王都到着
王都編突入!
雨がやんだので俺達は王都へ向かった。
比較的安全な道だったのでモンスターはほとんどおらず、快適だった。
ただ近い距離なら歩きでいいが、遠方への旅は何か乗り物が欲しいな。
時間があったら何か考えてみるか。
門に近づくと門番が話しかけてきた。
「ようこそ旅の者。
ここはグレッシュ王国だ。
何か身分を示すものはないかな?」
あ、何もないや。
「すみません、これといって特には・・・」
「これでいいですか?」
ミーシャは袋からカードのような物を取り出した。
「ふむ・・・エルフの集落からでしたか。
それなら大丈夫です。
お通りください。」
「ありがとうございます」
俺達はなんの問題もなく入国できた。
「すごいなミーシャ。
そんなものを用意するなんて」
「おじいさまからいただいたの。
入国するには身分を表す物がいるはずだから、私のサインが入ったこれなら十分だからと」
「なるほどね」
村長さんはいろいろ考えてくれてたんだな。
次会ったらお礼を言っておこう。
「よし、入国はできたからまず何をする?」
「ギルドに向かいましょう。
冒険者登録すればギルドカードが発行されるから、身分証として使えるようになるわ。
それに、素材の買い取りも行ってるからこの後のお金も稼がないとね」
「じゃあそこに向かおう。
リアもいいよね?」
「うん、としが行くところに行く」
完全に懐いているな。
「ミーシャ、あれはいいのか?
お前の妹だろ?」
「構わないわ、今のリアはとても幸せそうだし、としさんならリアを守ってくれることは間違いないから。
それに、私もかずと一緒にいるだけで幸せだからね?」
聞いてるこっちが赤くなっちゃったよ
「あ、ああ、それはもちろん俺もだよ。
じゃ、じゃあギルドに向かおうか」
無理やり方向を変えて俺達はギルドへと向かった。
「ようこそ!王都のギルド、『マシッドイレブン』へ!
冒険者登録ですか?」
ピンク色の髪をした可愛い少女が受付をしていた。
「ああ、この四人の登録と素材の買い取りをお願いしたい。」
「わかりました。
ではこちらへどうぞ」
受付の子から案内された場所には大きな水晶が置いてあった。
「この水晶に手を触れてみてください。
その人の持つ潜在能力や善悪の判断などの検査を行いますので」
なるほど、これで悪いやつじゃないか判別できるってことか。
それならまずは・・・
「ミーシャとリアから始めよう」
「「はい」」
二人は順番に水晶に触れていった。
「混じり気のない白・・・そして潜在能力は・・・って何この数値!?」
あ、二人にはそのままの状態で検査させてた。
スキル【指導者】のおかげで二人は見違えるほど成長していた。
普通のエルフが到達できるラインを超えてしまっている。
「あの、お二方はどこの出身ですか?」
「ザーシュの森です」
「以前来たエルフの方はせいぜいレベル20程度・・・でもお二人は100前後、おかしくないですか!?」
そりゃ短期間で集中した分の成果だからな。
驚くことでもある。
「私たちの先生は優秀でしたから。
とても・・・ね?」
「うん。
先生がいなかったら今の私達は生きてなかった」
「??」
受付の子は何のことかわからなかった。
「で、では、お二人もお願いします」
まあ、とりあえず今のステータスの半分くらいにしておくか。
俺は俊也に目配せをして、スキル【偽装】を発動させた。
これは能力を偽装し、欺くためのスキルだ。
カンストした能力は変な誤解を生む可能性もある。
「色は白・・・でも、なんですかこの能力値は!?」
どうやら偽装してもありえないステータスだったようだ。
「レベル250!?人間でも100くらいで英雄となれるのに・・・お二人は何者なんですか?」
「ただの双子の冒険者だよ。
それ以上は聞かないでほしい」
「えっと・・・オーラの色は白でしたし、悪い方ではなさそうですね。
わかりました、あまり詮索するつもりはありませんので」
「ありがたいよ」
「では、カウンターでお待ちください。
ギルドカードの発行をしますので」
俺達はカウンターの近くで待つことにした。
「さて、このあとの行動を決めよう。
まずは泊まるための宿と食料品の確保、そしてこの世界の情報だ。
ミーシャとリアはこの王都のことはどこまで知ってる?」
「私達もあまり詳しくはないのよ。
人間が主に暮らしていることくらいですかね」
「私も知らない。
そもそも興味なかったから」
二人も森を出たことがないから情報は少ないんだろう。
とにかく調べる必要があるな。
これからどうしていくかはまた考えていきます




