不穏な影
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怪しい噂を聞いた俺達だが、今はそれよりも首謀者の引き渡しのために準備を進めないといけない。
「場所の確認は済んだし、後は戻るだけだな」
「なら【テレポート】で戻るか?
兵士はいるが、一瞬だから気づかれないだろう」
「よし、それじゃあ戻ろうか。
どうせエントランス以外には用はないしな」
「えー!?ちょっとだけ見ていこうよ!
お城の中に興味ないの?」
「私も見たい。
次の解放の日まで待ちたくない」
リアもミーシャもいろんなことに興味津々だ。
「観光に来たわけじゃないんだがな・・・少しだけだぞ?」
「「やった!」」
少しなら見ていってもいいだろう。
城の中は見たことのない絵画や装飾が飾ってある。
こういう状態じゃなければもっと見ていきたいんだがな・・・。
廊下を進んでいると、何やら先の方に青白い光が見えた。
「なんだ・・・?あの光は」
「え?なになに?」
こちらに向かってくる。
「あれは・・・子供?」
数メートル先には小さな子供がいた。
ん?・・・虚な目だ、もしかしてさっきの兵士が言ってた王子ってこの子か?
「・・・・・」
王子らしき子供は何も言わずそこに立ち尽くしている。
だが俺達のことをじっと見つめていた。
スキル【隠密】と〈インビシブル〉で見えないはずだが・・・。
「この子、なんで私達のことが見えてるの?」
「見えてるかは分からないけど、こっちを認識してるのは間違いない」
ミーシャとリアは不思議そうに王子を見ている。
「さっきの兵士が言ってた王子ってのがこの子だろう。
だが、確かに噂通りおかしい状態だな」
これは・・・何かに取り憑かれてる?
「この子は何かに精神を乗っ取られてる。
しかもかなり奥底までに」
これはどうしたらいいんだろうか?
「リア、対処できるか?」
「任せて」
リアは神聖魔法を発動させて浄化することにした。
《邪に取り込まれし者よ・・・光の輝きの前に戻り生きたまえ・・・》
詠唱中は無防備になってしまうから、俺達は辺りを警戒する。
〈ディスペル〉
光が王子を包むと、王子はそのまま倒れてしまった。
「成功したのか?」
「うん、もう何も感じない」
さすがにこのままってわけにもいかないだろう。
部屋に連れて行ってやろう。
王子の部屋にきて、ベッドに寝かせてあげた。
ふと机の方を見ると、開封された手紙があった。
中身は一文で「儀式は順調」としか書いてなかった。
何の儀式だ?
考えてもわからないが、何か嫌な予感がする。
とりあえずこの手紙のことは覚えておこう。
いつもありがとうございます




