置いてなんていけない」
「・・・うん・・・」
リアは納得したかはわからないが、何とか理解しようと必死な様子だ。
そんな彼女を抱きしめながら、この先どうなるか不安ではあるが、何があっても生き抜いていこうと心に決めた俺であった。
そろそろバトル描写を書きたい!




