守護の女神
自分で読み返すのも面白いですー
リアは計画のためにスラム街の1番高い建物の上にいた。
「ここなら全体を見渡せる。
展開もしやすいからうってつけ」
通常、魔法によるバリア付与は対象を選んで一人ずつ付与するのが一般的である。
しかし、リアは街の住民全員に一斉にバリアを張るつもりでいた。
「確か、としの言ってた魔法陣は・・・これでいいはず」
建物の上に大きな魔法陣を展開しつつ、手元のメモを見ながら術式を作っていく。
「基礎はバリア付与と同じ・・・でも範囲の指定は広く・・・そして強度も必要、難しい」
いくつもの条件をクリアした魔法を私が発動できるだろうか?
魔力が持つかわからない。
でも、これは私に託された役割。
「術式構成・・・魔力充填・・・いける!」
街全体を覆うほどの巨大な魔法陣は光を放ちながら具現化していく。
〈ホーリーフィールド〉
街に降り注ぐ光は、そこにいた全ての者に暖かな、それでいて心の安らぎと安心を生む光に満たされた。
「やった・・・でも、これ以上は・・・立ってられない」
リアは複数の条件に合う魔法を【思考並列】で重ね合わせて発動させていた。
一人の頭脳では到底制御できるものではない。
そこでリアはいくつもの魔法を同時に発動させて組み合わせるために、思考を分割した。
一つはバリア付与、二つはバリアの強度アップ、三つは範囲の拡大、四つは魔力量の調整を一気に行っていた。
さすがにここまでやると正気を保つことすら難しい。
しかしリアはそれをやってのけた。
苦しい中で、彼女を支えていたのは俊也の存在だ。
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「リア、街全体にバリアを付与するのははるかに難しくて危険なことだ。
魔力が無くなれば動けず、中途半端な結果になってしまう。
だけど、リアがそれを成し遂げると俺は思っている」
「うん、としから教わったことをフルに使ってやってみせる。
こっちは任せて」
「終わったらすぐに向かう。
それまでは無理しないでくれ」
「待ってる。
これが無事に終わったら私のお願い聞いて欲しい」
「?・・・ああ、作戦が終わったら俺ができることであれば叶えてやるぞ」
「約束」
「ああ、約束だ」
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「ここで・・・倒れる訳には・・・いかない!」
リアは踏ん張りつつも、いつ倒れてもおかしくない状態だ。
「うう・・・やっぱりダメかも。
意識が・・・薄れて・・・」
リアが倒れる、その瞬間にリアの体を支える手が現れた。
「お疲れ様リア。
無事終わったみたいだね」
「ん、でもまだまだみたい。
としに追いつくにはもっと強くならないと」
今後の課題は魔力量を更に増やすことが大事。
もっと勉強しなきゃ・・・!
「それよりもとし、そっちは終わったの?」
「ああ、こっちは終わったよ」
「じゃあ行こう。
お姉ちゃん達が待ってる」
私達はその場を後にして集合場所に移動した。
[称号を獲得しました。]「え?」
「どうしたリア?」
「なんでもない、気のせいみたい」
何だったんだろう?私には分からなかった。
[守護の女神の称号を獲得しました。
自動設定されます]
リアの知らないところで、その覚醒は進んでいく・・・




