宰相
我ながらゲスい設定を思い浮かびます
グレッシュ王国から少し離れた村で生まれた男、その名はカルベル。
貧しい家系に生まれた彼は小さい時から勉学に励んでいて、将来は憧れでもある王族へ仕えることを目指していた。
彼は王立学校に入学すると、たちまち主席で卒業を果たすという偉業を成し遂げた。
後は国王に仕えるにはどうすればいいかを調べている時、同じ学校を卒業した者からある誘いを受けた。
「カルベル、国王様に会ってみたくないか?」
「会えるのか!?どこで会えるのだ!?」
「まあまあ落ち着けよ。
俺の家が貴族でさー今度のお城解放の時に中まで案内してくれる約束になっててな?
その時に国王様にも会う約束もしているんだ」
「とても羨ましいじゃないか!
それで、私にその話をするのはなぜだ?」
「実は、その時に俺についてきてくれる人が一人欲しいんだよ。
そこで、お前がついてきてくれたら助かるんだよ」
「なぜ私なのだ?
他に誘う人はいないのか?」
「他の人はみんな働いたり家に帰ったりで忙しいみたいでな。
その時に、城で仕えたいと言ってたお前を思い出してな。
一緒に来てくれないかと誘ってみたんだ」
「そうか・・・でもこの話はとても嬉しい!
ぜひ行かせてほしい!」
「ああ、でもさすがにタダとまではいかないんだよ」
「なに?」
「そもそもお前は平民で俺は貴族だ。
連れていくにしてもそれなりの見返りというのが欲しくなる。
そうだな・・・100000Gといったところか。
お前に用意できるか?」
「そんなに!?」
カルベルは家が貧しいため、学費はアルバイトで稼いでいた。
あまり貯金もできなかったので、大した金額は用意できない。
「金はない・・・すまないが」
「俺が紹介してやろうか?
楽に稼げる方法があるんだ」
楽に稼げる?そんな夢見たいな話があるのか?
「どんな内容だ?」
「奴隷を売るんだよ・・・法で禁止されている人身売買だな」
「!!」
カルベルはその同級生のおぞましい提案に恐怖を覚えた。
「それは・・・人として道を踏み外すことになるぞ!」
「そうでなければどうやってお金を稼ぐんだ?
今のお前にその大金を用意する術があるのか?」
「・・・・・」
他に手はない・・・この機会を逃せば国王に仕えるチャンスは来ないかもしれない。
「わ、わかった。
協力させてもらう」
「そうこなくっちゃな!」
そしてその日からカルベルは、その頭脳を生かして裏商売で名を轟かせる人間となっていった。




